φ(..)進行中/// 戸建てリノベーション|重量鉄骨造×名古屋市熱田区 現場レポート
今回ご紹介するのは、名古屋市熱田区にある50代ご夫婦の改修工事。
すでに工事は完了していますが、今回のリノベーションではSOWAKAが得意とする”重量鉄鋼造”の構造を変えたり、セルロールファイバーを使った断熱リノベーション、今後を見据えたバリアフリー対応など、注目していただきたいポイントがたくさん!
そこで現場レポートをシリーズでお届けしていきたいと思います。
ご夫婦が今回リノベーションをしようと計画したのは、熱田区にある重量鉄骨造の空き家。
ご両親から譲り受けたこの3階建ての建物は、元々1階は工場として、2.3階が事務所兼住居として使われていました。
《最新レポート》 配管工事
現場は配管工事も進んでいきます。


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配管工事はどんな目的で行われるの?
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配管工事は、キッチンやお風呂・トイレなどの水廻りを移動させる際に行われる工事です。
元々の場所から配管を伸ばしたり縮めたりして、新しい場所に給水口や排水口を作ります。
配管は通常の場合、床下や壁の中を通っていることがほとんどなので、リノベーションの場合は解体が終わったタイミングで施工を行っていきます。
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赤や青の管は何か違いがあるの?
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物件ごとに違う場合もありますが、たいていの場合以下のように分かれていることが多いです。
赤=給湯管、熱いお湯が通ります
青=給水管、冷たい水が通ります
グレー=排水管

床や壁だけでなく、天井付近は排気口も施工されていきます。
普段は見えない部分ですが、住まいの裏側にはこんなにたくさんの管が通っていて、ひとつひとつが計画されてそこにあるんですね。
私たちが快適に暮らしていくために、とても大切な部分です。
01:現地調査

リノベーションでは、まず「現地調査」を行うところから始めます。
今回は、建物の既存図と呼ばれる”設計図”をご夫婦が所有されていたので、その図面と照らし合わせながら、実際の現場を目で見て確かめていきます。







また、現地調査では図面上では分からない部分を見るのも大切。
時には、床の下や屋根裏に潜り込んで、家の基礎となる部分に痛みはないか、補修が必要な部分はないかを調査していきます。
これは見た目や性能を変えるリフォームと、建物の構造から暮らしを変えるリノベーションでの大きく違う部分でもありますね。
せっかくリノベーションをするのであれば、この先数十年を安心して過ごしていただきたいと思うのです。
この後は、これからお客様がどのような暮らしをしていきたいのか、どんな希望があるのかを丁寧にヒアリングしていきます。
T様ご夫婦の”時間を贅沢にゆっくりと暮らせる住まい”作りがスタートです!
02:ヒアリングから設計へ
現地調査と並行しながら、お客様がどのような暮らしがしたいか、住まいにどんなイメージがあるのか、ご要望を丁寧にヒアリングしていきます。


T様ご夫婦の大きな要望をおおきくまとめると、以下の4点
- 広々としたLDK
- ご主人がDIYを存分に楽しめる空間造り
- 老後の暮らしを見据えてバリアフリーを考えた住まい
- 夏涼しく、冬あたたかい、断熱性能が良く過ごしやすい家
広々としたLDKをイメージされる方は、特にお客様の中でも多い印象です。
家族全員が集まって団欒する場所でもありますし、一番過ごす時間が長い場所なので、私たちスタッフとしても、ぜひご自身の理想をめいっぱい詰め込んでいただきたい部分です。
また、既にお子様が独立されていて、これからご夫婦の時間を愉しむことができるT様ご夫婦世代だからこそのご要望もポイント。
ご自身の趣味を楽しめる空間を作ったり、今後高齢になった時の暮らし方まで目を向けるのは、非常に参考になる方も多いのではないでしょうか。
断熱リノベーションも、暮らしやすさだけでなく、ヒートショックやアレルギーなど、健康に過ごす為にも大切です。




さて、現場は工事着工に向けて、ご夫婦に建物内外の物を処分または移動をしていただき、ほとんど何もない状態に。
物がなくなると、空間がより広く見える気がします。
次はいよいよ現場の解体作業へと進んでいきます!
03:解体工事
リノベーションを前提とした解体工事で大切なことは?

