リノベーションに使えるローンは?リフォームローンと住宅ローンの違いや選び方を専門家が解説
執筆:はちとり(株式会社SOWAKA・スタッフ)
執筆:はちとり(株式会社SOWAKA・スタッフ)

リノベーションに使えるローンには、「リフォームローン」と「住宅ローン」の2種類があり、工事の内容や住まいの状況によって適したローンは異なります。
名古屋でリノベーションを手がけるSOWAKAが、リフォームローンと住宅ローンの違いや、それぞれのメリット・デメリット、利用時の注意点、自分に合ったローンの選び方をわかりやすく解説します。
「今住んでいる家をリフォームしたい」「実家をリノベーションしたい」「中古住宅を購入してリノベーションしたいけれど、どのローンを選べばいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
リノベーションの規模や住宅ローンの残債の有無によって、利用できるローンや借入条件は変わります。ローン選びを間違えると、月々の返済負担が大きくなったり、希望する工事内容を実現できなかったりすることもあります。
ご自身の状況に合ったローンを選ぶための参考として、ぜひお役立てください。
リノベーションに使えるローンは?

リノベーションやリフォームに利用できるローンは、「リフォームローン」と「住宅ローン」の2種類です。
どちらを選ぶべきかは、「住宅を購入するかどうか」や「現在の住宅ローンが残っているか」によって異なります。
リフォームローンと住宅ローンの違いを比較
| ローンの種類 | 主な利用シーン | 特徴 |
|---|---|---|
| リフォームローン | 今住んでいる家や実家をリフォーム・リノベーションする場合 | 比較的審査が早く、少額の工事に向いている |
| 住宅ローン | 中古住宅を購入してリノベーションする場合 | 物件購入費とリノベーション費用をまとめて借り入れできる |
| 住宅ローン(借り換え) | 現在の住宅ローンが残っている家をリノベーションする場合 | 既存の住宅ローンとリノベーション費用を一本化できる場合がある |
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新築を購入するわけではないのに、住宅ローンが使えるの?
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住宅ローンは、新築住宅の購入だけでなく、次のようなケースでも利用できる場合があります。
- 中古住宅を購入し、リノベーションして暮らす場合
- 現在の住宅ローンを借り換え、リノベーション費用をまとめて借り入れる場合
利用できるローンの種類や条件は、金融機関や建物の状況によって異なります。
ご自身のリノベーション計画に合ったローンを選ぶためにも、それぞれの特徴や違いを確認しておきましょう。
リフォームローンとは?

リフォームローンとは、住まいのリフォームやリノベーション費用を借り入れできる専用のローンです。
主に、次のようなケースで利用されます。
- 現在住んでいる自宅をリフォーム・リノベーションする場合
- 空き家になった実家や譲り受けた住宅を改修する場合
また、中古住宅を購入してリノベーションする場合にも利用できますが、物件の購入費用とリノベーション費用をまとめて借り入れできることから、住宅ローンを選ぶ方が一般的です。
住宅ローンについては、後ほど詳しくご紹介しますね。
リフォームローンのメリット
リフォームローンには、次のようなメリットがあります。
- 比較的審査に通りやすい
- 借入額によっては担保が不要
- 手続きが少なく、審査期間が短い
リフォームローンは、住宅ローンに比べて借入額が少額になることが多いため、担保が不要なケースが一般的です。
そのため、比較的利用しやすく、審査もスムーズに進みやすいという特徴があります。
「できるだけ早く工事を始めたい」「手続きをシンプルに進めたい」という方にも向いているでしょう。
リフォームローンのデメリット
一方で、リフォームローンには次のようなデメリットもあります。
- 借入額の上限が住宅ローンより少ない
- 返済期間が短い
- 金利が比較的高い
- 住宅ローン控除の対象外となる
リフォームローンの借入上限額は、金融機関によって異なりますが、500〜1,000万円程度に設定されていることが一般的です。そのため、1,500万円以上かかることも多いフルリノベーションでは、自己資金が必要になる場合があります。
また、住宅ローンに比べて返済期間が短く、金利も高めに設定されているため、月々の返済額が想定より大きくなる可能性があります。
利用を検討する際は、無理のない返済計画を立てることが大切です。
リフォームローンがおすすめな人は?
リフォームローンは、次のような方におすすめです。
- 住宅ローンを完済している家をリノベーションしたい方
- 実家や譲り受けた住宅を改修したい方
- キッチンや浴室などの部分リフォームを検討している方
- 比較的小規模なリノベーションを考えている方
工事費用が比較的少額で、スピーディーにリフォームを進めたい場合は、リフォームローンが適しているでしょう。
住宅ローンとは?

