おしゃれな造作洗面台|後悔しないポイントを詳しく解説
執筆:はちとり(株式会社SOWAKA・スタッフ)
執筆:はちとり(株式会社SOWAKA・スタッフ)

- 1. 造作洗面台?既成洗面台?
- 2. 造作洗面台のメリット・デメリット
- 2.1. メリット
- 2.2. デメリット
- 3. 造作洗面台で後悔しないための5つのポイント
- 3.1. 水はねに注意する
- 3.2. 掃除のしやすさを考える
- 3.3. 収納をしっかりとイメージする
- 3.4. コンセントの数もポイント
- 3.5. デザインにこだわりすぎない
- 4. 造作洗面台のリノベーション事例
- 4.1. 【事例1】水栓を2個付けた、共働き家庭や大家族にぴったりな造作洗面台
- 4.2. 【事例2】愛犬のお世話がしやすい、温かい洗面空間
- 4.3. 【事例3】好きを集めて、手洗い専用の省スペースな洗面台
- 5. 名古屋でリノベーションをするならSOWAKA
造作洗面台?既成洗面台?
暮らしの中で、手洗いはもちろん、お出かけのために身支度を整えたり、場合によっては手洗い洗濯を行うこともある洗面台。近年SNSや雑誌などでもおしゃれな洗面台を目にすることが多く、憧れのイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
おしゃれな洗面台のほとんどは『造作洗面台』と呼ばれるものです。お好みの雰囲気や空間の大きさ・形に合わせて、カウンターの素材、洗面ボウル、収納の場所や広さ、鏡の大きさやデザインまで、ひとつひとつ細かく自由に決めていきます。
一方、『既成洗面台』という選択肢もあります。既成洗面台は、メーカーがあらかじめ製造している完成した状態の洗面台。サイズや形が標準化されていて、洗面ボウル・収納・鏡が一体になっているものが多く、鏡の裏に収納があったり、汚れが付きにくい素材を使っていたりと、機能面でも工夫されています。
あなたはどちらの洗面台派?
「おしゃれな洗面空間にしたい」「自分だけの洗面台を作りたい」という方には、自由にセレクトできる造作洗面台がおすすめ!
「予算や手間を少なくしたい」「使いやすい洗面台が良い」という方には既成洗面台も候補に入れていただくのが良いですね。
ここからは、造作洗面台を住まいに取り入れていく上でのメリット・デメリットやポイントなどを詳しく説明していきましょう。
造作洗面台のメリット・デメリット
メリット
造作洗面台のメリットは、何といっても自由度が高く、オリジナリティを出すことができる点だと言えます。
洗面ボウルや水栓金具、カウンターの素材、収納の場所や形、鏡のサイズや照明など、すべてを自分の好みに合わせて選べるので、「こんな洗面スペースにしたい」というイメージをそのまま形にすることができます。例えば、お気に入りのタイルを貼ってアクセントにしたり、アンティークの鏡を使って雰囲気を変えたり、お好みのライトをセレクトしていただくのも良いですね。
木材を取り入れたナチュラルテイスト、スマートなホテルライクな雰囲気、近年流行のジャパンディスタイル、北欧風など、家全体のインテリアと統一感を持たせることも可能。好きな物を取り入れることで、毎日使う場所が心地よく、洗面台が“暮らしの楽しみ”のひとつになります。
またデザインだけでなく、生活スタイルに合わせてカスタマイズできるところもメリットのひとつ。「身長に合わせて高さを調整したい」「忙しい朝に混雑しないよう、水栓を2つ付けたい」「ペットのわんちゃんを洗えるように、大きめの洗面ボウルにしたい」など、ご自身の暮らし方に添った洗面空間を作ることができます。
合わせて、大きさも細かく調整することができるので、空間を無駄なく使うことができるのもメリットのひとつです。
デメリット
造作洗面台のデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
造作洗面台のデメリット
- デザインによっては、掃除の手間が増えたり、機能面が劣る可能性がある。
- 既成洗面台よりも費用が高くなる傾向がある。
- 何度も打ち合わせをしたり、自身のイメージを膨らませる必要があるので、時間と手間がかる。
- メーカー保証がない。
造作洗面台はイチから計画できる反面、何度も打ち合わせをしたり、お好みの雰囲気やアイテムを探したりと、どうしても手間がかかってきます。
また、デザインにこだわりすぎて、収納やお手入れなどの機能面が低くなってしまう場合や、費用が高くなってしまうこともあります。
造作洗面台で後悔しないための5つのポイント
水はねに注意する
まず多いのが「水はね」に関するトラブルです。毎日使う洗面台は、顔を洗ったり、手を洗ったりするたびに、意外と多くの水がまわりに飛びます。特に小さなお子さんが使う時や、洗濯の手洗いをする際には、水はねの範囲がさらに広がることも。
造作洗面台に木材のカウンターを採用していたり壁紙仕上げの場合は、小さな水はねも要注意です。そのままにしておくとじわじわと染み込み、天板の色ムラや膨れ、壁のカビの原因になってしまいます。
『水はね』の対策は?
