リノベーションでトイレも快適に!相談のポイントや施工事例もご紹介します

執筆:はちとり(株式会社SOWAKA・スタッフ)

執筆:はちとり(株式会社SOWAKA・スタッフ)

毎日、家族全員が何度も利用する場所がトイレです。

トイレは本来の目的を超えて「家の中で一人になれる場所」として、居心地の良さにこだわる方も少なくありません。

この記事では、そんなトイレのリノベーションについて機能面やデザイン性、お手入れのしやすさなど様々な観点から詳しく解説します。

トイレのリノベーションを考える際の参考にしてみて下さい。

トイレのリノベーションとは

トイレのリノベーションとは、お手洗いの個室部分全体を作り変える工事の事です。

ウォシュレットやタンクレストイレなど、便器そのものの機能や見た目(デザイン)を向上させることが主目的である場合が多いです。

また、壁紙や床を張り替えたり、吊戸棚を設置したり、手洗い場を新設したりと小さいエリアながら様々な改善が可能です。

リノベーション工事によって改善できること

トイレのリノベーション工事で改善できる事として、主に以下のような点が挙げられます。

  • 掃除やお手入れのしやすさ改善:最新の便器は、汚れにくさやお掃除のしやすさにこだわったものがたくさんあります。また、汚れにくい床材もお掃除が劇的に楽になるという事で人気です。
  • デザイン性の改善:タンク部分がない「タンクレストイレ」は、すっきりとした見た目でデザイン性が高いため人気です。また、壁紙にアクセントクロスを使っておしゃれな空間にするリノベーションを取り入れる方も多いです。
  • 機能面の改善:便器とは別に手洗い場を設置したり、自動清掃機能付きの便器に取り換えたりと、機能面での改善を図る事も可能で。
  • 収納力の向上:吊戸棚や手洗い下の収納スペースの設置など、面積は変えずに収納力を大幅に向上させることが可能です。

トイレの種類

トイレには、流す為の水を溜めるタンク付きのものと、直接水を流すタンクレスタイプのものがあります。

近年は見た目のおしゃれさやお手入れのしやすさから、タンクレストイレを採用する方が増えてきていますが、それぞれメリット・デメリットもあります。

ご自身の住まいにはどちらのタイプが合うのか、ぜひ比べてみて下さい。

タンクレストイレ

参考写真:LIXIL

【メリット】

  • 水を溜めるタンクがないため、スッキリ洗練された印象のトイレ空間にすることができる
  • トイレ周りの掃除がしやすい
  • 連続して水を流すことができ、節水効果も期待できる

【デメリット】

  • 別で手洗い水栓を設置する必要がある
  • 水圧が弱かったり、停電時に水を流せない場合がある
  • タンクありのトイレと比べて本体価格が高い傾向がある

タンクありトイレ

参考写真:LIXIL

【メリット】

  • 手洗い場と一体化することで省スペースにすることができる
  • 停電時にも水を流すことができる
  • 設置費用が抑えられる

【デメリット】

  • トイレ周りの掃除がしづらい
  • 水を溜める時間が必要なので、連続して水を流すことが難しい
  • 見た目のスマートさではタンクレストイレに劣る

トイレの広さについて

トイレの空間には、ただトイレ本体が入れば良いというものではなく、ぺーパーホルダーまでの距離や、身支度を整える空間がしっかりとあるかどうか等が、使いやすさに直結してきます。

外出先で身動きが取れない程の小さな個室に、不便さを感じたことがある方も少なくないのではないでしょうか。

一般的な住まいにおいて、トイレ空間の平均的な広さは0.4坪〜0.5坪(0.8畳〜1畳)と言われています。

ただ、車椅子などバリアフリー対応のトイレの場合はそれよりも広くする必要がありますし、手洗い水栓を付けるかどうか、収納をどうするかによっても必要なスペースは変わってきます。

実際のトイレのイメージを考えながら計画していくのが良いですね。

リノベーションでトイレの移動や増設はできるの?

建物全体のフルリノベーションを考えている場合には、移動や増設が可能です。

特に築年数のある物件の場合、トイレが1階に1ヶ所しかないことも多く見られます。家族でお住まいの方にとっては、忙しい時間にトイレの待ち時間ができてしまうのはストレスですし、2階で過ごしているのにトイレのたびに1階に降りる…そんな手間は少なくしたいのが本音ですよね。

