マンションの断熱リノベーションは効果ある?断熱リノベの専門家がメリット・費用・注意点を解説
執筆:杉山幸治(株式会社SOWAKA・一級建築施工管理技士)

「本当に暖かくなるの?」「結露や電気代は改善できる?」
結論からいうと、マンションでも断熱リノベーションによって「暑さ・寒さ」「結露」「冷暖房費」の悩みは改善可能です。
「冬の床が冷たい」「夏のエアコンが効きにくい」「結露やカビが気になる」といった悩みは、築年数だけでなく“断熱性能不足”が原因になっているケースも少なくありません。
この記事では、マンションの断熱リノベーションでできることや、工事の種類・費用・注意点について、リノベーション専門家の視点からわかりやすく解説します。
- 1. 断熱リノベーションとは?
- 1.1. マンションが寒いのは断熱不足?
- 2. 非断熱のマンションあるある・ワースト3
- 2.1. 1. 夏は暑く、冬は寒い
- 2.2. 2. エアコンの効きが悪く冷暖房代が高い
- 2.3. 3. 壁や窓にカビ・結露が発生しやすい
- 3. マンションの断熱リノベーションでどんな問題を解決できる?
- 3.1. 断熱リノベーションをすると、暑さ・寒さは改善できる?
- 3.2. 断熱リノベーションで電気代は安くなる?
- 3.3. 断熱リノベーションで結露やカビは防げる?
- 3.4. 断熱リノベーションで防音や耐震対策もできる?
- 4. どんな場所を断熱するのか?
- 4.1. 窓の断熱
- 4.2. 床や壁の断熱
- 4.3. ドアの断熱
- 5. 断熱リノベーションを取り入れたマンションリノベ事例
- 6. マンションの断熱リノベーションで注意するポイントは?
- 6.1. マンションの管理規約を確認する
- 6.2. 断熱リフォームを実施するエリアを決める
- 6.3. 結露やカビの対策について業者に確認する
- 7. マンションの断熱リノベーションの費用相場は?
- 8. 断熱リノベーションの際に受けられる補助金はある?
- 9. どんな業者に問い合わせれば良いか?
- 10. まとめ
- 11. SOWAKAのマンションリノベーション
断熱リノベーションとは?

断熱リノベーションとは、住まいの断熱性を高める事を主目的として家全体を作り変えるリノベーションの事です。
断熱リノベーションの中でも、この記事では特に「マンションの断熱リノベーション」についてご紹介します。
マンションが寒いのは断熱不足?
マンションは厚みのあるコンクリートに囲まれているため、暖かいのではないかと思いがちですが、実は鉄筋コンクリートは断熱性が低く、適切な断熱対策ができていないととても寒い場合があります。
ここ数年で建築されたマンションでは断熱対策がしっかりと施されているものも多いのですが、築年数が経過したマンションだと断熱対策が施されておらず、夏は暑く冬は寒々として非常に暮らしにくい物件もたくさんあります。
そして、そんな物件に暮らす方々からは、年々高騰する電気代のせいで冷暖房費が家計を圧迫している…というお悩みの声が聞かれます。
また、冬場になると結露やカビに悩まされる方も少なくありませんが、これも実は断熱対策に問題がある可能性が考えられます。
そんな住まいに関するお悩みを解決するために、断熱を主目的にしつつ、お部屋全体をリノベーションする「断熱リノベーション」が注目されています。
非断熱のマンションあるある・ワースト3
非断熱のマンションに暮らす方々の良くあるお悩みワースト3は、ずばり以下の3つ。
- 夏は暑く、冬は寒い
- エアコンの効きが悪く冷暖房代が高い
- 壁や窓にカビ・結露が発生しやすい

坂本真由
ひとつでも心当たりがある場合、断熱リノベーションでストレスから解放される可能性があります。
1. 夏は暑く、冬は寒い
非断熱のマンションのお部屋は、夏は強烈に暑く、冬には凍えるような寒さで、とても暮らしにくい場合があります。
「日当たりのせい」と思っていたその暑さや寒さ、実は断熱対策ができていない事が原因の可能性が考えられます。
2. エアコンの効きが悪く冷暖房代が高い