水はねの対策には、できるだけ底の深い洗面ボウルをセレクトしていただくのが良いですね。洗面ボウルの深さの目安は12cmが一般的ですが、洗濯物のつけ置き洗いなどに使用する場合は、12cm以上の深さだと水はねがしにくくなります。
壁は水に強いクロスやキッチンパネル・タイル、天板は人工大理石やメラミン化粧板など耐水性の高い素材を選んでいただくと、安心!どうしても木製のカウンターを採用したい場合は、防水加工してあるものがおすすめです。
また、普段は使った後すぐに水滴を拭き取る習慣をつけることも、長くキレイな状態を保つためのポイントです。
掃除のしやすさを考える
『掃除がしづらい』という点も、後悔する点のひとつ。特におしゃれさを優先してボウル下の配管をむき出しにしたり、天板とボウルの間に段差や隙間があるデザインは要注意です。
配管が見えたり、段差があるボウルのデザインはおしゃれですが、その分ホコリや水アカがたまりやすくなります。掃除のたびに配管の裏やボウルの奥まで手を伸ばすのは、思った以上に面倒なもの。また、手が届かない所に汚れが入り込み、黒ずみやカビが発生してしまうことも多くあります。
『掃除のしやすさ』を考えるなら?
配管の部分は、扉付きの収納で覆うか、配管カバーを取り付けるとお手入れが格段に楽になります。また、ボウルは天板と一体型や、段差のないフルカバータイプを選ぶと、汚れが溜まりにくいので、候補のひとつに入れると良いのではないでしょうか。
デザインだけでなく「掃除のしやすさ」を意識していくと、掃除のしやすさが大きく変わりますよ。
収納をしっかりとイメージする
おしゃれな見た目にさせたいと思って棚を少なくしたり、オープンな形にすると、歯ブラシや化粧品、タオル、洗剤などの日用品が出しっぱなしになってしまいがち。せっかくおしゃれに作った洗面台も、生活感が出てしまいます。
洗面所は意外と物が多い場所で、ドライヤーや髭剃り、洗剤のストック、タオルなど、大きさも形もバラバラな物を毎日使います。既成洗面台は、その収納場所や使いやすさをプロが考えて作られていますが、造作の場合は自分達で計画する必要があります。
収納が足りないと、カウンターや床に直接物を置くことになり、見た目がごちゃつくだけでなく、掃除もしにくくなります。湿気の多い洗面所では、出しっぱなしのタオルや紙製品が傷みやすいのも注意点です。
『収納』の後悔をなくすためには?
計画をしていく中で「何を・どれくらい」収納したいかを具体的に書き出して、そのサイズや高さに合わせて棚や引き出しを配置することが大切。
扉付きの収納や引き出しを組み合わせれば、生活感を隠しながら、見た目もすっきりとすることができますよ。
洗面台周りの状況にもよりますが、洗面台の上下左右に収納スペースを作ったり、壁の一部を凹ませた「ニッチ」などさまざまなスタイルも取り入れることができます。
コンセントの数もポイント
造作洗面台を作るとき、意外と忘れられやすいのがコンセントの位置や数です。実際に住み始めてから「ここにコンセントがあれば便利だったのに」「コンセントの場所が使いにくい」と感じることが多く、日々のストレスになることも少なくありません。
例えば、ドライヤーやヘアアイロン、電動歯ブラシの充電など、同時にいくつかのコンセントを使いたい場合が多いのに、数が足りずにタコ足配線になってしまうケースがあります。また、コンセントの位置がボウルのすぐそばにあると水はねが気になって使いにくく、逆に離れすぎるとコードが邪魔になることも。
『コンセント』の対策は?
コンセントの位置や数をご自身の暮らしに合わせて計画できるのは、既成洗面台ではできないメリットのひとつ。洗面所でどんな家電を使うのかをリストアップし、コンセントの数や位置をしっかり考えてみて下さい。
メインのコンセントは、水はねを避けつつ手が届きやすい高さに付けるのが良いですね。充電器専用のコンセントと一時的に使うドライヤーなどのコンセントを分けると、抜き差しする手間もなくなるので便利です。
また、足元にヒーターや除湿器を置きたい場合は、洗面台のカウンターの上と下の両方にコンセントを設置するのもおすすめ!
デザインにこだわりすぎない
見た目のおしゃれさを優先して、使い勝手が悪くなってしまうのは、造作洗面台のあるある。
例えば、おしゃれでアンティークな水栓は憧れではありますが、実際に使ってみるとシャワーが出なかったり、ヘッドが伸びなくて使いにくかったりします。また、節水機能が付いていない場合も多いです。
また前述のように、デザイン性の高い洗面ボウルはおしゃれではありますが、水はねが激しく、毎日の掃除が大変になることも。さらに、収納スペースを削ってすっきり見せた結果、歯ブラシやタオル、ドライヤーなどの生活用品が置き場に困り、カウンターが散らかってしまうケースもよく目にします。
おしゃれで使いやすい造作洗面台を実現するには?
デザインだけに気を取られると、日々の生活での使いやすさが悪くなってしまう場合があります。
造作洗面台を計画するときは、「どのように使うか」「誰が使うか」をしっかりイメージし、見た目と機能のバランスを考えることが大切です。そうすることで、デザインも使い勝手も両立した満足度の高い洗面台を作ることができますよ。
造作洗面台のリノベーション事例
【事例1】水栓を2個付けた、共働き家庭や大家族にぴったりな造作洗面台

