リノベーションと新築、マイホーム購入の際にはどちらを選ぶのが良い?
執筆:はちとり(株式会社SOWAKA・スタッフ)
執筆:はちとり(株式会社SOWAKA・スタッフ)
マイホームの購入を計画するとき、土地を買って注文住宅を建てるのか、建売りの新築戸建てを購入するのか、それとも中古住宅を購入してリノベーションするのか…。
たくさんの選択肢がある中で、それぞれの状況や予算によってベストな住まいは変わってきます。
この記事では、リノベーションと新築それぞれのポイントを比較しながら説明をしていきます。
ご自身の場合に当てはめながら、住まいづくりの参考にしていただけたら幸いです。
※今回は、新しく土地を購入して新築を建てる場合と、中古住宅を購入してリノベーションする場合を比較していきます。既にお住まいの建物がある方や、実家リノベーションを考えている方には当てはまらない情報もありますのでご了承下さい。
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新築とリノベーション 立地条件で選ぶならどっち?
新築の場合
新築で住宅を建てる際には、まずは土地探しから始めなければなりません。
住みたい地域に新興住宅地があるなど比較的土地を手に入れやすいエリアである場合を除き、人気のエリアや駅の近くは土地が売りに出されることが少ないです。
仮に土地が売りに出されたとしても条件の悪い土地であったり、非常に高額であったりと希望の条件に当てはまらない土地である可能性も高いです。
リノベーションの場合
中古住宅を購入してリノベーションをする場合は、不動産サイトなどで土地付きの中古住宅を探すのが一般的です。
売りに出されている中古物件が候補となるため土地を探すよりも選択肢が多く、希望のエリアで条件に合った物件を見つけやすいというメリットがあります。
とはいえ、理想の物件を見つけるのには時間がかかるという事は認識しておく必要があります。
新築とリノベーション 住宅性能で選ぶならどっち?
新築の場合
建物は『建築基準法』という法律によって、細かく規定が決められています。
新築の場合、最新の建築基準に基づいて建てられるので耐震や断熱性能に関しては安心感があります。
ただし、建て売り住宅の場合は価格を抑えるために十分な断熱対策が取られていない物件もありますので注意が必要です。
リノベーションの場合
建物自体は建てられた当時の建築基準を基に建てられているので、中古物件の築年数や劣化具合によっては性能が心配な建物もあります。
『建築基準法』は1981年6月に大きく改変されていて、それ以前は「旧耐震」それ以降は「新耐震」と呼ばれています。心配な方は「新耐震」が適用されている1981年6月以降に建てられた物件を選ぶのがおすすめです。
ただ、耐震リノベーションで地震への対策を強化することができますし、断熱リノベーションをしっかりすれば新築と同程度まで断熱性能を高めることが可能です。
耐震リノベーションや断熱リノベーションは費用面で高額になりがちですので、施工会社に相談する事をおすすめします。
断熱リノベーションを実施された方の声
新築とリノベーション デザインや間取りの自由度が高いのはどっち?
新築の場合
新築の注文住宅の場合は間取りやデザインを全て決めて行くため、自由度は最も高いと言えます。住まいにしっかりとした希望やイメージがある方には非常におすすめです。
一方、同じ新築でも建売りと言って既に建ててある建物をそのまま購入するという方法もあります。
建売りの場合は、間取りやデザイン、設備のほとんどが完成した状態での引き渡しとなるので自由度は低くなります。ただ、間取りやデザインに強いこだわりがなく、住まいづくりに時間と手間をかけたくない人にとっては良い選択だと言えます。
リノベーションの場合
フルリノベーションは、既存の建物の内装を壁も含めて全て取り払い、間取りから全てを作り直すため、比較的自由に住宅内部を作り替えることが可能です。
ただ、既存の骨組みを残すためどうしても動かせない壁や柱・梁が出てきます。そのため、リノベーションでは既存の建物を活かしつつ最適な間取りで設計したり、あえて柱を見せるようなデザインを採用したりする必要があり、工務店の経験やアイデア力、提案力が非常に重要なポイントになります。
リノベーションを選択する場合は、リノベーションの実績が多い工務店を選ぶ事をお勧めします。
新築とリノベーション 費用がお得なのはどっち?
