φ(..)進行中/// 重量鉄骨造リフォーム|名古屋市東区×防水工事

「建て替えか、今の家を活かすリフォームか。」

今回ご相談いただいたのは、1階を事務所兼倉庫、2〜3階を住居として使われてきた重量鉄骨造3階建て住宅。ご主人様が他界され、現在は奥様と息子様の2人暮らしとなり、建物の大きさや将来の維持管理を考え、建て替えも含めて検討されていました。

しかし打ち合わせを重ねる中で、「できるだけ住み慣れた家で暮らしたい」という想いから、今の建物を活かす方向へ。

外壁や防水など、建物全体のメンテナンスを中心としたリフォーム計画です。

最新レポート:開口部を塞いで新たな壁を施工 続き

前回までの工事で、断熱材を入れ込む工程まで進んだ現場。

次はその上から「透湿・防水シート(スーパーシート)」を施工しています。

このシートは、外からの雨水が建物の中へ入り込むのを防ぎながら、壁の中にたまった湿気だけを外へ逃がしてくれる大切な役割があります。

壁の中に湿気がたまると、カビや木材の傷みにつながることもあるため、住まいを長く快適に保つためには欠かせません。

普段の暮らしでは目にすることはありませんが、このような一つひとつの工夫が、住まいを長持ちさせ、安心して暮らせる家づくりにつながっています。

次にスーパーシートの上から、壁材を施工していきます。外壁材にはタイル調デザインのサイディングを採用しました。

サイディングは、デザインやカラーの種類が豊富なため、住まいのイメージに合わせて外観をコーディネートしやすい人気の外壁材です。さらに、表面に凹凸のあるデザインを選ぶことで、光の当たり方によってさまざまな表情を見せてくれます。

今回選んだのは、やさしいベージュカラーのタイル調サイディング。細かな凹凸がほどよい立体感を生み出し、シンプルでありながら上品な雰囲気を演出できます。

サッシが入ると一層雰囲気が変わりますね
室内から見た様子

01:ベランダのウレタン防水工事

施工前のベランダの様子

今回のお住まいでは、外壁や防水の劣化が始まり、ちょうど手を入れるタイミングでもあったため、住まいを長持ちさせるためのメンテナンス工事を同時に進めていきます。

まずは2・3階のベランダ部分の防水工事から。

ベランダには手すりやサッシなどの細かな部分が多くあるため、液体状のウレタン樹脂を塗り重ねて、防水層をつくる防水工事を行っていきます。

ウレタン防水工事の特徴は?

ウレタン防水工事には、以下のような特徴があります。

  • 液体を塗っていくため、複雑な形状にも施工しやすく、継ぎ目なく工事を行うことができる。
  • シート防水に比べると初期コストを抑えやすいが、定期的なメンテナンスは必要。
  • 職人の技術によって、塗りムラ・厚みムラといった品質差が出やすい。

今回のウレタン防水工事では、液体を2度重ね塗りをして進めていきます。

こちらは1度目にウレタンを塗って乾かした後の様子。

汚れや劣化した部分を取り払って施工を行っていくので、この時点で見違えるようにきれいになっています。

柵の根元部分や、サッシ下の細かい部分も丁寧に行われていきます。

一度目のウレタン液が完全に乾いたら、上から二度目の塗付を行っていきます。

二度目のウレタンを塗ってほやほやの様子。空が写り込む程ツヤツヤ!

乾燥が足りないと防水性能や耐久性にも影響が出てきてしまうので、ここから数日間かけてしっかりと乾燥させていきます

02:屋上の塩ビシート防水工事

施工前の様子

ベランダに続き、屋上部分の防水工事が進んでいきます。

施工前の屋上は、防水シート全体に色あせや汚れが見られ、経年劣化による傷みが進んでいる状態でした。

また、シートのつなぎ目部分にも劣化が見られ、防水機能が少しずつ低下している様子がわかります。

今の時点では大きな破れや雨漏りは見られませんでしたが、これからも安心して建物を使っていただけるよう、今回塩ビシートを用いた防水工事を行っていきます

不具合が起きる前にメンテナンスを行うことで、この先も建物をより長く快適にお使いいただけます。

塩ビシート防水とは?