住宅ローンは、家を購入するときに利用するローンです。
「新築や中古住宅を買うときだけに使える」と思われがちですが、リノベーション費用にも利用できる場合があります。
例えば、中古住宅や中古マンションを購入してリノベーションする場合は、物件の購入費用とリノベーション費用をまとめて借りることが可能です。
また、今住んでいる家の住宅ローンが残っている場合は、他の金融機関への「借り換え」によって、現在の住宅ローンとリノベーション費用をひとつにまとめられることもあります。
大規模なリノベーションを検討している方や、中古住宅を購入して自分らしい住まいをつくりたい方に選ばれているローンです。
住宅ローンのメリット
住宅ローンには、次のようなメリットがあります。
- 借りられる金額が大きい
- 返済期間を長く設定できる
- 金利が比較的低い
- 住宅ローン控除を利用できる
住宅ローンは、リフォームローンよりも借入額の上限が高いため、間取り変更を含むフルリノベーションなど、大規模な工事にも対応しやすいことが特徴です。
また、返済期間は最長35年程度と長く設定できるため、毎月の返済額を抑えやすくなります。
さらに、金利が比較的低く、条件を満たせば住宅ローン控除を利用できる点も大きなメリットです。
住宅ローンのデメリット
一方で、住宅ローンには注意しておきたい点もあります。
- 審査が比較的厳しい
- 担保が必要になる
- 審査に時間がかかる
- リノベーション工事だけでは利用できない場合がある
住宅ローンは借入額が大きくなるため、リフォームローンに比べて審査に時間がかかる傾向があります。
また、購入する住宅や現在住んでいる家を「担保」として設定する必要があります。
担保とは、万が一返済ができなくなった場合に備えて、金融機関が設定する保証のことです。特に中古住宅は、築年数や建物の状態によって評価額が変わるため、希望する金額を借りられないケースもあります。
利用を検討する際は、早めに金融機関やリノベーション会社へ相談することが大切です。
住宅ローンが向いている人は?
住宅ローンは、次のような方におすすめです。
- 中古住宅や中古マンションを購入してリノベーションしたい方
- 間取り変更を含む大規模なリノベーションを考えている方
- 今住んでいる家の住宅ローンを借り換えてリノベーションしたい方
- 月々の返済額をできるだけ抑えたい方
住宅ローンは、借入額が大きく、返済期間も長く設定できるため、理想の住まいづくりをじっくり進めたい方に向いているローンといえるでしょう。
リノベーション費用を住宅ローンに組み込む際の注意点は?
中古住宅を購入してリノベーションする場合は、物件探しとローンの手続きを別々に考えないことが大切です。
特に、住宅ローンにリノベーション費用を組み込む場合は、事前の準備やスケジュール管理が重要になります。
希望する物件を逃さず、スムーズに計画を進めるためにも、早い段階からリノベーション会社に相談しながら進めましょう。

中古住宅の購入とリノベーションは同時に計画する
中古住宅を購入してリノベーションする場合は、物件探しとリノベーション計画を同時に進めることが大切です。
一般的な流れは、次のようになります。
- 中古住宅を探す
- 住宅ローンの事前審査を申し込む(★)
- 売買契約を結ぶ
- 住宅ローンの本審査を申し込む
- ローン契約・物件の引き渡し
- リノベーション工事を開始する
住宅ローンにリノベーション費用を組み込む場合には、★印がある②事前審査の段階で、ある程度のリノベーション費用を算出しておく必要があります。後からの追加はできません。
住宅ローンの審査には、2週間から1か月ほどかかることもあります。良い中古物件があっても、事前審査の準備をしている間に売れてしまった・・・なんてことにもなりかねません。
中古住宅を購入してリノベーションする場合は、物件を探し始めるタイミングで、リノベーション会社にも相談しておくと安心です。
気になる物件が見つかったら、一緒に現地を見てもらうことで、「希望するリノベーションができるか」「追加費用がかかりそうな箇所はないか」など、専門的なアドバイスを受けることができます。
事前審査までにリノベーション費用を把握する
住宅ローンにリノベーション費用を含める場合は、事前審査の段階で、おおよその工事費用を決めておく必要があります。
なぜなら、事前審査のあとにリノベーション費用を追加できない場合が多いためです。
リノベーション費用を把握するには、間取りや設備の希望を整理し、リノベーション会社に概算見積もりを依頼しましょう。
住宅ローンの事前審査までに準備を進めておくことで、スムーズに手続きを進めることができます。
無理のないリノベーションローンの計画を
リノベーションでは、工事費用だけでなく、家具や家電、照明、カーテンなどの購入費用が必要になることも少なくありません。
また、引っ越し費用や仮住まい費用、登記費用など、工事費以外にもさまざまな費用が発生する場合があります。
理想の住まいを実現したいと思うと、「せっかくならキッチンの設備もグレードアップしたい」「家具やインテリアも新しくそろえたい」と、予算が当初の予定より膨らんでしまうこともよくあります。
しかし、住み始めてからローンの返済負担が大きくなり、日々の暮らしや趣味、家族との時間を十分に楽しめなくなってしまっては、本末転倒です。
大切なのは、理想をすべて詰め込むことではなく、「これだけは譲れない」というポイントに優先順位をつけること。
無理のない返済計画を立てながら、ご自身やご家族の暮らし方に合ったリノベーションを進めていきましょう。
この記事のライター

はちとり(株式会社SOWAKA・広報)
◆保有資格:リノベーションコーディネーター
・実績:株式会社SOWAKAで建築業に携わって4年。広報を通じて住まいの知識をお伝えしています。
・一言コメント:ナチュラルな風合いや、古民家のようなアンティークの雰囲気が大好物。3人の子育てを通して感じた、“暮らしのリアルな困りごと”や”小さな疑問”をもとに、住まいづくりに役立つ情報をお届けしています。
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