リノベーションで叶える!掃除や片付けがしやすい、すっきりとした住まい

執筆:はちとり(株式会社SOWAKA・スタッフ)

執筆:はちとり(株式会社SOWAKA・スタッフ)

なにかと多忙な日々の暮らしの中で、住まいを常にきれいな状態に保ち、掃除やお手入れの行き届いた状態を維持する事を大変だと感じている方は多いのではないでしょうか。

そんな日常の掃除や片付け手間を軽減する事ができる間取りや設備、建材について詳しくご紹介します。リノベーションを機に、掃除やがしやすく快適な住まいを実現してみませんか?

この記事はこんな方におすすめ!

住まいのリノベーションを検討しているお客様で、

  • 掃除や片付けが苦手で、部屋がついつい散らかってしまいがちな方
  • お子様が小さかったり共働きのご家庭で、日々忙しくしている方

掃除がしやすい住まいとは?

既存住宅の壁を全て取り払い、スケルトンにした状態から住まいを作り替えるフルリノベーションなら、「掃除のしやすさ」を考えながら設計する事も可能です。実際、そのようなコンセプトで住まいをリフォーム・リノベーションする方も増えてきています。

例えば、以下のような例が挙げられます。

  • 玄関から各部屋へスムーズにアクセスできる間取りで、散らかりにくくする
  • 掃除機をかける際に、ぐるっと1周すれば済むような回遊動線を取り入れる
  • 各部屋ごとに収納スペースへの動線を確保してこまめに片付けしやすくする
  • 生活動線上に掃除道具の収納スペースを配置して、サッと掃除できるようにする
  • 独立型ランドリーや、パントリーなど目的に応じたスペースを設置する

このように、間取りを工夫するだけで日常生活の小さなストレスを取り除き、散らかりにくく掃除しやすい住まいに整える事が可能になります。

以下に、【間取り】【設備・建材】に分けて、詳しくリノベーションを計画するポイントを説明していきます。

掃除・片付けを楽にする間取り

部屋数を少なくする

掃除のしやすさに重きを置くのであれば、部屋数はできるだけ少なくすることがオススメ。

ドアがある分、掃除機を一部屋かけるごとに扉を開け閉めして次の部屋に移動することになり、手間が増えてしまいます。

逆に扉をなくして全てワンフロアにすることができるのであれば、お掃除ロボットに全ての場所を掃除してもらうことが可能になり、掃除機をかける時間ごと短縮することができるのです。

どうしても仕切りが欲しい場所には、開閉が比較的簡単な引き戸やロールスクリーンを活用してみるのもひとつのアイディアですね。

一緒に考えたいコンセント場所の計画

間取りと一緒にしっかりと計画したいのが、コンセントの位置。

「ここの収納の中で掃除機を充電しながら保管したい」「スマホやipadは充電しながらでも使えるようにしたい」など、具体的にご自身の暮らしを想像しながら考えていただくことがポイントです!

回遊性の高い間取りを採用する

間取りに回遊性をもたせるのも、日々の掃除をしやすくするための工夫のひとつです。

例えば、床掃除をする際には部屋をあちこち行ったり戻ったりすることなく、ぐるっとひとまわりで行うことができます。

また、掃除以外の観点でも、洗濯→干す→取りこむ、キッチン⇔お風呂など、家事全般が簡単になるメリットがあります。

暮らしていく中で、家事はどうしても必要な部分。間取りひとつで少しでも負担が少なくなるとしたら、ぜひ取り入れたいポイントですね。

収納計画に沿って収納場所を設置する

可動棚

生活しているとどうしても物は増えていってしまうもの。しかし、物が散らかっていると、掃除の前に「片付け」の作業が発生してしまいます。

その手間を減らすには、常に整理整頓しやすい収納計画が必要。どこに何を収納すれば便利かを想像しながら、リノベーションを進めていただくことがポイントです。

例えば

  • 土間玄関を設置して、靴やベビーカーなどを収納する
  • キッチン横にパントリーを設置して、食材や食品、調理器具を収納する
  • 洗面所に収納スペースを設置して、タオルや掃除用具を収納する

など、それぞれその場所でよく使うものを効率よく収納できるスペースを設けることで、掃除や片付けの手間を減らす事が可能になります。

収納をスッキリとさせることで、在庫管理もひとめで把握することができ、結果的に節約に繋がる効果もあります。

掃除用具の収納もポイント!