リノベーションを前提とした解体工事は、建替えをするための「壊す」工事とは考え方が大きく違います。
リノベーションでは、今ある建物の活用できる部分はそのままに、“活かすために選びながら解体する”工事。
そのため、やみくもに工事を行うのではなく、以下のポイントに注意をして進めていきます。
- 残して活用する部分と、解体する部分を間違えないようにしっかりと確認を行う。
- 今後も残していく構造体は絶対に傷つけないように注意を払う。
- 配管や電気設備もそのまま使うことがあるので、扱いに注意をする。
リノベーションに向けた解体工事は手作業で行うの?
基本的に建物内の解体作業は、職人さんの手作業で行っていくことが多いです。
室内での作業となるので、まず大型重機が入ることができないことが理由のひとつ。
加えて前述したように、残すものと壊すものをしっかりと目で見て確認しながら、ひとつひとつを丁寧に進めていくためでもあります。
さらには、これまで長い年月の間、そこでの暮らしを支えてくれた建物に対しての敬意と感謝の表れでもあると思っています。


ただ今回は、建物の外構も含めた大規模なリノベーションを計画しているため、どうしても機械の力を借りなければならない屋外部分は重機を使って作業を進めています。
駐車場になっていたコンクリート部分も、下の土が露わに。
2階と繋がっていた外階段もすっかり取り除かれました。
1階と2階はフルリノベーションなので、ここからスケルトンになる状態まで解体作業は進んでいきます。


04 : スケルトン解体の様子
2階、3階の解体工事も進んでいきます。
住んでいらっしゃる時には見えなかった壁や天井内の構造体、鉄骨や床用鋼板デッキプレートの姿が現れました。
「今まで安全に暮らしを支えてくれてありがとう、ご苦労様でした。そして、これからも安心して暮らせるようによろしく」という気持ちになります。


スケルトンリノベーションとは?

スケルトンリノベーションとは、建物の内装をすべて取り払い、骨組み(構造体)だけの状態=「スケルトン」にしてから、間取りや設備をゼロから作り直すリノベーションのことです。
一般的なリフォームや部分リノベーションと比べると大規模で、一部取り払えない柱や壁はあるものの、自由度が高いリノベーションです。
スケルトンリノベーションのメリット・デメリットは?
スケルトンリノベーションのメリット
- 間取りやデザインの自由度が高い
- 断熱等の住宅性能を高めることができる
- 中古物件をお得に活用することができる
構造上どうしても必要な柱や壁はありますが、それ以外の部分であればある程度自由に、間取りの変更やデザインを変えることが可能です。
また、構造があらわになるタイミングで耐震補強を行ったり、断熱材を入れ替えたりと、住宅性能を新築同等まで高めることができます。
スケルトンリノベーションのデメリット
- 費用が高くなる傾向がある
- 工事が比較的長期間になる
リフォームや部分リノベーションと比べると大規模な工事になるので、価格や工事期間に関してはデメリットと感じる部分が出てきます。
スケルトン解体の後はどのように工事が進んでいくの?

今回のT様邸は、屋外にあった2階へ上る階段を、室内に架け替えを行います。
また、間取りはもちろん水廻りの移設や断熱工事も行っていく大規模なリノベーション。
この後は、鉄骨の補強工事を行い、断熱材セルロースファイバーを入れ込んでいく過程へと進んでいきます。
SOWAKAが得意とする、鉄骨造と断熱性能向上のリノベーション、ぜひご注目下さいね!
05 : 雨漏れ散水調査
本日は建物の雨漏れを調べるために、散水調査を行っています。
サッシの外側に流した水が、横の部分から漏れてきていることがハッキリとわかりますね。
雨漏れの散水調査とは?