奥様のご希望により、水栓と鏡は大人2人が並んで同時に使えるよう設置した造作洗面台。忙しくなってしまう朝でも、これだけのスペースがあれば、準備も効率的にできますね。
共働きのご家庭や、大家族のご家庭にぜひ取り入れていただきたいアイディアです。
白を基調に広々とした一体型のカウンターに、ブラックの蛇口が空間のアクセントに。鏡の上にはゴールドカラーのスポットライトが2つ取り付けられていて、洗面台を照らしつつ、上品で落ち着いた雰囲気を作り出しています。
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【事例2】愛犬のお世話がしやすい、温かい洗面空間


ご夫婦が大切にしている、2匹の愛犬のお世話がしやすいように設計した洗面台。シャンプー後のブラッシングが十分にできる広さの作業台を造作してあります。
壁面には、落ち着いたブルーグリーンカラーのタイルをランダムにセレクトして、洗面台の一部に敷き詰めました。タイルは耐久性があり、汚れも付きにくい為、水廻りに採用するにはピッタリの素材です。
電球タイプのライトは、シンプルだけれど存在感があり、少し懐かしい印象も与えてくれます。照明ひとつでお部屋の印象がガラっと変わりますね。
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【事例3】好きを集めて、手洗い専用の省スペースな洗面台


少しレトロな白いタイルと、深めの水栓ボウル、壁出し水栓に丸い鏡・・・お気に入りをたくさん詰め込みました。
お好みのアイテムを取り入れて実現した、造作だからこそできる洗面台です。
近年はお客様にも使っていただけるように、この事例のように手洗い洗面を別で設けたり、玄関に手洗いを設置して帰ってすぐに手が洗えるように計画する方もいらっしゃいます。ご自身の暮らしに合わせて、メイン洗面台とは別におしゃれな水栓を考えてみるのもひとつのアイディアです。
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名古屋でリノベーションをするならSOWAKA
株式会社SOWAKAは、名古屋市を中心に数多くのリノベーションを手掛けてきました。
木造戸建て、鉄骨造の建物、マンションなど、限定的ではなく幅広い構造の物件を取り扱うことが可能です。また、断熱リノベーションをはじめとする、構造から生まれ変わらせる施工を得意としています。
リノベーションは建物の状況、お客様のご希望、タイミング等によって、ひとつとして同じものはありません。
お客様に降り添いながら、様々な建物の構造にも適切に対応ができるSOWAKAならでは提案力で、リノベーションを通じてお客様の夢を叶えるお手伝いをいたします。

リノベーション事例
名古屋市内を中心に、愛知県全域で多数のリノベーション事例があります。
是非ご覧ください。