掃除道具の収納場所を、「使う場所」の「取り出しやすい位置」に作ることもおすすめ! 思いついたらすぐに掃除できる環境を作ることで、手間や面倒さも軽減しますよ!

また、ロボット掃除機をご検討の方は、基地と充電コンセントの計画もお忘れなく。

掃除・片付けを楽にする設備や建材

レールや段差のない引き戸

少し前まで、引き戸は天井と床に設置したレールに沿って動かすタイプのものが主流でした。このタイプの扉は、床のレール部分にホコリやごみが溜まりやすいうえに、掃除がしづらいというデメリットがありました。

そんなデメリットを解消してくれるのが、『レールレス引き戸(上吊り戸)』です。

レールレス引き戸は、引き戸を上部から釣る事によって床部分のレールをなくした引き戸です。床にレールはなく、フラットな状態なのでお掃除も簡単で、ロボット掃除機の移動もスムーズです。

わざわざ扉を付け替えるのは大ごとですが、リノベーションのタイミングなら導入もしやすくておすすめです。

掃除しやすい床材

床材には、無垢材や複合フローリング、クッションフロア、フロアタイルなど、多くの種類があります。それぞれにメリットデメリットがありますが、お手入れのしやすさで考えるとクッションフロアかフロアタイルがおすすめです。

クッションフロア

塩化ビニール素材で作られたシート状の床材で、シートの中間層に発泡塩化ビニールが使われており、通常の床材よりもクッション性に優れています。

水や汚れに強い為、濡れた雑巾などでサッと拭き取ればいいので、掃除やお手入れも楽な点がメリット。また、床材としては比較的リーズナブルに施工できる点もポイントが高いです。

一方、重いものを乗せたままにすると跡が残ってしまい、厚さが2mm程しかないため、劣化も早いことがデメリットです。

フロアタイル

ポリ塩化ビニル素材で作られているタイル状の床材です。デザイン性が高く、木目調や石目調などリアルで高級感溢れるデザインも多くあります。表面には凸凹があり、天然素材のような質感を楽しむことも可能です。

メンテナンスも簡単で、水汚れや油汚れもはじき、水や洗剤を使ったお手入れも可能。また、耐久性にも優れています。

ただ、クッション性は少ないため、直接座るには硬さが気になるところ。転んだときの衝撃や座るときの負担が気になる方には不向きと言えます。

汚れにくい壁材

壁材にも多くの種類がありますが、掃除のしやすさを考えると機能性があるクロスを選んでいただくのがおすすめ。汚れが付きにくいクロスや、水拭きで簡単に汚れが落ちるクロスなど、お手入れに手間がかからない商品が多くあります。

サンゲツのクロスはデザインも豊富なので、ぜひ参考にしてみて下さい。きっとお気に入りのものが見つかるはずですよ。

また、壁材にこだわりたいという方には、LIXILの『エコカラット』シリーズもおすすめ。

エコカラットと言う素材は、湿気は通すけど、水や汚れはほぼ通さないという特徴があり、住まいが快適になるだけでなく水拭きでのお手入れが可能です。クロスと併用しながら、ポイントでエコカラットを使用するのも良いですね。

掃除しやすいタンクレストイレ

掃除のしやすさでトイレを選ぶなら、タンクレスタイプのトイレがおすすめです。

タンクの裏や水栓部分はどうしても掃除しづらい部分で、汚れやほこりがたまりやすいですが、タンクレストイレならサッと拭くだけで手間が少なくなりますし、トイレの見た目もスッキリします。

タンクレストイレで人気がある、Panasonicの『アラウーノ』シリーズのトイレは、“家事が楽になる"トイレとして嬉しい機能が多く付いています。汚れが付きづらい新素材で作られていることに加え、流すたびに泡で自動洗浄をしてくれる機能や、形状も隙間や段差が少ないデザインになっています。

トイレ掃除が苦手な方は、候補のひとつにしていただいても良いのではないでしょうか。

掃除しやすいキッチン

キッチンは、特に汚れやすい場所のため、汚れにくさやお手入れのしやすさは重視したい場所のひとつです。

近年人気を集めているのは、段差や継ぎ目のない、フラットなキッチンです。上記の写真のように、ひと続きの天板で汚れが簡単に拭き取れるスタイルのキッチンや、段差がなくてお手入れしやすいIHコンロを選択する方が増えています。