散水(さんすい)検査とは、雨漏りの原因となる場所を特定するための調査のこと。
建物の外壁、屋根、窓周りなど、雨漏りが心配される場所にホース等で水をかけ、雨の日の状況を再現して行います。
実際の雨を再現することで、水の浸入口をピンポイントで特定し、無駄な補修工事を避ける高い効果があります。
雨漏れがあるとどな影響があるの?
雨漏りは、建物や住まいの快適さにさまざまな影響を与えます。
最初は天井のシミや壁の濡れなど小さな変化として現れることが多いですが、放置してしまうと以下のように被害が大きく広がってしまう可能性があります。
- 建物の耐久性が落ちる
- 体や環境への影響
- 暮らしへの影響
建物の耐久性が落ちる
建物の構造部分に水が入り込むことで、木材の腐食やカビの発生が起こりやすくなります。
木造住宅では柱や梁が湿気を含むことで強度が低下し、建物の耐久性に影響する場合もあります。また、湿った状態が続くとシロアリが発生しやすくなることもあり、さらに被害が大きくなることがあります。
鉄骨の場合は、水に当たる部分にサビが発生し、鉄骨自体が弱くなり、最悪の場合折れてしまう可能性も出てきます。
体や環境への影響
カビやダニが発生すると、室内の空気環境が悪化し、アレルギーや健康被害の原因になることがあります。
暮らしへの影響
雨漏れ部分の天井や壁のクロスが剥がれたり、シミができたりするなど、住まいの見た目にも影響が出てしまいます。
さらに、雨漏りが電気配線の近くで起きた場合には、漏電や設備の故障につながる可能性もあります。照明器具やコンセントに水がかかると、安全面でも注意が必要です。
雨漏れしやすい場所Top3
屋根
雨漏りの原因として、最も多いのが屋根。
屋根は常に雨や風、紫外線の影響を受けているため、経年劣化や部材のズレなどが起こりやすい場所でもあります。
瓦のズレや割れ、板金部分の浮き、屋根材そのものの劣化、棟板金の釘抜けなどが起きると、そこから雨水が侵入する可能性があります。
ベランダやバルコニー
ベランダやバルコニーも、雨漏りが起こりやすい場所の一つです。
これらの場所は屋根と同じように防水層によって雨水の侵入を防いでいますが、防水は時間の経過とともに劣化していきます。
防水層のひび割れや剥がれ、排水口の詰まりによる水溜まり、手すりの上部にある笠木の隙間、手すり支柱の取り付け部分の隙間などから水が入り込むことがあります。特に排水口まわりや笠木部分は雨水が集まりやすく、劣化すると雨漏りにつながりやすいため、定期的な点検やメンテナンスが大切です。
窓まわり(サッシ)
窓は外壁に開口部を設けて取り付けるため、周囲の防水処理がとても重要になります。
外壁とサッシの取り合い部分は、シーリング材や防水テープなどで雨水の侵入を防いでいますが、これらが劣化したり施工が適切でなかったりすると、隙間から水が入り込んでしまうことがあります。
リノベーションにおいて非常に大切な雨漏り調査

SOWAKAのリノベーションは、建物の見た目を変えるだけではなく、お客様が安心して暮らしやすい住まいにすることを大切にしています。
安心して暮らせる住まいづくりには、建物の不具合をひとつひとつ直していくことも大切。
それによって、この先何十年とそのお住まいで快適に暮らしていただけると考えています。
今回のお住まいでも、この先雨漏れによって建物の劣化が進むことがないよう、しっかりと雨漏れ部分の改修を行っていきます。
06 : 新しく外壁を新設

今回の建物は、元々1階を工場として利用していたため、一般住宅をイメージするような壁がありませんでした。
写真を見ていただいても分かる様に、簡易的な雨避けはありますが、ほぼ屋外と繋がっていますね。
今回の計画では、1階部分も住居として使えるようにリノベーションをしていくため、新たに外壁を設置していく工程を進めていきます。
外壁を建てるための工程は?
基礎作り

外壁を建てるために、まずは土台となる基礎を作っていきます。
新築の場合は、家の間取りに合わせてまるっと基礎作りを行っていきますが、今回は建物の基礎は既にある状態。
そのため、外壁を計画している場所に合わせて、コンクリートとブロックを使用して施工を行っていきます。
写真のように鉄骨も埋め込んで、しっかり強度も保てるように進めていきます。
木材で壁の骨組みを組む

コンクリートの土台がしっかりと乾いたら、壁の枠となるように木材を組んで、はめ込んでいきます。
窓や扉が新しく入る部分には、このタイミングでサッシを入れ込んでいきます!

使用しているのは、SOWAKAの標準仕様でもある”LIXILハイブリッド窓”。ガラスはLOW-Eペアガラスのアルゴンガス入りなので新築と同等の断熱効果が得られます。
この物件の場合は防火地域なので、防火構造仕様にも対応しています。
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”LIXILハイブリッド窓”は、どんな窓なの?
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外部がアルミニウムでできており、雨や紫外線などによる劣化に強い窓。一方、内部は樹脂となっているハイブリット構造なので、結露が起こりづらいサッシです。
壁面パネルを貼っていく

木材で骨組みが組まれた後は、壁面用のパネルを貼っていきます。
一気に家らしいシルエットになりますね。
今回のお住まいは、この後に外壁材として”ガルバニウム”の鋼板を新しく貼っていく計画をしています。
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ガルバニウム鋼板とは?
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鉄の板(鋼板)の表面にアルミニウムと亜鉛の合金メッキを施した建材のことです。
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ガルバニウム鋼板にはどんな特徴があるの?
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ガルバニウム鋼板には、以下のようなメリットがあります。
- サビに強く耐久性が高い
- 非常に軽量で建物への負担が少なく、耐震性の面でも有利
- メンテナンス性が良い:塗装の持ちも比較的良く、定期的な塗り替えは必要ですが、長期間きれいな状態を保ちやすい。
- デザイン性が高く、選択肢も広くある。
一方、傷に弱い、断熱性や遮音性が劣るため、断熱材とセットで考えていく必要があります。

