SOKAWA design and craft company

0561-76-5428

9:00〜18:00(水曜・日曜日定休)

Webからのお問い合わせはこちら

ニュース/ブログ ニュース/ブログ

  • TOP

「家に入る手」について

2020.02.01 - BLOG

SUGICOの松本です。

尾張旭周辺でも箱入りマスクや除菌スプレーなど、感染予防グッズの在庫がないところが多いようですが、

予防はできているでしょうか。

マスクを着用していると少し息苦しい反面、たった一枚の不織布で顔は暖かく適度に湿度を保ってくれるため、

寒さ対策の防寒グッズとしても、マスクは優秀だなと感じました。

 

仕事柄なのか、街の看板やネット広告などでも「リノベーション」という言葉がよく目に入ってきます。

SUGICOはリノベーションなどをしている会社ですが、内容は「暮らしの提案」です。

そのなかでリフォームやリノベーションという方法を使い、SUGICOに来てくれた人がよりよい暮らしができるようにと頑張っています。

 

 

家に手を入れること


 

以前よりもリノベーションという言葉を見かけることが多くなっていますが、リノベーションをしても年数が経てばリフォームが必要な個所も出てくるはずです。

この2つは別物ではなく、家で暮らす上での家への手の入る大きさの違いなのかなと思います。

 

[ リフォーム ]

修理や模様替えなど。

 

[ リノベーション ]

その家での使い方を変えること。

 

(SUGICOのリフォームとリノベーションについての項目に飛べます。)

 

 

家は住んでいても住んでいなくても、手入れをしないと朽ちていきます。

新築で家を建てたとしても、何十年も手入れをしなくてもいいわけではなく、

掃除は勿論、外壁の塗り直しや屋根の修繕、庭の手入れ、などなど。

リフォームはこのメンテナンスの内容に多くあてはまり、模様替えもそこで過ごしていく中での気持ちのメンテナンスとして、大切なことだと思います。

 

 

新/古


 

古い家は新築に比べて、どうしても経年劣化の影響が大きいことが多いです。

勿論丁寧にメンテナンスをし大切にされていた家もあるので一概には言えませんが、

それでも毎年手入れをするわけではない箇所は古くなってしまっています。

 

今の日本では新築で家を建て、メンテナンスはほぼせず、古くなった家は壊して新しく立て直すという流れが多いようです。

昭和のたてものも古くなり、今のスタイルに合わないからといって、良いところもあるのに壊して無かったことにしてしまっています。

耐震や劣化状況も含めて考えると、全ての建物を残せない事はわかるのですが、

手入れをすれば使える建物や、技術として残せる物すらも更にしてしまい、新しい物で上書きしてしまうのはもったいないなと感じます。

全てが質の良いものばかりではないですが、既に存在している物に今の手を加え、今だけでなく過去も一緒に先の未来に残していけると考えると、伝えることが出来る物や事もその分多く、とても素敵なことだなと思います。

法隆寺のように、現存している当時の木造建築もあります。

物が残っている事で、当時使われた技術や、使われた材などから様々な事柄を知ることができます。

 

「壊す」というのは新しいものに変わっていく際に、どうしても必要になってくる要素ではありますが、

人類の歴史上滅ぼされた文明などは、遺跡が残っているとはいえ、建物を壊され、彫刻も破壊され、

民家を焼かれ、文化を壊されることで衰退し消えていっています。

人類の歴史ほど大げさなことではないとしても、壊してなくなるということはそこで途絶え消えていくということとほぼ同じだと感じます。

 

コンクリート造は強いと言われているにも関わらず、不要だという理由で20年前の建物を取り壊すことは珍しくありません。

残しつつ、活かしつつ、古いものと新しいものが共存できるといいなと思います。

 

 

考え、想像する


 

リノベーションの利点は自分のライフスタイルに合った家の形にすることが出来る点でもありますが、色々な条件、金銭面や家の形状、立地などの制限により、

希望通りに出来ない部分もあります。

自分が今、思い描く通りの物にするためには、まずは自分自身をしっかりと理解していて、その内容を言葉で全てを伝えることが出来、なおかつこの先も生活スタイルが変わらない場合だと思います。

 

20年前に、今のネット環境を想像出来てた人はどれくらいいたのでしょうか?

あんなこといいな、できたらいいなとは誰でも思い描いたことはあると思いますが、

携帯の契約や金額、有線か無線か、光なのか何なのか、具体的な今の状況を想像できていた人は多くはないと思います。

 

勿論、先のことは分からない事が多いので予想をしても予想が外れることもありますが、

自分がどうしたいか、家族がどうなるか等、生活の中で考えていくことはある程度想像出来る点もあります。

今小さい子どものいる家庭では、小学校や中学校、高校など確実に今とは生活スタイルが変化することが分かっています。

大きくなった時にどうするのか、勤め先が変わったり、好みも変化することがあるかもしれません。

車が増えるかもしれないし、車に乗らなくなるかもしれない。

 

今の状況を踏まえた上で変化する余地も考え、その上で自分自身の生活スタイルをみつめ、

改善する点やそのままでいく点などを考えることが、家をリノベーションをする際に重要になってきます。

 

 

 

オーダー


 

スーツをオーダーメイドで作る時、腕の長さや首回り、肩幅など、細かく測り、色味もその人に合ったもので仕立てると思います。

勿論見栄えも考えら、どのような所に着ていくための物なのか、いくつの人なのか、など。

 

寸法で表される数字と、その人の情報や印象も全て含めてオーダーメイドで作られ、

どこをどうしてほしいなどの要望と合わせてその人にフィットしたものになります。

家とスーツでは大きさも規模も異なり、人の手で簡単には動かせない物を扱いますが、

オーダーというのは、自分が思い描く要望と、抽象的なイメージを合わせて具体化していく作業になります。

全体的な印象というのは大事です。

「神は細部に宿る」と言われますが、あくまで全体がしっかりまとまっていた上での細部のディテールのことなので、

細部だけが良くても、全体が合っていないのは印象がちぐはぐで良しとはならないと思います。

 

 

 

 

リノベーションのその後


 

なかなか気軽にやれることではないのですが、リノベーション後に過ごしていくための家なので、リノベーションが終わって完成ではなくそこで暮らしていくこと考えなければいけません。

使っていれば劣化を避けられない部分や、経年劣化も考えないといけませんが、それを理解した上で暮らすことが出来れば前もって準備しておくことも可能です。

家は簡単には形を変えることが出来ないものですが、自分が向き合いやすい、付き合いやすい家に近づけることがリノベーションによって可能になるのではないかと思います。

自分自身のことはわかっているようで、いざ言葉にしようとすると上手く伝えはことができなかったりする人は多いのではないでしょうか?

その為に、時間はかかりますがお客様と打合せを重ね、色々なお話をさせて頂いた上で、

その家で暮らしていくという事を一緒に考えて、愛知県、名古屋周辺、尾張旭市から暮らしのカタチを提案していきたいと思っています。

recent entries

category

archive