断熱リフォーム完全ガイド|効果・費用・工事内容を徹底解説【2025年最新版】
執筆監修:杉山幸治(株式会社SOWAKA・一級建築施工管理技士)
執筆監修:杉山幸治(株式会社SOWAKA・一級建築施工管理技士)
夏は涼しく冬は暖かい、年中快適な住まいを実現する「断熱リフォーム」。光熱費削減や健康面でのメリットも大きく、近年注目が高まっています。
この記事では、断熱リフォームの基本知識から具体的な工事内容、費用相場まで、リフォームを検討している方が知っておくべき情報を徹底解説します。
- 1. 断熱リフォームとは?基本知識を解説
- 1.1. 断熱リフォームの仕組み
- 1.2. 断熱リフォームが必要な理由
- 2. 断熱リフォームの効果とメリット
- 2.1. 光熱費削減効果
- 2.2. 快適性の向上
- 2.3. 健康面でのメリット
- 3. 断熱リフォームの種類と工事内容
- 3.1. 床下断熱リフォーム
- 3.2. 壁断熱リフォーム
- 3.3. 窓断熱リフォーム
- 3.4. 屋根・天井断熱リフォーム
- 4. 断熱リフォームの費用相場
- 4.1. 部位別費用目安
- 5. 断熱リフォームの優先順位
- 5.1. まずは床下断熱から
- 5.2. 次に窓断熱
- 6. 断熱等級と性能基準
- 6.1. 断熱等級4(2025年義務化基準)
- 6.2. 断熱等級5(ZEH水準)
- 6.3. 断熱等級6(HEAT20 G2レベル)
- 6.4. 断熱等級7(HEAT20 G3レベル)
- 7. 断熱リフォームで得られる補助金・優遇制度
- 7.1. 住宅ローン控除の優遇
- 7.2. 各種補助金制度
- 8. ヒートショック対策としての断熱リフォーム
- 8.1. ヒートショックのリスク
- 8.2. 断熱リフォームによる対策
- 9. 名古屋での断熱リフォーム実績
- 9.1. SOWAKAの実績とノウハウ
- 9.2. 名古屋の気候に適した断熱リフォーム
- 10. まとめ
断熱リフォームとは?基本知識を解説
断熱リフォームの仕組み
断熱リフォームとは、既存住宅の断熱性能を向上させる工事です。大きく分けて「内断熱」と「外断熱」の2つの方法があります。
内断熱リフォーム
- 外壁の内側(室内側)に断熱材を施工
- グラスウールやセルロースファイバー、ウレタンフォームを使用
- 比較的低コストで実施可能
外断熱リフォーム
- 外壁の外側(屋外側)に断熱材を施工
- 建物全体を断熱材で包み込む工法
- 高い断熱効果が期待できるが、費用は高め
断熱リフォームが必要な理由
2025年より新築住宅には断熱等級4以上が義務化されますが、既存住宅の多くは十分な断熱性能を持っていません。特に築20年以上の住宅では、断熱材の劣化や断熱基準の違いにより、現在の水準に満たないケースが大半です。
断熱リフォームの効果とメリット
光熱費削減効果
断熱リフォームによる省エネ効果は絶大です。
- 断熱等級4→5への向上:約20%の省エネ効果
- 断熱等級4→6への向上:約30%の省エネ効果
- 断熱等級4→7への向上:約40%の省エネ効果
年間光熱費24万円の住宅の場合、断熱等級5にアップグレードすることで約4.8万円の節約が可能です。
快適性の向上
断熱リフォームにより実現される快適性:
- 室温の安定化(冬は暖かく、夏は涼しく)
- 部屋間の温度差解消
- 結露の防止
- 防音効果の向上
健康面でのメリット
適切な断熱リフォームは、ヒートショックの予防や、アレルギーの原因となるカビ・ダニの発生抑制にも効果的です。
断熱リフォームの種類と工事内容
床下断熱リフォーム
工事内容
- 既存床材の撤去
- 断熱パネル(45mm~90mm)の設置
- 新しいフローリングの施工
適用場面
- 和室から洋室への変更時
- リビングの床張り替え時
- 足元の冷えが気になる部屋
壁断熱リフォーム
工事内容
- 外壁材の一部撤去
- 断熱材の充填または追加
- 外壁材の復旧
効果
- 室内温度の安定化
- 外気温の影響軽減
窓断熱リフォーム
インナーサッシ設置
- 既存サッシの内側に樹脂製サッシを追加
- 160cm×90cm程度の腰窓で8~9万円
- 高い断熱効果とコストパフォーマンス
ペアガラス交換との比較 インナーサッシの方が、気密性向上と断熱効果の両面で優れています。ペアガラスのみの交換では、サッシ部分からの熱損失は改善されません。
屋根・天井断熱リフォーム
工事内容
- 天井裏への断熱材充填
- 屋根断熱材の設置
- 通気層の確保
断熱リフォームの費用相場
部位別費用目安
床下断熱リフォーム
- 45mm断熱パネル:追加費用比較的少額
- 90mm断熱パネル:+約2万円/6畳
- 工期:1日程度延長
窓断熱リフォーム
- インナーサッシ設置:8~9万円/窓(160cm×90cm)
- 全窓実施の場合:50~150万円程度
