【一宮市|基礎工事】現場レポート

一宮市で着工した、木造2階建ての注文住宅の現場は、現在建物の基礎が完成しました。

「基礎工事のスケジュール」

遣り方で建物の位置や高さが決まったら基礎工事に入ります。

1.整地 → 床付け → 砕石入れ → 転圧 

2.捨てコンクリート打設 → 墨出し

3.外周部型枠工事 → 鉄筋の配筋 → 設備配管等逃げ配管

4.配筋検査 (第三者機関による検査、設計監理者による検査、専任監理技術者による検査)

5.ベース部分のコンクリート打設 → 墨出し

6.立上り部分の型枠組み → 立上り部分コンクリート打設

7.天端レベリング → 型枠脱型

この1~5までの期間がだいたい2週間ぐらいかかります。

書いてみると意外とやることが多いですよね! 

【1.整地 → 床付け → 砕石入れ → 転圧】

土地は平らとは限らないので、まずは建物を建てるために整地をして水平状態を作っていきます。

そして、締め固めるために砕石を入れて転圧機(プレートランマ―)で締め固めていく。

次に地面からの湿気を抑えるために透湿フィルム(ビニールシート)を敷きこむ。

【2.捨てコンクリート打設 → 墨出し】

建物の外周部にコンクリートの止まる位置を出す為に「墨出し」をするのですが、

砕石(砂利)の上には墨を出すことができないことからコンクリートで仮設の床を作ります。

捨てコンクリートっていう名称は私も業界に入った27年前にギョッとした名称ではありますが、たぶん捨ててしまうことになるコンクリートっていう意味だと思う。 勿体ない名称ですけど結構重要な作業なんです。

ちなみに、墨出しというのは

糸に書道で使う墨を染み込ませて直線を描く作業のこと

【3.外周部型枠工事 → 鉄筋の配筋 → 設備配管等逃げ配管】

墨出しをした後は墨に沿って型枠を建てて鉄筋を配筋していきます。

ここで基礎工事職人だけではなく、設備屋さん(水道屋さんやガス屋さん)も登場します。

家の床下には色々な配管が通っているのですが、その配管を建物の外に出す為の穴をこの段階で仕込んでおくのです。

またまた面白い名称が出てきました! 「逃げ配管」 建築用語ってのはとてもユニーク。

後で配管をするために、今の作業工程の中で逃げ場をつくる配管作業っていう意味です。

【4.配筋検査】 

住宅瑕疵保険の第三者機関による検査や設計士による検査、専任監理技術者による検査を行います。

これは私の仕事。 配筋が正しい位置、太さ、間隔、形で組立てられているのかのチェックをする工程のこと。

SOWAKAの場合は社内検査の後にお客様(施主様)にも立ち会いをしてもらって説明とチェックを行います。

【5.ベース部分のコンクリート打設 → 墨出し】

ベースという基礎の平な部分を作るためにポンプ車とコンクリートミキサー車を呼んでコンクリートの流し込みをします。

その後、急激な乾燥を防ぐために1日間水撒きをしながら養生をしてから基礎の立上り部分を作る為の墨出しをする。

写真を見ると、コンクリートを流したから もう出来ちゃうじゃん!! って感じですが、まだまだ作業は続きます。

【6.立上り部分の型枠組み → 立上り部分コンクリート打設】

【7.天端レベリング → 型枠脱型】

天端レベリングというのは、基礎立上りの上に土台が乗っかるのですが

その乗っかる部分が水平でないと建物が傾く(そこまでナナメに打設しないのですが)か基礎と土台の間に変なスキマが生まれてしまうので、レベラーを流し込むと水平を保って固まってくれる水気の多いセメントを表層部分に流して固まらせる作業です。

養生期間を経て型枠を脱型するとこんな感じ。

ちなみに、コンクリートは急激な乾燥を嫌うので(ひび割れ発生の原因)天候が雨で良かったのかも(笑)

【そして基礎完成!】

キレイですよね。 

私はビル建築からこの業界に入ったのでコンクリートは可愛くてしょうがない。(意味不明ですよね)

コンクリートっていうのはとても手間がかかり、コンクリートを流し込む作業も実は繊細なんです。

コンクリートを作っているプラントから生コン車で運搬して打ち込み作業までの時間が決まっていたり、コンクリートを作る際には砂利と砂とセメントを混ぜる割合や水分の量でコンクリートの強さが決まってきたり、打ち込み作業(打設作業)に振動機(バイブレーター)を使って円滑に細部までコンクリートを行き渡らせる作業も振動機を長時間使うと水分と砂利などが分離して品質が悪くなってしまうことから新調に作業を進めなければならなかったり・・・ 

私がビルの監督をしていた時、プラントから打ち込みまでの時間が決まっているので円滑に作業を進める為に各部分の容積を計算しておき、進み具合に応じて生コン車がプラントから出てくる量を調節したり、コンクリートが余ってしまわないように残り何立法メートル必要なのかを計算しながらプラントに電話連絡をしながら作業を管理していました。

ビル建築では3週間に1度のペースでこのイベントがあるのですが、計算をし尽くしたあとのコンクリート達が本当に愛おしくなるんです(笑)

戸建てでも同じ。  どんな形にでもなるコンクリートは現場監督の采配で良いもの、悪いものが生まれる。

10月から木工事に入っていきますので、またレポートします!

名古屋市を中心にリノベーションを通じて暮らしの提案をしている株式会社SOWAKAは新築同等の性能を提供できる会社です。

特に断熱リノベーションが得意で、断熱等級が「4」~「7」の最高等級まで技術的に対応可能です。

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