リノベーションで参考にしたい!おすすめのコンセント位置

執筆:はちとり(株式会社SOWAKA・スタッフ)

執筆:はちとり(株式会社SOWAKA・スタッフ)

リノベーションを進めていくと『決めること・選ぶこと』が多く、なかなかコンセントの位置まで意識を向けることが難しいかもしれません。

けれど多くの電化製品に囲まれた暮らしの中で、毎日必ず使うコンセント。

『ここにコンセントがあったら便利だったな』

『もっと別の位置にコンセントをつければよかった』

『このコンセントはほとんど使うことがないな』

といったコンセントに関する後悔は非常によく耳にします。

小さい部分ではありますが、毎日使うからこそ、コンセントの位置は暮らしのしやすさにも直結してくるのです。

今回のコラムでは、コンセントの位置や高さについて施工経験を元に解説していきますので、ぜひ住まいづくりの参考にしていただけたらと思います。

よくある!コンセントの失敗談

コンセントの数が足りない

住まいの中に電化製品が多くある昨今。

特に調理家電を使用することの多いキッチン周り、スマホやゲーム機の充電機など、思っているよりもコンセントの数が必要になることがよくあります。

また、冬場にだけホットカーペットやヒーターを併用して使用したり、クリスマスツリーなどの電飾といった季節によって使う頻度が増える部分もあります。

タコ足配線で対応したとしても、電力量がオーバーしてしまうと危険が伴うので注意です。

欲しい場所にコンセントがない

コンセントを使いたいのに、欲しい場所にコンセントがないというのは、日々の生活の中で非常にストレスになりますね。

わざわざコンセントのある場所に移動していくのは手間がかかります。

少し離れたコンセントから延長コードを使うのもひとつの手ですが、やはり手間がかかることと、小さなお子様や高齢者の方がいるご家庭では、コードに引っ掛かって転倒する心配が増えてしまいます。

どこでどのような家電製品を使ったり、充電を行うのか、しっかりとシュミレーションしながらリノベーションを進めていく必要があります。

家具に隠れてしまう

せっかくコンセントを付けても、ソファや棚などの家具に隠れて使えないという事例もよく耳にします。

今ある家具をリノベ後の住まいでそのまま使うのであれば、どこに何を置くのか考えながらコンセントの計画をしていただくことがオススメ。

新しい家具に買い替えるのであれば、だいたいの大きさを含めて検討していただくことが良いですね。

オススメコンセントの位置 8選

ここからは、お客様におすすめのコンセント位置をご提案していきます。

SOWAKAのリノベーション施工経験を元に、気付きづらい箇所を中心にご紹介していきますので、『なるほど!』と思った場所は、ぜひ住まいづくりに取り入れてみて下さいね。

オススメ1 家電が多いキッチンは、カウンター側にもコンセントがあると便利!

キッチンはパッと考えただけでも家電が多く、コンセントもたくさん必要になりそうなことが分かりますね。

特に調理家電は使用する電力が大きいため、キッチン周りは電力を大きめに設定しておくと、ブレーカーの落ちる心配もなく安心です。

さらにポイントとしては、キッチンで使う物はオーブンレンジや炊飯器などの大型家電だけではないということ。

使う頻度は異なりますが、ハンドミキサーやブレンダー、コーヒーメーカーなどの調理家電、さらにはアイパッドをレシピ代わりに使う方もいらっしゃるのではないでしょうか。そしてそれらは、作業スペースの近くで使用することが多いはずです。

ですので作業スペースから届く範囲にコンセントを設置するのがオススメ!近年人気の対面式キッチンの場合は、対面しているカウンター側にコンセントを付けるようにすると良いですね。

弊社”株式会社SOWAKA”では、壁の横の面にコンセントを設置し、カウンターの向こう側からでも使用できるようにご提案をしています。

オススメ2 ダイニングはホットプレートを利用する想定を

ダイニングテーブルで、ホットプレートを囲んでお食事をされるご家庭も多いのではないでしょうか。

そんな時にコンセントが近くにないと、わざわざ延長コードを利用する必要がでてきてしまいます。

小さなお子様がいるご家族の場合、足元にコードがあると転倒する危険がありますし、万が一転倒した時に火傷など重大な怪我に繋がってしまう恐れがあります。せっかくの楽しい時間に、足元ばかりを気にしていては心から楽しむこともできませんね。

ダイニングが壁面に付いている場合は、テーブルの高さに合わせてコンセントを設置していただくのがベスト。そのままコードを繋げることができます。

テーブルが独立している方は、床に埋め込み式のフロアコンセントを計画していただくのもひとつの方法です。机の下にコードを通すことができるので、コードに躓く危険が格段に下がりますね。

コロナ禍を経て自宅で仕事をする機会が増えた方は、ダイニングテーブルでパソコンを使うことができるのもメリットです。

オススメ3 テレビ周りはコンセントが多く必要

住まいの中でコードがごちゃつきがちな場所であるテレビ周り。コンセントには電源だけでなく、アンテナ端子が一体になっている物を使用することも多いです。

また、テレビ周辺機器として、DVDデッキやテレビゲーム機、録画用のハードディスクなど・・・とにかくコンセントを多く使用するテレビ周辺は、数を多めに計画していきましょう

