予算内でリノベーションを成功させるポイントとは?マンションリノベの相場や節約のコツを解説します!
この記事は、こんな方におすすめ
- マンションのリノベーションを検討中の方
- 限られた予算中で、少しでも理想通りのリノベーションプランを実現したい方
- 予算について相談に乗ってくれるリノベーション業者を探している方 など
すでにある物件を、ライフスタイルに合わせて間取りから作り替えるリノベーションは、費用を抑えつつ理想のマイホームを手に入れたい!という方から人気が高まっています。
とは言え、理想を詰め込んだ結果、当初の予算を大幅に超えてしまう事もあり得ます。
そこで、中古マンションのリノベーションを予算内で成功させるポイントや費用相場、予算の立て方、予算内に収めるためのコツなどを専門家が詳しく解説します。
- 1. マンションリノベーションに必要な費用とは?
- 1.1. 物件購入費
- 1.2. リノベーション施工費用
- 1.3. 工事期間中の住居費用
- 1.4. 意外な盲点!想定外の諸費用も侮れない
- 2. マンションリノベーション施工費用の予算相場
- 2.1. マンションのフルリノベーション相場
- 3. リノベーション費用を節約するコツ
- 3.1. 今ある間取りを最大限に生かす
- 3.2. 希望の中から優先順位を決める
- 3.3. 設備やメーカーにこだわりすぎない
- 4. リノベーションをする時のローンについて
- 4.1. リフォームローン
- 4.2. 住宅ローン
- 5. 予算別・施工事例
- 5.1. 【300~500万】とことん ”好き” を追求した住まい
- 5.2. 【500~800万】全面のタイル床が落ち着きを保つ住まい
- 6. まとめ
マンションリノベーションに必要な費用とは?
まずは、マンションをリノベーションする際に必要となる費用についてご紹介します。
マンションリノベーションに必要な費用
- 物件購入費(住宅ローンなどの諸経費も含む)
- リノベーション施工費
- リノベーション実施期間中の住居費
- 火災保険料や電話工事費などの諸経費
物件購入費
物件購入費は、リノベーションの前に中古のマンション物件を購入する必要がある場合にかかる費用です。
物件そのものの価格に加えて、不動産屋さんへの仲介手数料や登記代・税金なども必要です。また、住宅ローンを組む場合は、それらの手数料も計算に入れておかなければいけません。
ポイント1
大まかには、物件そのものの価格+★%程度が目安となります。
例えば、1,000万円の物件を購入する場合、約1,500万円ぐらい必要になると考えておくと良いでしょう。
リノベーション施工費用
リノベーション施工費は、リノベーション工事に必要な費用です。
具体的な内訳としては、既存物件の解体費用、内装工事費、電気工事費、新しく設置する設備費用、設計費、職人さんの人件費などが挙げられます。
リノベーション業者が提示する見積もりには、上記のような費用が一式含まれている場合がほとんどです。
予算管理のポイント1
業者から提示される見積もりには、しっかりと目を通しましょう。
そのうえで、提示内容の中から、費用を抑えられそうなものをしっかりと見極めて、「どの項目なら削っても大丈夫か?」を業者に確認する事で、予算をきっちりと管理する事が可能になります。
工事期間中の住居費用
居住費用とは、リノベーション工事期間から新生活にかけて発生する家賃や、引っ越し費用などの事です。具体的には以下のようなものが挙げられます。
工事期間中の住居費用の内訳例
- リノベーション工事期間中に住む仮住まいの賃料
- リノベーション実施に伴い、新たに仮住まいを用意しなければいけない場合は敷金・礼金や不動産への手数料
- 引っ越し業者に支払う費用(場合によっては2回分必要)
- 入居後の家具や家電などの購入費用
例えば4人家族が、これまでに住んでいたマンションをリノベーションする場合、仮住まいとして3LDKのマンションを1か月10万円の家賃で新たに借りるとします。
工事期間を3か月と見積もると、170万円の費用が必要となります。
【工事期間中の住居費用内訳】
- 敷金礼金(家賃の4か月分):40万円
- 家賃(1か月10万円):30万円
- 手数料(家賃の1か月分):10万円
- 引越費用(1回20万円):40万円(2回分)
- 入居後の家具・家電購入費用:50万円
もちろん、お住いの地域や仮住まいの賃料などで大きく変動しますが、それでも100万円程度は必要になる場合が多いです。
予算管理のポイント2
仮住まいにかかる諸費用を徹底的に抑える事で、大幅な節約につなげられる可能性が高いです。
多少不便を強いられるとしても、期間限定と割り切って敷金・礼金がかからない安価な物件を仮住まいにすれば、数十万円単位で節約でき、リノベーション全体に必要となる予算管理の助けになります。