エアコンがなかなか効かないため、一日中エアコンを稼働せざるを得ず、とんでもない電気代の請求書が届き青ざめる…というのも非断熱のマンションあるあるです。
3. 壁や窓にカビ・結露が発生しやすい

非断熱のマンションでは、お部屋や浴室の壁や窓にカビや結露が発生しやすくなります。
「古いマンションだからカビは仕方がない」などと諦めていませんか?断熱リノベでそのお悩みが解決できる可能性があります。
マンションの断熱リノベーションでどんな問題を解決できる?
断熱リノベーションを行うことで、住宅の「寒さ・暑さ」「光熱費」「結露・カビ」などの悩みを改善できる可能性があります。
特に、築年数の古いマンションでは断熱性能が不足しているケースも多く、住環境の改善を目的に断熱リノベーションを選ぶ方が増えています。
断熱リノベーションをすると、暑さ・寒さは改善できる?
室内の熱が逃げにくくなり、夏の暑さ・冬の寒さを軽減しやすくなります。
断熱性能が低い住宅では、
- 冬は暖房の熱が外へ逃げる
- 夏は外の熱気が室内へ入り込む
という状態が起こりやすくなります。
断熱リノベーションを行うことで、室温を安定させやすくなり、快適性の向上が期待できます。
断熱リノベーションで電気代は安くなる?
冷暖房効率が向上することで、光熱費を抑えやすくなります。
断熱性が高まるとエアコン効率が改善されるため、
- 冷暖房の効きが良くなる
- 設定温度を極端にしなくて済む
- エアコンの稼働時間を減らしやすい
といった効果が期待できます。
特に近年は、電気代高騰対策として断熱リノベーションを検討する方も増えています。
断熱リノベーションで結露やカビは防げる?
室内外の温度差を減らすことで、結露やカビを抑えられる場合があります。
結露は、室内と外気の温度差によって発生します。
断熱性能を高めることで、
- 窓の結露
- 壁内部の湿気
- カビの発生リスク
を軽減できる可能性があります。
ただし、換気不足や湿度環境など別の原因が関係している場合は、断熱工事だけでは改善しないケースもあります。
断熱リノベーションで防音や耐震対策もできる?
工事内容によっては、防音性や耐震性を同時に向上できる場合があります。
例えば、
- 壁・床の施工による防音性能向上
- 耐震補強を含めた改修
- 間取り変更とあわせた性能向上
などを一度の工事で行えるケースもあります。
そのため、断熱だけでなく「住まい全体の性能改善」を目的にリノベーションする方も増えています。
どんな場所を断熱するのか?
マンションの断熱リノベーションでは、主に「窓」「床・壁」「玄関ドア」など、熱の出入りが大きい場所を断熱します。
特に、外気の影響を受けやすい部分を重点的に断熱することで、室温の安定や冷暖房効率の改善が期待できます。
窓の断熱

断熱リノベーションのなかで、費用を抑えながら高い断熱効果が得られるのが「窓の断熱」です。
マンションの断熱リノベーションの場合、サッシ(窓枠)を交換したり二重ガラスに替えたりする事ができない場合がほとんどなので、代替案として内窓を取り付ける方法が一般的です。
床や壁の断熱

室内の床や壁に断熱材を入れて、断熱対策を行う方法です。
乾式断熱は木材で下地を造ってから、発泡スチロール状の断熱板をはめ込む乾式断熱という工法と、同じく木材で造った下地に、泡状の断熱材を吹き付ける湿式断熱という工法の2種類があります。
どちらを選ぶかは、マンションの状態や予算などで変わりますのでリノベーションを依頼する業者との相談が必要です。
ドアの断熱