さらに、レンジフードの掃除のしやすさ、という観点でおすすめしたいのがLIXILの『よごれんフード』です。

レンジフードの換気扇は油汚れやほこりでべたついており、特に内側のファン部分は細かい部分も多くてお手入れが大変なですよね。でも、『よごれんフード』は、高速回転するディスクが油の浸入をブロックし、お掃除が面倒なファンには油がほとんど届きません。

一般家庭での通常使用だと、なんと10年もの間ファンとフード内部のお手入れが不要なんだそうです!また、外部もフッ素が塗装されているうえにフラット設計になっているので、拭くだけで簡単に日常のお手入れが済みます。

掃除しやすいバスルーム

お風呂場も、毎日必ず使うという事もあり、ちょっと気を抜くとすぐに汚れが蓄積してしまう場所のひとつですよね。

Panasonicの「スゴピカ浴槽」は、表面がとても滑らか。硬い有機ガラス系新素材に「はっ水・はつ油成分」を練りこんでいるので、汚れをはじきやすく、スポンジでサッとなでてシャワーで流すだけで長期間キレイな状態をキープしてくれます。

また、お手入れのしやすい浴室の床材としておすすめしたいのが「スミピカフロア」です。

通常、壁と床の間にはシーリング材を施工しますが、スミピカフロアの場合は床の端が立ち上がった作りをしているので、防水性が高く汚れもたまりにくいのがポイントです。また、タイル模様も同一方向で掃除がしやすく、表面の細かな凹凸で乾きやすく滑りにくい床になっています。

他にも、棚やミラーを敢えて設置しないシンプルなバスルームを採用するケースもじわじわと増えています。棚やミラーがないことで壁がフラットになり、お掃除が楽になるというメリットがあります。

また、シャンプーなどのボトル類や洗面器、椅子などを浮かせて収納する事でカビの発生を防ぐ工夫や、置いておくだけでカビの発生を抑えてくれる防カビ剤の設置など細かな工夫をするだけでもお風呂場の掃除は格段に楽にすることができます。

汚れが目立たない照明

リノベーションで、憧れの照明器具を設置したいと思っている方も多いのではないでしょうか。けれど一歩立ち止まって、手入れはしやすい物かどうかを考えて計画する様にしましょう。

細かい部分にホコリが付いて掃除がしづらくないですか?手垢や指紋が目立ったりしませんか?

掃除が苦手な方は、ダウンライトを多く採用していただくと、ホコリが付きづらく、掃除の手間もかからないのでおすすめです。

汚れにくく、掃除しやすい窓

窓はガラスの汚れに加えて、結露によって生じるカビや汚れも気になりますよね。これを解消するには、窓を断熱ガラスに取り換えたり、断熱性の高いサッシに付け替えて窓の断熱対策をするのがおすすめです。

結露が発生しやすい窓は、この記事のテーマでもある『掃除』という観点を超えて、住まいを劣化させる原因になったり、暑さや寒さで住まいの快適さが損なわれたりとデメリットがかなり大きい箇所です。

そこで、まずは手軽な改善策として、窓リノベに取り組んでみるのも良いと思います。窓断熱をすることで掃除のしやすさが格段に向上するだけでなく、結露対策やヒートショックなどの健康被害も防ぎ、さらには省エネ効果も期待することができます。また、補助金が出る場合もありますので、工務店などに相談してみることをお勧めします。

まとめ

この記事では、日々の掃除やお手入れがしやすく、快適な住まいをリノベーションによって実現するための具体的なアイデアについてご紹介しました。

間取りを大きく変える事ができるリノベーションだからこそ実現可能な「掃除しやすい間取り」のご紹介と、汚れにくい建材や掃除しやすい設備などについて詳しく解説しています。

これからリノベーションを検討している方の参考にしていただけると幸いです。

名古屋でリノベーションを多く手がけている当社では、生活動線に沿って収納スペースを確保した間取りや、お手入れがしやすくきれいな状態を維持しやすい設備などについて積極的にご提案させていただいています。

ご質問やご相談がありましたら、どうぞお気軽にお問合せ下さい。

名古屋でリノベーションをするならSOWAKA

株式会社SOWAKAは、名古屋市を中心に数多くのリノベーションを手掛けてきました。

リノベーションは建物の状況、お客様のご希望、タイミング等によって、ひとつとして同じものはありません。

お客様に降り添いながら、様々な建物の構造にも適切に対応ができるSOWAKAならでは提案力で、リノベーションを通じてお客様の夢を叶えるお手伝いをいたします。

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