意外な盲点!想定外の諸費用も侮れない
物件購入費、リノベーション工事費、居住費用に加えて、細かな部分で様々な費用が発生します。
以下に、その中の一部をご紹介しますので、ぜひ予算を考える際の参考にしてみて下さい。
こんなにある!諸費用の一例
- ローン審査に必要な保険契約:ローンを借りる際に義務化されている特約がある場合もありますので、必ず確認するようにしましょう。
- 保険料:火災保険や地震保険など、万が一に備える保険は入っておくと安心ですが、保険料は年々増加傾向にあります。
- 住宅ローン手続き費用:住宅ローンを借りる際には、さまざまな諸費用が必要になります。各金融機関により、必要なものとそうでないものがありますので、詳しくは各金融機関に確認しましょう。
- 手土産代:着工前や引っ越し時、近隣への挨拶に持参する手土産の費用です。少額ではありますが、今後の近所付き合いがスムーズになるように準備しておきたいです。
- 電話工事費:NTTやケーブルテレビなどの電話工事代、インターネットの回線を引く費用も必要になります。
マンションリノベーション施工費用の予算相場
次に、リノベーション予算の最大のポイントとなるマンションリノベーションの施工費用の相場についてご説明します。
マンションリノベーションの施工費用の相場は、リノベーションをどこまで行うのか、どのグレードの設備を入れるのかによって大きく金額が変動します。
また、既存の建物の広さや築年数、傷み具合の状況や、土地・地域性によっても金額は大きく異なります。
その点を踏まえつつ、ご自身の状況に照らし合わせながら参考にしてください。
マンションのフルリノベーション相場
マンションのフルリノベーションとしては、中古マンションを購入して、希望の間取りに作り変えるというスタイルがトレンドとなっています。
中古マンションの1室を、間取りも全て作り変えてフルリノベーションする場合、1平米辺り10~20万程度が相場となります。(当社調べ/物件購入費は別)
60平米に換算すると、リノベーション工事費としては600~1,200万円ほど必要な計算になります。
マンションリノベーションでは平均すると80平米前後が最も多いため、800~1,600万円前後のリノベーション工事費が平均的な価格と言えるかも知れません。
予算管理のポイント3
リノベーションを依頼する会社の担当者に予算と、絶対に妥協できない点を明確に伝えて、納得できるまで打ち合わせを重ねる事が重要です。
マンションの場合、部屋の広さや階数によっても工事金額が変動します。加えて、それぞれの建物の状態や形状、間取りや設備に対する希望によってかかる費用が大きく変わるため、「相場」と言っても物件ごとに大きく異なるのが実情です。
リノベーションを依頼する会社の担当者に明確に予算を伝えて、協力をしてもらいながら、落としどころを決めて進めて行く事で予算管理が可能となります。
リノベーション費用を節約するコツ
実際にリノベーションをしていく中で、あれもこれもと希望を詰め込みすぎては、予算が膨大になっていくことは明確です。
きっちりと予算管理を行い、予算内で理想のリノベーションを叶えるためのコツをご紹介します。
リノベーション費用を節約するコツ
- 今ある間取りを最大限に生かす
- 希望の中から優先順位を決める
- 設備やメーカーにこだわりすぎない
今ある間取りを最大限に生かす
間取り変更のリノベーションは、今ある仕切りを解体して新しい仕切りを作るため、工事工程も多く費用が高くなりがち。
壁やドアの位置を少し変える、一部の壁をなくすなど、少し手を加えるだけでも動線や雰囲気を大きく変えることが可能です。
できるだけ今の形を生かしながら、新しい住まいを計画していくのはいかがでしょう。
希望の中から優先順位を決める
気になる部分を変えていけばいくほど、費用はどうしても上がってしまいます。家族の中で優先したい部分はどこなのかをしっかり話し合っていく事が大切です。
『普段みんなが集まるリビングを集中的に。』『トイレは古くて使いにくい為新しくするが、お風呂はそのまま使う』など、今の暮らしがより良くなる方向に進めたいですね。
設備やメーカーにこだわりすぎない
今は良い設備がたくさんあるので、便利そうな装備やおしゃれな事例を見てしまうとどうしてもそちらに心を奪われてしまうもの。けれど、ご自身の暮らしに必要なものなのか、合っているかどうかよく考えてみて下さい。
家電でも「便利そうな機能が付いているけど結局一回も使っていない」というケースは少なくありませんよね。
また、昨今では大手メーカーや有名メーカーがデザイン性の高いラインナップをお手頃価格で出しているケースもあります。
あわせて読みたい!