耐久性に優れた塩化ビニル製のシートを屋上に施工し、雨水の浸入を防ぐ防水工法です。

塩ビシートは紫外線や熱に強く、メンテナンス性にも優れているため、長期間にわたって建物を守ってくれます。

ロール状の緩衝シートを敷く様子

今回は、塩ビを使用した防水工事の中でも、「絶縁工法」という方法を採用しています。

既存の屋上に直接塩ビシートを貼ってしまうと、内側に溜まった水蒸気の逃げ場がなくなり、防水層が風船のように「膨れる」トラブルが起こることも。

それを防ぐために、屋上と塩ビシートの間に「緩衝シート」を敷いて、施工を行っていきます

このシートは裏面に通気用の溝が付いていて、水分や湿気を通すことができる仕組みになっています。

シートを敷いた後は、「ディスク盤」という丸い金具をビスで打ち込みます
立ち上がりの部分も丁寧に

緩衝シートの固定が済んだら、上から塩ビシートを敷いていきます。

隙間ができるとそこから雨水が入り込む可能性も。

塩ビシートに隙間や弛みができないように、職人の手でしっかりと施工されていきます。

シートの継ぎ目を接着しています
角の細かい部分も丁寧に

塩ビシートが敷き終わったら、再度ビスで上から固定。

その上からビスを隠すように円形の塩ビシートを接着して完了です。

↓↓↓

施工完了。

塩ビシート防水の耐用年数は一般的に15〜20年程度とされています。この先もお住まいの屋上をしっかりと雨風から守ってくれます。

03:開口部を塞いで新たな壁を施工

かつては会社の事務所兼作業場として利用されていた1階部分。外との出入りはシャッターの開け閉めで行われていました。

打ち合わせを進めていく中で、今後、1階はお母様が生活拠点として使われていくことに。

暮らしの中で断熱面・防犯面も含めて快適に過ごしていただけるように、大きく開かれたシャッターの内側に新たに壁を作るご提案をさせていただきました。

まずは今までの壁材を取り払い、図面をもとに位置を確認しながら、新たな壁の骨組みとなる木下地を施工します。

壁の強度や仕上がりを左右するので、寸法や垂直・水平を確認しながら丁寧に。

この枠組みを組む時点で、サッシも入れ込んでいくのがポイント

特に窓まわりは、家をしっかり支えるためにも大切な場所です。そのため、窓の大きさや位置に合わせて下地を組み、必要な補強をしながら工事を進めています。

完成すると壁の中に隠れてしまう部分なので、普段は見ることができません。でも、こうした見えない部分の施工が、住まいの丈夫さや長持ちにつながる大切なポイントになります。

完成後には見えなくなるからこそ、一つひとつ確認しながら丁寧に施工を進めています。

窓まわりの下地工事が終わったら、次は壁の中に断熱材を入れていきます。

今回使用する断熱材は、ガラスを主原料として作られたグラスファイバー。細いガラス繊維の間にたくさんの空気を含んでいるため、外の暑さや寒さが室内に伝わりにくくなり、一年を通して快適に過ごしやすい住まいづくりに役立ちます。

特に窓まわりは、家の中でも熱が伝わりやすい場所のひとつです。そのため、窓枠のまわりまで隙間なく断熱材を入れ、しっかりと性能を発揮できるよう丁寧に施工しています。

この記事のライター

はちとり(株式会社SOWAKA・広報)

◆保有資格:リノベーションコーディネーター

・実績:株式会社SOWAKAで建築業に携わって4年。広報を通じて住まいの知識をお伝えしています。

・一言コメント:ナチュラルな風合いや、古民家のようなアンティークの雰囲気が大好物。3人の子育てを通して感じた、“暮らしのリアルな困りごと”や”小さな疑問”をもとに、住まいづくりに役立つ情報をお届けしています。

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