今は1階と2階にそれぞれトイレを設置する方がほとんどです。

ただし、トイレを移動したり増設するためには、単純にトイレ設備を付けるだけではなく、給排水管、排気用ダクト、電気配線などの工事も同時に必要となります。

場所によっては工事が難しい場合もありますので、まずは担当のリノベーション会社にご相談いただくことをおすすめします。

トイレリノベーションのポイント

トイレをリノベーションする際に、気を付けたいポイントや参考にしていただきたいポイントをご紹介していきます。

トイレの床

トイレの床は、水や尿がはねて特に汚れやすく、不衛生になりやすい部分です。

水や汚れに強く、メンテナンス掃除が簡単にできる素材を採用することがおすすめです。

おすすめのトイレ床材

  • クッションフロア:つなぎ目がなく衛生的。デザインも多く、抗菌やカビ予防などの加工された物も選択可能。コスト面でも比較的リーズナブル。
  • タイル:硬さがあって耐久性が高いので長期間使用できる。コストは少し高め。タイルの目地は汚れやすいので注意が必要。
  • 加工フローリング:水や薬品に耐えられる加工を施したフローリング材。ナチュラル志向の方や廊下との統一感を出したい方におすすめ。

トイレの壁

トイレの壁も、床と同じように水や汚れに強い素材が好まれます。

クロス(壁紙)には、臭いを少なくしてくれる『消臭機能』のある物や、菌の増殖を防いでくれる『抗菌機能』が付いているものもあります。

通常のクロスより少しコストはかかりますが、衛生面を考えて選んでいただくのも一つのポイント。

クロスには色やデザインも多くありますので、きっとお好みのものが見つかるのではないでしょうか。

空間が限られているので、居住スペースには勇気が出せないような奇抜な構想をチャレンジしてみても面白いかもしれません。

また、クロスだけでなく、塗り壁という選択肢もありますので、ぜひ一度施工会社へご相談下さい。

手洗い水栓

近年タンクレストイレが人気になってきているため、トイレと共に手洗い水栓を設置する方が多くなってきています。

小さなお子様や高齢のご家族にとっては手洗いがしやすくなりますし、石鹸を使ってしっかりと手を洗うことができて衛生的です。

ただし、手洗い水栓分のスペースが広く必要となってきますので、トイレのスペースに合わせてご検討いただくのが良いですね。

また、トイレが洗面スペースと隣り合っているのであれば、トイレの外に作るという選択肢もあります。

手洗い水栓はシンプルなものやおしゃれなもの、いろいろなテイストがありますので、お好みのものを選ぶのも楽しみのひとつになりそうです。

収納や小物

限られたスペースのトイレですが、最低限トイレットペーパーや掃除用具を収納するスペースは必要となります。

衛生的にも床に直接物を置く事は避けたいので、ぜひ壁面を活用して収納を考えていくことがおすすめです。

棚を作って隠す方法もありますし、あえて見せる収納もあります。

また、タオルハンガーやペーパーホルダーも統一感のあるものを選んでいただくと統一感が出ますね。

一般的なトイレの扉には、『片開き戸』『引き戸』『中折れ戸』の3種類が多く使われます。

片開き戸は気密性が高く、音漏れ臭い漏れがしづらいというメリットがある反面、ドアの開く分だけスペースが必要になります。

引き戸は車いすの方や介護を必要とする方にとっては非常に便利ですが、ドアを収納するだけの壁面を確保しなければなりません。

中折れ戸は小スペースで設置することが可能ですが、開け閉めに少し力がいるので、小さなお子様がいるご家庭には不向きでもあります。

それぞれの扉の特徴と、お住まいのスペースを見ながら、ご検討いただけると良いですね。

トイレのリノベーションで採用したい人気メーカー商品

ネオレスト〈TOTO〉

画像元:TOTO『ネオレスト』商品紹介

聞いたことのない方はいないのではないかという程、主要メーカーの中でも有名で多くのシェアを誇っている『TOTO』。

そのラインナップの中でも、特にこの『ネオレスト』はプロから見ても人気で、リフォーム産業新聞がまとめる『【2024年版】プロ321名がおすすめする人気トイレランキング』においても圧倒的一位を獲得しています。

値段は比較的高価格帯の商品にはなりますが、タンクレスタイプでスマートなフォルムは高級感のあるトイレ空間を演出することができます。

機能面でも満足度が高く、『きれい除菌水』を使うことで便器内、便座、ノズルなど全体を常に清潔に保つことが可能。

またネオレスト独自のなめらかな陶器表面や、凸凹をなくしたフチなしの仕様は、日常のお手入れもしやすく人気ポイントです。

アラウーノ〈パナソニック〉

画像元:Panasonic『アラウーノ』商品紹介

パナソニックのトイレ「アラウーノ」は、洗浄機能や節水性の高さが特徴の人気シリーズです。

中でも『激落ちバブル』は市販の台所用中性洗剤などを使い、水面において、泡のクッションが作られ、トビやハネによる汚れをおさえる効果があります。(グレードによる)