全面断熱リフォーム(新築基準比較)
- 断熱等級4:基準価格
- 断熱等級5:+30~50万円
- 断熱等級6:+150~250万円
- 断熱等級7:+300~400万円
断熱リフォームの優先順位
まずは床下断熱から
断熱リフォームを検討する際は、床下断熱から始めることをおすすめします。
理由
- 比較的低コストで高い効果
- 他のリフォーム(床材変更等)と同時施工可能
- 足元の冷えを直接的に改善
- 工期への影響が最小限
次に窓断熱
床下断熱の次は窓断熱が効果的です。
理由
- 熱損失の大きな部分を改善
- 結露対策にも効果的
- 防音効果も期待できる
- 部分的な施工が可能
断熱等級と性能基準
断熱等級4(2025年義務化基準)
特徴
- 平成11年次世代省エネ基準
- 新築住宅の最低基準(2025年以降)
- 開口部(窓・玄関ドア)も断熱対象
断熱等級5(ZEH水準)
特徴
- 2030年義務化予定
- ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準
- 等級4比で約20%の省エネ効果
断熱等級6(HEAT20 G2レベル)
特徴
- より高い快適性を実現
- 冬の室温:1,2地域で15℃、その他地域で13℃を下回らない
- 等級4比で約30%の省エネ効果
断熱等級7(HEAT20 G3レベル)
特徴
- 最高レベルの断熱性能
- 冬の室温:1,2,7地域で16℃、その他地域で15℃を下回らない
- 等級4比で約40%の省エネ効果
断熱リフォームで得られる補助金・優遇制度
住宅ローン控除の優遇
断熱等級の向上により、住宅ローン控除で有利な条件が適用されます。
各種補助金制度
国の補助金
- 既存住宅における断熱リフォーム支援事業
- 住宅省エネ2024キャンペーン
地方自治体の補助金
- 自治体独自の省エネリフォーム補助金
- 断熱改修工事への助成金
ヒートショック対策としての断熱リフォーム
ヒートショックのリスク
ヒートショックは、急激な温度変化により血圧が上下し、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす危険な現象です。
発生しやすい場所
- トイレ
- 洗面脱衣室
- 浴室
- 玄関
断熱リフォームによる対策
全体的な対策
- 住宅全体の断熱性能向上
- 部屋間の温度差解消
局所的な対策
- 浴室暖房乾燥機の設置
- 洗面脱衣室用暖房の設置
- 入浴前の予備暖房
名古屋での断熱リフォーム実績
SOWAKAでは、名古屋エリアで長年にわたり断熱リフォームを手がけてきました。
SOWAKAの実績とノウハウ
新築での実績
- 2012年から長期優良住宅でセルロースファイバー断熱を採用 (2025年基準の断熱等級5相当をクリア)
- 2012年に混構造でRC部分を発泡ウレタン断熱、木造部分をセルロースファイバー断熱を採用
- 2013年に木造2階建て新築住宅でネオマフォームを床下、外周部に採用 コストが高いため以降はセルロースファイバーを再採用
- 2024年に2025年基準を見据えた木造2階建て新築住宅で断熱等級5相当をクリアした外周部と屋根断熱をセルロースファイバー、床下断熱をフクフォームECOを採用、サッシやガラスはアルミニウムと樹脂の複合サッシにLOW-Eアルゴンガス入りガラスを採用
- 12年間の断熱技術開発
リフォーム・リノベーションでの実績
- 2009年の設立時から旭ファイバーグラスのアクリアを断熱材の標準として使用
- 2012年から床下断熱材をフクフォームECOを標準として使用開始(現在も断熱等級5をクリアできるため採用している)
- 2016年から鉄骨造のリノベーションにもセルロースファイバーを使用開始
- 2019年に木造と重量鉄骨造、軽量鉄骨造のリノベーションでセルロースファイバー断熱と床下断熱としてフクフォームECO、サッシやガラスはアルミニウムと樹脂の複合サッシにLOW-Eアルゴンガス入りガラスを採用を標準化
名古屋の気候に適した断熱リフォーム
名古屋の気候特性(高温多湿の夏、寒い冬)に対応した断熱リフォームプランを提案しています。
当社ショールーム兼事務所もセルロースファイバー断熱材を使用しているため、いつでも体験可能!!
まとめ
断熱リフォームは、快適性向上と光熱費削減を同時に実現できる効果的な投資です。特に築20年以上の住宅では、現在の断熱基準との差が大きく、リフォーム効果を実感しやすいでしょう。
断熱リフォーム成功のポイント
- 床下断熱から始めて段階的に実施
- 他のリフォーム工事と同時施工でコスト削減
- 補助金制度の活用
- 信頼できる施工業者の選定
名古屋でリフォーム・リノベーションをお考えの方は、断熱性能の向上も含めた総合的なプランニングをおすすめします。SOWAKAでは、お客様のライフスタイルと予算に合わせた最適な断熱リフォームプランをご提案いたします。