独立型ランドリールームがトレンド!メリットや設置費用について解説します。

監修:坂本真由(株式会社SOWAKA・代表)

監修:坂本真由(株式会社SOWAKA・代表)

独立型ランドリールーム設置について

ここ数年の住まい作りのトレンドとして、独立型のランドリールームを設置する方が増えています。

ランドリールームの設置には、家事の効率化や生活の快適さを向上させる多くのメリットがありますが、同時に設置にあたっては考慮すべきデメリットや工夫も必要です。

この記事では、ランドリールーム設置のメリット・デメリットや、設置費用の目安、気を付けたいポイントなどをご紹介します。

独立型ランドリールームとは?

独立型ランドリールームとは洗濯や乾燥を行う専用の部屋の事で、他の部屋とは完全に分けられているタイプのランドリールームを指します。

従来の日本の住宅では「洗面所」や「脱衣所」として、お風呂場の脇のスペースに洗濯機を設置し、その周辺に洗濯物を干すスタイルが主流ですが、近年では洗濯機を設置するための小さな部屋を設置するスタイルがトレンドになりつつあります。

その理由として、独立型ランドリールームを設置する事で洗濯物を洗ったり干したりするスペースが確保され、家庭内の動線がスムーズになりやすいことが挙げられます。また、乾燥機や収納棚を設置しやすく、洗濯用品をまとめて管理することができるため家事効率が向上し、家が散らかりにくくなるなど色々なメリットが考えられます。

独立型ランドリールームのメリットとデメリット

独立型ランドリールームのメリットやデメリットについて、詳しくご紹介します。

メリット

  • 家事効率の向上:洗濯、乾燥、アイロンがけ、収納といった作業を一箇所でまとめて行えるため、家事が効率化されます。また、洗濯物を持ち運ぶ手間が省けるため、家事の負担も軽減されます。
  • 湿気管理の改善:専用のランドリールームを設けることで、他の部屋に湿気が拡散するのを防ぎ、家全体の湿気管理がしやすくなります。特に浴室との動線が良い場合は、湿気のこもりにくい換気設備の設置で快適な空間にできます。
  • 部屋干しの解決策:雨の日や夜間、外に洗濯物を干せない時でも、ランドリールームに室内物干し設備を整えれば、効率的に洗濯物を乾かせます。乾燥機や除湿機の設置でさらに効果的です。
  • 整理整頓しやすい:洗剤や洗濯用品を一箇所にまとめて収納できるので、他の部屋に洗濯用品を置く必要がなくなり、スッキリとした空間を保つことができます。
  • 家全体の美観を維持:洗濯物がリビングや寝室に散らからないため、家全体の美観が保たれます。急な来客時にも洗濯物の存在を気にする必要がなくなります。

デメリット

  • スペースの確保が必要:ランドリールームを設置するには、家の中で専用のスペースを確保する必要があります。特に小さい住宅では、ランドリールームのためのスペースが限られる可能性があります。
  • 設置費用がかかる:ランドリールームを新たに設けるには、設備費用や工事費用が発生します。水道や排水、電気、換気の設備を整える必要があり、これが費用に反映されます。
  • 湿気・換気対策が必要:洗濯物を乾かす過程で湿気が発生するため、適切な換気設備を導入しないと、部屋が湿気でカビたり、他の部屋に悪影響を及ぼすことがあります。
  • 掃除の手間:水回りであるため洗剤や水滴がこぼれやすく、洗濯機裏などにホコリがたまりやすい場所でもあります。定期的な掃除が必要です。

気を付けたいポイント

  • 乾燥機または除湿機の設置:天候に左右されずに洗濯物を乾かすために、乾燥機や除湿機を設置すると便利です。乾燥機を設置する際には、換気をしっかり行えるようにダクトや排気口も準備しましょう。
  • 室内物干しスペース:天井から吊り下げる物干しポールや、折りたたみ式の物干しラックを設置することで、室内干しのスペースを確保できます。使用しない時は収納できるタイプが便利です。
  • アイロン台や作業台:アイロンがけや、洗濯物をたたむスペースとして作業台を設けると、ランドリールーム内で一貫して作業が完結できます。使わない時は折りたためるタイプだとスペースを有効活用できます。
  • 収納スペース:洗剤やハンガー、アイロン、バスケットなどを収納する棚や引き出しを設置することで、ランドリールームをすっきりと整理整頓できます。
  • シンクの設置:手洗いが必要な衣類や、洗濯前に汚れを落とすためのシンクを設置することで、洗濯作業がさらに効率化されます。
  • 換気扇と窓の設置:湿気を効率的に排出するために、換気扇や小さな窓を設けることが大切です。特に、湿気がこもりやすい季節には効果的です。

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設置に必要な費用は?

ランドリールームを設置する際の費用は、スペースの広さや設備のグレードによって大きく異なりますが、以下の項目が主な費用となります。

  • 設備工事費用:水道、排水、電気、換気設備の設置工事が必要です。これには約20万~50万円程度かかることが一般的です。
  • 洗濯機や乾燥機などの機器費用: 洗濯機や乾燥機のグレードにもよりますが、それぞれ15万~30万円程度の費用がかかります。
  • 収納や作業台などの設置費用: 棚や収納スペース、作業台などをカスタマイズする場合、さらに25万~70万円程度かかる場合があります。
  • 全体の目安費用:一般的なランドリールームの設置には、全体で60万~150万円程度がかかると考えられます。ただし、設備の選定や設置場所によって、費用は大きく変動します。

ランドリールームは家事を効率化し、快適な生活空間を提供する素晴らしい選択肢ですが、設置に際してはスペースや費用、換気対策などを十分に考慮することが大切です。

まとめ

独立型ランドリールームは、生活空間をきれいな状態に保ちやすくできる事や、家事動線が最適化される事など多くのメリットが挙げられる事からここ数年の家づくりにおいて人気が高まっています。

一方で、設置のためのスペースが必要であったり、排水・電気・換気などの設備設置費用が必要であるなどコスト面での負荷について検討する必要があります。

「どんな暮らしを実現したいのか?」という観点と、予算の観点から設置するかどうかを適切に判断し、後悔のない家づくりを実現して下さい。

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