【リフォーム事例】外階段のタイル貼り替えで、玄関まわりを一新

SOWAKAの坂本です。今回ご紹介するのは、外階段(玄関アプローチ)のタイル貼り替え工事のリフォーム事例。

ご相談のきっかけは、お客様からのこんなお問い合わせから始まりました。

「タイルの表面に白い汚れのようなものが、長年蓄積されてきて見た目が悪いからタイルを変えたい…」

この“白い汚れ”の正体は、エフロレッセンス(白華)“はっか”と呼ばれる現象。
コンクリートやモルタルに含まれる成分が、雨水などで溶け出し、表面に白く結晶化して現れるものです。

エフロレッセンスはカビではなく無害ですが、時間が経つほどに広がり、タイルの美観を損ねてしまうだけでなく、滑りやすさの原因にもなりかねません

■ 施工前の状態

  • タイル目地や表面に白華が広がっている
  • 一部のタイルに浮きやヒビ割れが見られる
  • 雨の日にすべりやすくなっている

今回の建物は、鉄骨造の3階建てで、二世帯住宅として使われていました。1階にはおばあさまがお住まいで、2.3階部分をご家族が生活の拠点とされており、玄関は2階に設けられた設計。そのため、日常的に鉄骨で組まれた外階段を上って2階の玄関を使用する生活スタイルとなっていました。

現地を確認すると、白い汚れ(エフロレッセンス)だけでなく、所々でタイルが浮いていたり、すでに剥がれている箇所も見受けられました。

  • 経年によってモルタルが乾燥・収縮し、接着力が弱くなることでタイルが浮いてしまう。
  • 特に鉄骨造の建物は構造自体が微細に動く特性があるため、そうした揺れやゆがみがタイル面に負荷をかけ、割れや浮きにつながるケースもある。

ご家族が毎日使用する外階段や玄関まわりだからこそ、

「このままだと来客にも恥ずかしい…」
「足元が滑りやすくて心配…」

今回は、見た目の改善はもちろん、将来的な安全性やメンテナンス性も考慮し、タイルの全面貼り替えをご提案させていただきました。

■ リフォームの流れ

タイルの選定
お客様と一緒に、外壁との相性・すべりにくさ・お手入れのしやすさを考慮しながらタイルを選定。
最終的に、落ち着いたベージュ系のタイルを採用しました。温かみがあり、建物全体にもよく調和する色合いです。

既存タイルの撤去
タイルを丁寧に慎重に剥がし、下地の状態を確認。

下地調整・補修
湿気がたまりやすかった部分を中心に、下地の補修と勾配の調整を行い排水性を改善。

防水下地の張り替え
タイル施工前に、シート防水からアスファルト防水へ新しく張り替え排水性を改善と、今後の劣化や白華(エフロレッセンス)の再発対策を施しました。

タイル貼りと目地仕上げ・清掃
タイルを1枚1枚丁寧に貼り、目地を仕上げ、全体をしっかり乾燥させた後に清掃を行い、工事完了。

■ お客様の声

リフォーム完了後、玄関まわりの印象は見違えるほど変わり、お客様からこんなお声をいただきました。

「白い汚れが気になっていた玄関が、本当にきれいになって気持ちがいい!」
「これで雨の日も安心して階段を使えます」

工事中にもお客様にはご説明をしながら作業を進めていますが、工事完了後には、改めてご報告書をご提出しました。

■ エフロレッセンスが気になる方へ

エフロレッセンスは自然現象の一種ですが、放置すると広がりやすく、構造や防水性に影響することもあります。
軽度なものであれば洗浄で対応可能なケースもありますが、繰り返すようなら下地処理や貼り替えが必要になる場合も。

■ SOWAKAのリフォームは、暮らしの安心から考える

SOWAKAでは、こうした“目に見える小さなお困りごと”をきっかけに、快適で安心な暮らしを支えるためのリフォームをご提案しています。

住まいは毎日の暮らしの基盤。
玄関まわりが整うだけでも、「家が好きになる感覚」が増していきます。

この記事を書いた人

坂本真由

坂本真由(株式会社SOWAKA)

代表取締役

1984年、熊本県天草市生まれ。
田舎ならではの独特な世界観や価値観に刺激を受けながら育ち、「自分らしく生きる」という人生のテーマを教えてくれた、大好きな地元が私の原点です。

そんな地元を離れたのは、「建築とデザイン」を本格的に学びたかったから。新しい刺激を求めて飛び込んだ専門学校では、建築の基礎から空間づくり、そしてデザインの楽しさを2年間夢中になって学びました。

卒業後は名古屋のビルダーに就職し、現場での経験を重ねながら、より実践的な建築の世界を体感。地元で培った感性と、愛知での学びや経験が、今の私の仕事にしっかりと息づいています。