弊社”株式会社SOWAKA”では、テレビ周りをスッキリとさせるために『壁掛けテレビ』をご提案することが多いです。

コードを含めた周辺機器を全て壁の中にしまってしまうので、掃除の手間や、ホコリによる火災の心配もなくなります。気になる方はぜひこちらのコラムを参考にしてみて下さい。

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オススメ4 スマホやタブレット、ゲーム機などの充電場所を確保しよう

近年はひとり1台以上のスマホを持ち、子ども達もそれぞれ学校からタブレットを持ち帰ってきます。それらを全て充電しようとすると、コンセントも多くの数が必要になりますね。

リビングの開いている場所で、床に置いたまま・・・というのもよく目にしますが、できれば充電も場所を決めてスマートに行いたいところ。

専用の充電スポットを用意していただくと、住まいがスッキリと片付きます。

オススメ5 洗面台周りもコンセント多用スポット

実は洗面台周りは、コンセントを使用する頻度が意外と多い場所です。

思いつく部分ではドライヤーやヘアアイロンなどですが、電動歯ブラシや髭剃りの充電も洗面台近くでできると、身支度をスムーズに行うことができますよね。

また冬場は冷えるので、洗面所の足元にはヒーターなどの暖房器具用のコンセントも付けたい所。

実際の暮らしを考えながら、コンセントの数を計画していただくことが必要です。

また、造作ではなく、既にメーカーで完成された洗面台を設置する場合、洗面台自体にコンセントが付いていることが多くあります。その際は要注意!

洗面台に付いているコンセントの電力は1200Wが多いのですが、最近の美容家電は1200W以上の電力を使う物が多くなっています。そのため、不自由なく使用していただくためには、洗面台とは別で手元の壁面にコンセントを付けていただくのがオススメです。

オススメ6 玄関は外との境目ならではの用途でコンセントが必要

玄関はそんなにコンセントが必要ではないかな、と思いますが、玄関だからこそのコンセントの利用方法があります。

まずひとつは靴の乾燥機。特にお子様が雨の日に帰ってきて、明日までに乾かしたい時に、玄関でそのまま乾燥機を掛けることができれば非常に重宝します。

さらには、外で使用した工具の充電や、電動自転車の充電などは、室内の居住空間に持ち込みたくないと思われる方が多いのではないでしょうか。

その点、外との境目である玄関だったら、少しハードルが下がりますね。もし土間収納などの空間があるのであれば、その中にコンセントを設置していただくと、玄関がごちゃつかずにスマートな状態をキープすることができます。

また、住まいの顔としての玄関はインテリアを置いて楽しみたいという方も。靴箱の上やニッチなどにひとつコンセントを作っておくと、ライトを付けることができたり、ディフューザーを設置してお気に入りの香りを楽しんだりと、インテリア選びの幅がより広がるかもしれませんね。

オススメ7 掃除機の充電場所を忘れずに

充電式の掃除機や、自動ロボット掃除機を利用される方は、充電器の位置やロボットの基地を計画に入れるようにしましょう。

リビングや廊下にしかスペースがなく、生活感が丸見えになってしまっては、せっかくのリノベーションも満足度が下がってしまいます。

掃除機は、掃除機を収納するスペースの足元にコンセントをつけていただくのを忘れずに。

ロボット掃除機を使う方は、ロボット専用の充電基地を目立たない様に予め計画しておくと、住まい全体がスッキリと整います。

オススメ8 意外と利用機会がある屋外

忘れがちな屋外のコンセントですが、高圧洗浄機や芝刈りなど意外と使うことがあります

屋外にコンセントがないと、家の中から延長コード伸ばしてドアの隙間から引っ張って・・・と大仕事に。

屋外で使う電気製品は、電力を多く使うものが多いので、分電盤から個別に電源を引っ張っていただくと安心です。

コンセントは高さも重要

参考:Panasonic

コンセントは「どんな場所にどのくらいの数を設置するのが良いか」の指標が示されており、一般的なコンセントの高さは約25cmとされています。

しかし、これはあくまで指標。コンセントは普段の生活をイメージしながら、暮らし方に合った位置や高さを考えることが必要です。

例えば、一般的に掃除機のコンセントは30~40㎝の高さと言われていますが、古紙の弱い方や高齢者の方と暮らす場合には、もう少し高く45㎝ほどに設定していただくと、しゃがまずにコンセントに手が届くので、格段に作業がしやすくなります。

スイッチも、車いすで暮らすことを考えると低めに設定いただくのが良いですね。

一方で、コンセント位置を高くすることで目に入りやすくなり、住まいの雰囲気が損なわれる場合もあります。

1つ1つのコンセントの役割を考えながら、ご自身が気持ちよく暮らしやすい計画をしていただくことが、満足のいく住まいづくりの秘訣です。

まとめ

多くの施工経験を元に、オススメのコンセント位置や設置のポイントをご説明してきました。

毎日の生活の中で使うコンセントは、暮らしやすさに大きく影響してきます。

ご自身の暮らし方や家具・家電・インテリア等に合わせて、快適な住まいづくりを進めていただけたらと思います。

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株式会社SOWAKAは、名古屋市を中心に数多くのリノベーションを手掛けてきました。

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