住宅金融支援機構の2022年度 フラット35利用者調査(2023年8月発表)では、土地付きの新築注文住宅と中古戸建ての平均価格は以下のように示されています。
- 新築注文住宅(土地付き):4,694万円
- 中古戸建て:2,704万円
新築の場合
土地の大きさや、建物・設備のグレードにもよりますが、新築住宅は全て新しい物を揃えて利用するため、一般的に価格が高めになります。
リノベーションの場合
リノベーションは既存の骨組みを使用していく為、新築よりは低コストになると言われています。
中古戸建て価格の平均は上述のとおり、2,700万円程とありますが、建物は年月が経つにつれて資産価値が下がっていく為、物件価格は築年数に大きく左右されます。
価格だけを見て選ぶと、劣化が激しくてリノベーションできない物件があることも事実です。
中古物件を選ぶ際には、購入前にリノベーションの実績が多い工務店に同行してもらい、リノベーションに向いている物件なのかどうかを見極めてもらうことがオススメです。
また、リノベーション工事の費用は工事の規模によって値段が大きく変わってくるところです。
古くなった設備を新しくする程度の部分リノベーションは500万円前後でできることもありますが、住宅内部の設備を全て取り払った状態(スケルトン)にしてフルリノベーションする場合、最低でも1,200万円程~を見ていただくのがよいでしょう。もちろん工事規模や性能のグレードによっては2,000万円を超える場合も良くあり、値段はご希望によって大きく前後します。
リノベーションの費用が気になる方はこちらのコラムがおすすめ!
新築とリノベーション 税金が安いのはどっち?
固定資産税は、不動産の価値を示す「固定資産税評価額」に対して1.4%の税率が課されるのが一般的です。
新築の場合
新築の場合、土地の価格と合わせて、新品の建物から算出されるので、中古物件を扱うリノベーションに比べると高額になります。
新築建物への特例や、「認定長期優良住宅」の認定によって固定資産税を一定期間軽減させることもできるので、上手く利用できると良いですね。
リノベーションの場合
リノベーションの場合、中古物件の評価額がもともと下がった状態から算出されるため、固定資産税は新築よりも低くなります。
特に築20年を超えた木造建築では、建物の評価額はほとんど下がりきっているため、リノベーションをして評価額が上がったとしても新築を上回ることはほぼないと言われています。
さらに中古物件のリノベーションでは、バリアフリーや省エネなどの条件を満たすことができれば、減税措置を受けることも可能です。
新築とリノベーション 工期が短いのはどっち?
工期に関しては、新築もフルリノベーションも平均4ヶ月~半年程の工事期間を必要とします。
新生活、お子様の卒入学や、お仕事のタイミングなどそれぞれご事情があるかと思います。物件・土地探しや打ち合わせには想像以上に多くの時間がかかりますので、スケジュールには余裕をもってご相談いただくことをオススメします!
新築とリノベーション 結局どっちが良い?
新築とリノベーションのどちらが良いかは、予算や条件、タイミングなど様々な要因が絡むので一概には言えません。
それぞれの希望に応じてベストな選択をすることになります。
新築がおすすめなのはこんな方
- マイホームに対する強いこだわりがあり、間取りや外観を含めて理想の住まいを手に入れたい方
- 住宅内部・外部すべての機能や設備を、最新の物で揃えたい方
- 住みたいと希望するエリアで土地が手に入る方
- マイホーム資金が十分に準備できている方
- 依頼したいハウスメーカーが決まっている方
- いずれは売却する予定があるなど、資産として家を持っておきたい方
リノベーションがおすすめなのはこんな方
- 予算や立地など、外す事ができない条件がある方
- 限られた予算内で、特に住宅内部の設備にこだわりたい方
- 住みたいと希望するエリアで、ちょうど良い中古物件を見つけられる方
- 今ある物を利用する、というリノベーションの考えを楽しんで計画できる方
名古屋でリノベーションをするならSOWAKA
株式会社SOWAKAは、名古屋市を中心に数多くのリノベーションを手掛けてきました。
戸建て、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造、混構造など様々な用途や構造にも適切に対応ができるSOWAKAならでは提案力で、リノベーションを通じてお客様の夢を叶えるお手伝いをいたします。
リノベーション事例
名古屋市内を中心に、愛知県全域で多数のリノベーションの事例があります。
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