【名古屋市】丸の内弁護士事務所様|曲線の壁をつくる

今回の現場では、空間の印象をやわらかくするR壁(曲線の壁)を施工しました。

完成すると自然な曲線の壁に見えますが、実はこのRの形をつくるためには、通常の壁とは少し違う工程が必要になります。

まずは、その施工の様子をご紹介します。

R壁とは?

R壁とは、壁を直線ではなく曲線(アール)で仕上げた壁のことをいいます。

住宅や店舗のデザインでは、R壁を取り入れることで

・空間がやわらかい印象になる
・奥行きが生まれる
・動線が自然になる

といったメリットがあります。

特に店舗や美容院、サロンなどでは、空間の印象を大きく変えるデザインとして採用されることが多い壁です。

今回の現場でも、通路部分にR壁を設けることで、やさしく包み込むような空間をつくっています。

R壁はどうやって作る?

一般的な壁は、石膏ボードをまっすぐ貼って仕上げます。
しかしR壁の場合は、下地の段階から曲線を作る必要があります。

まず大工さんが、図面をもとに曲線のラインを出し、壁の骨組みを組んでいきます。

この工程でRの形が決まるため、空間のバランスや曲線の美しさを確認しながら慎重に作業を進めます。

その後、曲線に合わせて加工したボードを貼り、少しずつなめらかなRの形状をつくっていきます。

直線の壁と違い、少しのズレでも曲線が歪んで見えてしまうため、職人さんの技術がとても重要になる施工です。

角度を調整しながら位置出しをします

R壁は下地づくりが重要

完成した空間を見ると、自然な曲線の壁に見えますが、実際には下地の段階で丁寧に形を作ることがとても重要になります。

下地がきれいにできていることで、仕上げの塗装や左官も美しく仕上がります。

今回の現場でも、このR壁が空間全体をやさしく包み込むような印象をつくっています。

完成した写真を見ると、曲線が空間のアクセントになり、直線だけでは出せない柔らかさを感じていただけると思います。

下地を入れていきます
Rに切り取った板をはめます

店舗や住宅リノベーションでも人気のR壁

最近は住宅のリノベーションでも、R壁を取り入れるケースが増えています。

・玄関ホール
・キッチン入口
・パントリー入口
・通路

など、さりげなく曲線を入れることで、空間の雰囲気が大きく変わります。

SOWAKAでも、デザイン性だけでなく動線や空間バランスを考えながら、こうしたR壁の設計をご提案しています。

この記事の監修者

杉山幸治(株式会社SOWAKA)

◆保有資格:一級建築施工管理技士、監理技術者、第二種電気工事士、石綿含有建材調査者、リノベーションコーディネーター

1977年生まれ、瀬戸市育ち。建築工学科を卒業後、ゼネコンに入社。ビルやマンションの現場監督としてキャリアをスタートし、気がつけば業界歴は27年を超えました。

20代はコンクリートと鉄骨に情熱を注ぎ、現場で学びながら知識と技術を深める日々。30代になると、コンクリートによる社寺建築を木造で接合させる増築など難易度の高い現場も経験し、構造の違いを超えて多様な現場をディレクションできる力を培いました。

現在はリノベーションを軸に、理想の住まいを実現するための提案と施工を担う責任者として活動しています。