こちらはガルバニウムを貼る前の写真ですが、外からみるとこのような雰囲気に。
外部からみても壁面がしっかりと見え、一般的な家の形になってきました!
今回の設計では、1階と2.3階部分でバイカラーにし、見た目も近代的でスマートな印象に計画しています。
足場が取れて、全貌が見えるのはもう少し先ですが、公開が楽しみです!
07 : 断熱材を入れる準備
今回のリノベーションでぜひ注目していただきたい、断熱性能向上のための工事が始まっていきます。
鉄骨造は断熱性能を上げることが大切!
「鉄骨造の建物は寒い、冷たい」というイメージを持つ方もいるのではないでしょうか。
これは、鉄骨造の特徴のひとつとして熱伝導率が高いという点があるためです。そのため、断熱対策をしっかりとしていない住まいでは、鉄骨が外気温を屋内にまで伝えてしまい、夏は暑く・冬は寒くなってしまうのです。
けれど心配しなくても大丈夫!
鉄骨造の建物でも、しっかりと断熱性能を高めれば、より快適な住まいにすることができるんです。
鉄骨造リノベーションを得意としている株式会社SOWAKAでは、そのために断熱効果の高い”セルロースファイバー”という断熱材を標準仕様として採用しています。
セルロースファイバーのメリット
- 断熱性能が非常に優れている
- 調湿性が高いため、1年中快適な湿度を保つことができ、結露やカビ予防にも繋がる
- 耐火性能が高く、害虫予防効果もある
- 吸音性が高い
- 地球環境にも健康にも配慮されたエコな素材である
セルロースファイバーを入れる準備
セルロースファイバーなどの断熱材は、外壁と室内壁の間に入れ込んでいきます。
そのスペースを作るために、外壁の内側に木材の枠を組んでいく様子です。
窓枠の部分は断熱材を入れることがないので、開けて施工を行っていきます。



枠組みが仕上がったら、その枠に合わせて専用のシートを、大きなホチキスのような部品で留めていきます。
この時に隙間やたるみがないようにピンっと貼るのがポイント。
セルロースファイバーは綿のような素材なので、小さな隙間からすぐに漏れ出してしまうんです。
現場も大惨事です・・・。

シートを貼り終えたら、上から抑え込む形で木材を施工していきます。
セルロースファイバーをパンパンに詰めるので、この木材がないとシートが圧力で破けてしまったり、密度が均一に入らなくなってしまうんです。
住まいの外壁全てに、断熱材を入れ込む準備が整いました。
セルロースファイバーを吹き込む工事は、単純に断熱材をはめこんでいく断熱工事とは異なり、専門的な知識と技術・経験が必要になってきます。
そのため、リノベーション工事の大工ではなく、専門の施工業者によって行われていきます。


この記事のライター

はちとり(株式会社SOWAKA・広報)
◆保有資格:リノベーションコーディネーター
子ども3人を持つママスタッフ。10年程前にハウスメーカーで建てた住まいで賑やかに暮らしています。
ナチュラルな風合いや、古民家のようなアンティークの雰囲気が大好物。いつか自宅をリノベーションして、趣味や仕事を心おきなく楽しめる自分だけの空間を作るのが夢です!
SOWAKAでは、みなさまに有益な情報をお伝えできるよう、日々勉強中。これから住まいづくりを考えている方、一緒にイメージを膨らませていきましょう!
この記事の監修者

杉山幸治(株式会社SOWAKA)
◆保有資格:一級建築施工管理技士、監理技術者、第二種電気工事士、石綿含有建材調査者、リノベーションコーディネーター
1977年生まれ、瀬戸市育ち。建築工学科を卒業後、ゼネコンに入社。ビルやマンションの現場監督としてキャリアをスタートし、気がつけば業界歴は27年を超えました。
20代はコンクリートと鉄骨に情熱を注ぎ、現場で学びながら知識と技術を深める日々。30代になると、コンクリートによる社寺建築を木造で接合させる増築など難易度の高い現場も経験し、構造の違いを超えて多様な現場をディレクションできる力を培いました。
現在はリノベーションを軸に、理想の住まいを実現するための提案と施工を担う責任者として活動しています。
名古屋でリノベーションをするならSOWAKA
私たちSOWAKAは、リノベーションを専門に手掛けています。
「こんな家に住みたい」、「こんな暮らしがしたい」
そんなたくさんの思いを聞いた上で、最適な家のプランをご提案させていただきます。
木造、軽量鉄骨造、重量鉄骨造の戸建てやマンションのリノベーションを数多く手がけてきた実績のあるSOWAKAならでは提案力で、あなたの夢を叶えるお手伝いをいたします。