素材は従来の陶器ではなく、スゴピカ素材という有機ガラスの素材を採用しており、掃除が簡単。

便器本体もコンパクトに設計されているため、手洗い水栓をつけたり、バリアフリー対策での手すりなどもつけやすく、様々なスタイルに対応することが可能です。

ピュアレストEX〈TOTO〉

画像元:『ピュアレスト』商品紹介

TOTOのピュアレストシリーズは、採用しやすい価格帯で展開されていて、リノベーションにおいても導入しやすいシリーズです。

ピュアレストEXにおいては、『【2024年版】プロ321名がおすすめする人気トイレランキング』においても普及価格帯ランキングで一位となるほど人気があります。

ウォシュレットと調和のとれた楕円状のタンクが特徴的。

ベーシックなトイレではありますが、すき間を極力抑え、側面もサイドカバーで覆っているので掃除がしやすいトイレです。

参考にしたい!トイレリノベーションの施工事例

ホワイトで統一した清潔感のあるトイレ

床、壁、手洗い全てをホワイトカラーで統一したトイレ空間。

シンプルな色合いとタンクレストイレの組合せが、全体を広々と見せてくれます。

窓枠と水栓だけに使ったブラックは、差し色として真っ白な空間を引き締めてくれる効果がありますね。

この物件の完成事例紹介記事はこちら

木造リノベーション

長久手市の木造戸建て
フルリノベーション事例紹介

竹林や田畑に囲まれた場所にひっそりと建つ「自然に抱かれた一軒家」。大きな窓いっぱいに緑が広がり、まるで森の中にいるかのよう。

ロースタイルのリビングや窓辺ベンチ、大容量のキッチンなど、たくさんの魅力が詰まった住まい。断熱性能や耐震強度にもこだわり、新築住宅に性能でも劣らないリノベーションを実現しました。

グレーベースで落ち着いた雰囲気のトイレ

こちらは白とは対照的に、壁にグレーのクロスを使い、落ち着いた大人の空間を演出したトイレ。

床材には木目柄を使用しているので、シックになり過ぎずに温かみも感じられます。

上部に付いている同色グレーの棚には、予備のトイレットペーパーや掃除用具を収納することができます。

ごちゃつきがちなトイレ収納ですが、扉があることで目隠しになり、スッキリとした空間を簡単に維持することができますね。

木の質感が優しくナチュラルなトイレ

白系のクロスに木目柄の吊戸棚と床材を組み合わせた、ナチュラルテイストなトイレ。

木の質感は、無機質になりがちなトイレを優しい雰囲気に演出してくれます。

低い手元の位置に設置したウォールシェルフにも木材を採用。統一感と共に、トイレ空間のアクセントとしての効果があります。

飾り棚はお気に入りの雑貨や季節の物を飾って…さらにオリジナルの場所にアレンジする楽しみが増えますね。

アクセントクロス×ヘリンボーンの床がおしゃれなトイレ

木目柄のアクセントクロスが目を引き、個性的なトイレ空間を作ってくれています。

床は『ヘリンボーン』と呼ばれる、V字に組んでいく方法で張ったフローリング。廊下からそのまま繋がっていくので、トイレだけではなく家全体の統一感にも繋がります。

手洗いのあるタンク付きトイレを採用しているので、別で水栓を作る必要がなく、効率的に限られたスペースを活用することができますね。

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木造リノベーション

長久手市の木造戸建て
フルリノベーション事例紹介

家族みんなが家づくりに参加し、それぞれの想いを集めながらリノベーションを計画されたご家族。

導線や機能面にも気を配り、家族それぞれの距離感を保ちつつも、お互いの存在を感じられる。そんな暮らしのできる、家族全員にとって心地いい空間を目指しました。

バリアフリーに特化したトイレ

こちらは車いすの方でも使いやすいよう、バリアフリーに着目して設計したトイレです。

車いすでそのまま入ることができ、トイレの中で方向転換できるだけの十分なスペースを確保しています。

トイレ両側には機能性のある手すりを付けて、トイレへの移動もできるだけしやすいように。手洗い水栓にもタッチレスの物を採用しています。

近年、ご自身や親御様の老後の為に・・・とバリアフリーを考えてリノベーションする方も増えています。生活の中で何度も行くトイレは、少しでも負担なく使っていただけるように、施工会社にもご相談していただことがオススメです。

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店舗リノベーション

春日井市の重量鉄骨造
店舗リノベーション事例紹介

ブラック基調のスタイリッシュな外観。店舗内はそれとは対照的に、たっぷりと光が入る大きな窓を作り明るく広々とした空間に。倉庫のようだった雰囲気が高級感のある建物に変わりました。

広いお手洗いはバリアフリー仕様。車いすのお客様が来店されても自由に方向転換ができる程余裕があります。

名古屋でリノベーションをするならSOWAKA

株式会社SOWAKAは、名古屋市を中心に数多くのリノベーションを手掛けてきました。

この記事でご紹介したようなトイレリノベーションについても、ご要望をお伺いしながら最適なデザイン・素材のものをご提案させていただきます。

ビル、マンション、戸建て、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造、混構造など様々な用途や構造にも適切に対応ができるSOWAKAならでは提案力で、
リノベーションを通じてお客様の夢を叶えるお手伝いをいたします。

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