【事務所リフォーム事例】社員が“ほっ”とできる畳の休憩スペース

働く環境に“やすらぎ”をプラスしたい。

今回は、事務所の一角をリフォームし、畳の休憩スペースを設けた事例をご紹介します。

こちらの企業は、オフィスビルや学校などの空調や換気などの冷暖房設備の設計施工などを対応されている企業さま。「ちょっと相談があるんだけど」とお声掛けいただきました。

ご相談のきっかけは「休憩の質を高めたい」

ご依頼は、社員の皆さんが「昼休憩に、気軽に使える空間がほしいんだよね」というご相談から始まりました。

現場で汗を流し、暑い日も寒い日も変わらず働く職人さんたち。そんな背中は“かっこよさ”と“覚悟”がにじんでいます。

今回のリフォームは、そうした働く人たちが、少しでも心と身体を休められる場所をつくりたいという想いから始まりました。帰社したときに、車の中や椅子で短時間の休憩を取られていることが多いと伺い、「ほんの少しでも足を伸ばして休める場所があれば…」と、畳の休憩スペースをご提案させていただきました。

職人さんといえば、私たち工務店も、日々一緒にお仕事をしている大切な存在です。汗を流しながら、一つひとつの作業に真剣に向き合うその姿には、いつも心を打たれます。そんな職人さんたちのひたむきな姿が好きなのは、言うまでもありません。

日本らしさと温もりを感じられる“畳コーナー”の設置です。完成後のイメージをパースにてご提案させていただきました。

「こんな感じなら、落ち着けそう」「畳の位置はもう少しこっちがいいかな?」といったご意見をもとに微調整を重ね、イメージと実際の空間にギャップが出ないよう進めました。

和の要素を取り入れて、心も体もリラックス

事務所という場所にあえて“和の質感”を取り入れることで、仕事モードとは少し違った時間が流れる場所に。畳の上で靴を脱いで座るだけで、自然と肩の力が抜け、会話もやわらかくなるような不思議な力があります。

お昼寝スペースとしても活用していただけると嬉しいなと思います。

シンプルだけど、ぬくもりあるデザインに

今回は、コンパクトな空間ながらも、畳の素材感やあえて落ち着いた壁紙を選ぶなど、静かで落ち着ける雰囲気を大切にしました。少しの休憩時間がホッとできる時間となりますように・・・。

この記事を書いた人

坂本真由

坂本真由(株式会社SOWAKA)

代表取締役

1984年、熊本県天草市生まれ。
田舎ならではの独特な世界観や価値観に刺激を受けながら育ち、「自分らしく生きる」という人生のテーマを教えてくれた、大好きな地元が私の原点です。

そんな地元を離れたのは、「建築とデザイン」を本格的に学びたかったから。新しい刺激を求めて飛び込んだ専門学校では、建築の基礎から空間づくり、そしてデザインの楽しさを2年間夢中になって学びました。

卒業後は名古屋のビルダーに就職し、現場での経験を重ねながら、より実践的な建築の世界を体感。地元で培った感性と、愛知での学びや経験が、今の私の仕事にしっかりと息づいています。