玄関のドアも、冷気や暖気が入り込みやすいパーツです。そのため、ドアを機密性の高いものに取り換えるだけでも断熱効果が高められるのですが、マンションではドアの交換はできない規約になっている事がほとんどです。
代替案として、ドアの内側にもう1枚ドアを取り付ける方法があります。
断熱リノベーションを取り入れたマンションリノベ事例
マンションの断熱リノベーションで注意するポイントは?
マンションの断熱リノベーションでは、戸建てとは異なり「管理規約」や「建物構造」の制限を受ける場合があります。そのため、工事内容を決める前に、事前確認が重要。
特に注意したいポイントは、以下の3つです。
- マンションの管理規約を確認する
- 断熱リフォームを実施するエリアを決める
- 結露やカビの対策について業者に確認する
それぞれのポイントについて、詳しくご説明します。
マンションの管理規約を確認する

マンションには管理規約というものがあり、リフォームやリノベーションの際に制限が規定されている場合があります。
特に玄関扉や窓についてはリフォームできない場合がありますので、業者にも管理規約を見てもらい、どこまでリノベーションができるかについて確認するようにしてください。
断熱リフォームを実施するエリアを決める

マンションの断熱リノベーションでは、大きな断熱効果が得られるパートと、それほど効果が期待できないパートがあります。
例えば、他の住居と接している壁は外気の影響を受けにくいため断熱をしてもあまり大きな変化がありません。
一方、ベランダに面した壁や窓については、外気の影響を受けやすく寒さや暑さが室温にダイレクトな影響を与えるため、断熱リノベーションによって高い効果が期待できるエリアになります。
どの部分を断熱するのかについては、業者と相談しながら決めると良いでしょう。
結露やカビの対策について業者に確認する

断熱リノベーションによって室内の気密性が上がった事が原因で、結露やカビが発生する可能性があります。
これを回避するためには断熱リノベーションと合わせて結露対策を行う必要がありますので、必ず業者に相談するようにしてください。
マンションの断熱リノベーションの費用相場は?
一般的な相場として、1平方メートルあたり4千円~3万円程度とかなり大幅な差があります。
断熱リノベーションの費用は、どの部分に、どんな施工方法で、どんな断熱材を使ってどの程度の規模の工事を行うのかによって大きく異なります。
一例として、以下に窓の断熱リノベーションの相場をご紹介します。
窓の断熱リノベーション相場
・サッシを追加して内窓を設置する:8万円〜15万円程度
・窓ガラスをペアガラスに交換する:5万円〜15万円程度
・樹脂製のサッシに交換する:5万円程度
・窓をすべて交換する:10万円〜50万円程度
※費用は状況や施工内容によって大きく異なりますので、参考資料としてお役立てください。
断熱リノベーションの際に受けられる補助金はある?
2023年(令和5年)から、3つの新しい補助金・助成金制度が始まります。
物件やリノベーションの内容によって、受けられる補助金が変わりますので、工務店やハウスメーカーの担当者と相談しながら申請する事をお勧めします。
どんな業者に問い合わせれば良いか?
マンションの断熱リノベーションの相談をするなら、マンションの断熱リノベーションの施工事例が多くある工務店やリノベーション専門店に問い合わせる事をお勧めします。
マンションのリノベーションは、いくつか気を付けなければいけないポイントがあります。
- マンションの規約でできる事に制限がある
- 近隣住民に騒音などで迷惑をかける場合がある
- エレベーターがない場合、搬入できる機材などに限りがある
上記のような問題やトラブルを回避するため、業者選びは非常に重要なポイントです。
まとめ
この記事では、マンションの断熱リノベーションについて書かせていただきました。
断熱リノベーションによって、住環境を快適に整え、光熱費の節約につなげる事が出来ます。また、カビや結露の発生を抑制する事でお部屋を長く使う事も可能になります。
断熱リノベーションは、場合によっては補助金を受ける事ができるので、調べてみる価値ありです。また工事を依頼する工務店やリノベーション会社が詳しい情報を知っている場合も多いので、相談してみる事をお勧めします。
マンションの断熱リノベーションは、何かと気を付けるべきことが多いです。
そのため、業者を選ぶ際には「事例が多くあるか」という点が最大の注目ポイントになります。
一人でも多くの方の快適なマンションライフを叶えるために、この記事がお役に立てれば嬉しく思います。
SOWAKAのマンションリノベーション


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