価格を抑えて、おしゃれなキッチンを手に入れたい!という方に人気のキッチン「グラフテクト」についての記事も是非お読みください。
リノベーションをする時のローンについて
リノベーションには高額な費用がかかるため、ローンを組む方も少なくありません。
リノベーションをする際に使えるローンには、『リフォームローン』と『住宅ローン』の2種類があります。
※近年リフォーム=リノベーションとほぼ同意義に使われるため、リノベーションであってもリフォームローンの利用が可能です。
リフォームローン
リフォーム・リノベーション専用のローンです。以下のような場合に使うことができます。
- 今住んでいる住居をリノベーションする
- 譲り受けた住居をリノベーションする
- 中古マンションを購入してリノベーションする
リフォームローンのメリット/デメリット
メリット
- 借入額によって担保が不要
- 審査が通りやすい
デメリット
- 借入額の上限が少ない(500~1000万円)
- 返済期間が数か月から最長15年と比較的短期間
- 金利が割高
住宅ローン
住宅購入資金として利用できるローンで、物件購入費とリノベーション費をまとめて借り入れる事ができます。(一体型ローン)
- 新しく住宅を購入した場合
- 現在の住居のローンが残っている場合(※)
にのみ使うことができます。
※現在のローンが残っている際は、新たな金融機関で借り換えを行う必要があります。
住宅ローンのメリット/デメリット
メリット
- 借入額の上限が大きい
- 返済期間が10年以上、35年未満と長期間
- 金利が安い
- 住宅ローン控除の対象になる
デメリット
- 審査が厳しい
ポイント
中古物件を買ってリノベーションする場合だと、「住宅ローン」がおすすめです。
一方、リフォームのみの場合は、担保が不要・審査も通りやすいなどの特徴から「リフォームローン」を選ぶのがおすすめです。住宅ローンの残高や金利によっては借り替えも検討すると良いです。
また、リノベーション費用を住宅ローンに組み込む場合には、「ローン申し込みのタイミングでリノベーションにかかる費用が明らかになっている事」と言う制約もあります。
そのため、“とりあえず物件を購入して、後からゆっくりとリノベーションの計画をする”という流れでは、ローンの借り入れが難しくなります。
しっかりとリノベーションまでのスケジュールを立てることが必要です。
予算別・施工事例
ここからは、株式会社SOWAKAで行われたリノベーション事例をご予算と共にご紹介します。
みなさん限られた予算の中で、こだわりたい部分とそうでない部分のメリハリを付けて計画される方が多いです。
これからマンションリノベーションを考えている方の参考になれば幸いです。
【300~500万】とことん ”好き” を追求した住まい
もともと窓際にあったリビングダイニング・キッチン・ベッドルーム・和室の仕切りを取り除いて一つの空間に。広々として明るいキッチンダイニングとそれにつながるリビングになりました。
モールテックスで仕上げドロップインコンロを設けたオリジナルキッチンや間仕切りのようなキッチン背面収納の引戸など、奥様のこだわりと“好き”がたくさん詰まった空間です。
予算との兼ね合いで、トイレやお風呂の水廻りやベッドルームはそのままに。今後またご予算を貯めてリノベーションする楽しみが増えたそうです。
【500~800万】全面のタイル床が落ち着きを保つ住まい
マンションのひと部屋全体をフルリノベーション。
窓際の部屋は仕切りを全て取り払い、広いリビングダイニングに。その一角にはお子様が安心して遊べるキッズルームが付きました。
レトリバーを家で飼いたいというご希望があったため、わんちゃんも過ごしやすいタイルを探しました。
こだわった玄関のR壁も雰囲気に合ってとてもオシャレです。
まとめ
マンションリノベーションと言っても、その建物、設備や希望によって予算は様々です。
また、それぞれのご家庭の方針によっても、家という空間にお金をかけるのか、別の部分にお金をかけるのか、多様な意見がありますよね。
どこにどこまで予算をかけるのかしっかりと考えてメリハリを付けながら、リノベーションを進めて行くのが成功のポイントです!
株式会社SOWAKAでは皆さんの『暮らし』への想いを大切にしながら家づくりのご提案をしています。
みなさんのこだわりやご希望をぜひお聞かせください。
リノベーション事例
名古屋市内を中心に、愛知県全域で多数のリノベーションの事例があります。
是非ご覧ください。
株式会社SOWAKA
〒488-0830 愛知県尾張旭市東印場町2丁目3番地8
TEL : 0561-76-5428
営業時間 9:00 - 18:00(水・日定休)