《マンションリノベーション》段差対応することで家族みんなが安心して暮らせる住まいに

執筆:はちとり(株式会社SOWAKA・スタッフ)

執筆:はちとり(株式会社SOWAKA・スタッフ)

この記事はこんな方におすすめ!

  • 今暮らしているマンションの段差が気になる方
  • 中古マンションのリノベーションを検討している方
  • 小さなお子様が安心してのびのびと成長できる住まいをイメージしている方
  • 老後を見据えてバリアフリーのリノベーション・リフォームを考えている方

なぜ中古マンションには段差が多くあるの?

最近建てられた築年数の浅いマンションは、しっかりとバリアフリー対応がされてフルフラットになっていることが多いので、あまり段差を気にすることはないかもしれません。

しかし、リノベーションを念頭において中古マンションを探してみると、室内に段差が多いことに気付くのではないでしょうか。特にトイレやお風呂、キッチンなどの水廻りは、床が一段高く設計されていることが多いです。

玄関ならともかく、なぜわざわざ室内に段差を付ける必要があるのでしょう。

それは床の下に給水管や排水管などの配管を通しているからです。

スムーズな排水をするために、特に排水管はある程度の勾配が必要となります。床を1段高くし、マンションの基礎(コンクリートスラブ)と床の間に緩やかに角度を付けて配管を通し、マンション本体の大きな配管まで繋げているのです。(図参考)

だから水廻り周辺の床を一段高く設計する必要があったのですね。

参考:マンション管理士事務所 設備の基礎知識

最近のマンションがフラットなのはなぜ?

近年建てられたマンションでは、あらかじめマンションのコンクリート基礎(コンクリートスラブ)の高さを調整して設計されているからです。

水廻りのコンクリートスラブを1段下げて配管を通し、リビングや廊下の高さに合わせて床を上げて、フルフラットの状態にしています。

リノベーションで段差をなくす事ができます

室内に段差があると、特に小さなお子様のいるご家族や年配の方にとっては、つまずいて転倒する危険が高まります。

さらに、段差があると掃除に手間がかかり、便利なお掃除ロボットも使えないというデメリットが出てきてしまいます。

中古マンションのフルリノベーションを考えているのであれば、ぜひ段差に対応した計画をしていただくのがおすすめ。特に老後の生活まで想定したリノベーションを考えている方には、段差の解消は大切なポイントです。

置床工法(二重床工法)

段差対応のリノベーション方法としては、置床工法(二重床工法)で行われることがほとんどです。

水廻りの高さに合わせて、住まい全体の床を支持脚ボルトで1段上げて施工をする方法。床の下にある程度自由に配管ができるので、間取りの変更もしやすく、フルリノベーションに向いている方法だと言えます。

さらに、置床工法は下の階への音を防ぐ”遮音効果”も同時に期待できる点がメリット。

一方デメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

  • 床を高くした分天井が低くなってしまう。
  • ベランダやバルコニーに続くサッシ部分に段ができてしまい、間口に圧迫感がでる可能性がある。
  • 床全体を底上げするので、ある程度の費用がかかる。

段差を愉しむリノベーション

段差をできるだけなくしたいと考えていても、フルリノベーションは想定していないという方や、マンションの構造や規約上難しいという場合もあります。

また、天井が低くなるのはできるだけ避けたいと思われる方も多くいらっしゃいます。

そのような時は、あえて段差をわかりやすく愉しんでいただくのもひとつのアイディアです。

例えば、段差の上下で色や素材を変えて、見た目でわかりやすくする方法。段差があることがハッキリと分かれば危険が減りますし、段差の場所や素材のセレクト次第では、住まいのアクセントになりオシャレな雰囲気を演出することができます。

また老後を考えた際には、どうしてもの段差がある部分には手すりをつけておくと安心ですね。

段差を土間スペースとして活用したマンションリノベーション事例

名古屋市千種区マンションリノベーション ―ビンテージマンションをモダンな空間へ―

元々の部屋の壁を取り払い、大きく広々としたリビング空間へとフルリノベーションした事例です。

小さなお子様の足音が響くのを防ぐため、床には遮音仕様の万協フロアを使用した置床工法(二重床工法)を採用。今までよりも一段床が高くなる仕上がりとなりました。

その結果できてしまった段差は、ルーフバルコニーに繋がる室内土間スペースとして上手に活用!日当たりの良さを活かして、洗濯物を干すスベースとして活用したり、観葉植物を置いたりと暮らし方に合わせて色々な使い方ができます。

まとめ

この記事では、マンションの段差対応について解説をしてきました。

築年数のあるマンションでは、配管の都合で室内に段差があることが多くあります。小さなお子様や年配の方にとって転倒の危険が高まる段差は、リノベーションを機会にフラットな状態にしていただけると安心です。

マンションは細かく規約が定められている建物や、物件によってベストな施工方法が変わってきます。施工会社の専門家としっかり相談をしながら、家族みんなが暮らしやすい住まいにリノベーションしていけると良いですね。

名古屋でマンションリノベーションをするならSOWAKA

株式会社SOWAKAは、名古屋市を中心に数多くのリノベーションを手掛けてきました。

マンションはもちろんのこと、木造戸建て・鉄骨造の建物など、限定的ではなく幅広い構造の物件を取り扱うことが可能です。

リノベーションは建物の状況、お客様のご希望、タイミング等によって、ひとつとして同じものはありません。

お客様に降り添いながら、様々な建物の構造にも適切に対応ができるSOWAKAならでは提案力で、リノベーションを通じてお客様の夢を叶えるお手伝いをいたします。

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