断熱リフォーム完全ガイド|効果・費用・工事内容を徹底解説【2025年最新版】

執筆監修:杉山幸治(株式会社SOWAKA・一級建築施工管理技士)

執筆監修:杉山幸治(株式会社SOWAKA・一級建築施工管理技士)

夏は涼しく冬は暖かい、年中快適な住まいを実現する「断熱リフォーム」。光熱費削減や健康面でのメリットも大きく、近年注目が高まっています。

この記事では、断熱リフォームの基本知識から具体的な工事内容、費用相場まで、リフォームを検討している方が知っておくべき情報を徹底解説します。

断熱リフォームとは?基本知識を解説

断熱リフォームの仕組み

断熱リフォームとは、既存住宅の断熱性能を向上させる工事です。大きく分けて「内断熱」と「外断熱」の2つの方法があります。

内断熱リフォーム

  • 外壁の内側(室内側)に断熱材を施工
  • グラスウールやセルロースファイバー、ウレタンフォームを使用
  • 比較的低コストで実施可能

外断熱リフォーム

  • 外壁の外側(屋外側)に断熱材を施工
  • 建物全体を断熱材で包み込む工法
  • 高い断熱効果が期待できるが、費用は高め

断熱リフォームが必要な理由

2025年より新築住宅には断熱等級4以上が義務化されますが、既存住宅の多くは十分な断熱性能を持っていません。特に築20年以上の住宅では、断熱材の劣化や断熱基準の違いにより、現在の水準に満たないケースが大半です。

断熱リフォームの効果とメリット

光熱費削減効果

断熱リフォームによる省エネ効果は絶大です。

  • 断熱等級4→5への向上:約20%の省エネ効果
  • 断熱等級4→6への向上:約30%の省エネ効果
  • 断熱等級4→7への向上:約40%の省エネ効果

年間光熱費24万円の住宅の場合、断熱等級5にアップグレードすることで約4.8万円の節約が可能です。

快適性の向上

断熱リフォームにより実現される快適性:

  • 室温の安定化(冬は暖かく、夏は涼しく)
  • 部屋間の温度差解消
  • 結露の防止
  • 防音効果の向上

健康面でのメリット

適切な断熱リフォームは、ヒートショックの予防や、アレルギーの原因となるカビ・ダニの発生抑制にも効果的です。

断熱リフォームの種類と工事内容

床下断熱リフォーム

工事内容

  • 既存床材の撤去
  • 断熱パネル(45mm~90mm)の設置
  • 新しいフローリングの施工

適用場面

  • 和室から洋室への変更時
  • リビングの床張り替え時
  • 足元の冷えが気になる部屋

壁断熱リフォーム

工事内容

  • 外壁材の一部撤去
  • 断熱材の充填または追加
  • 外壁材の復旧

効果

  • 室内温度の安定化
  • 外気温の影響軽減

窓断熱リフォーム

インナーサッシ設置

  • 既存サッシの内側に樹脂製サッシを追加
  • 160cm×90cm程度の腰窓で8~9万円
  • 高い断熱効果とコストパフォーマンス

ペアガラス交換との比較 インナーサッシの方が、気密性向上と断熱効果の両面で優れています。ペアガラスのみの交換では、サッシ部分からの熱損失は改善されません。

屋根・天井断熱リフォーム

工事内容

  • 天井裏への断熱材充填
  • 屋根断熱材の設置
  • 通気層の確保

断熱リフォームの費用相場

部位別費用目安

床下断熱リフォーム

  • 45mm断熱パネル:追加費用比較的少額
  • 90mm断熱パネル:+約2万円/6畳
  • 工期:1日程度延長

窓断熱リフォーム

  • インナーサッシ設置:8~9万円/窓(160cm×90cm)
  • 全窓実施の場合:50~150万円程度

全面断熱リフォーム(新築基準比較)

  • 断熱等級4:基準価格
  • 断熱等級5:+30~50万円
  • 断熱等級6:+150~250万円
  • 断熱等級7:+300~400万円

断熱リフォームの優先順位

まずは床下断熱から

断熱リフォームを検討する際は、床下断熱から始めることをおすすめします。

理由

  1. 比較的低コストで高い効果
  2. 他のリフォーム(床材変更等)と同時施工可能
  3. 足元の冷えを直接的に改善
  4. 工期への影響が最小限

次に窓断熱

床下断熱の次は窓断熱が効果的です。

理由

  1. 熱損失の大きな部分を改善
  2. 結露対策にも効果的
  3. 防音効果も期待できる
  4. 部分的な施工が可能

断熱等級と性能基準

断熱等級4(2025年義務化基準)

特徴

  • 平成11年次世代省エネ基準
  • 新築住宅の最低基準(2025年以降)
  • 開口部(窓・玄関ドア)も断熱対象

断熱等級5(ZEH水準)

特徴

  • 2030年義務化予定
  • ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準
  • 等級4比で約20%の省エネ効果

断熱等級6(HEAT20 G2レベル)

特徴

  • より高い快適性を実現
  • 冬の室温:1,2地域で15℃、その他地域で13℃を下回らない
  • 等級4比で約30%の省エネ効果

断熱等級7(HEAT20 G3レベル)

特徴

  • 最高レベルの断熱性能
  • 冬の室温:1,2,7地域で16℃、その他地域で15℃を下回らない
  • 等級4比で約40%の省エネ効果

断熱リフォームで得られる補助金・優遇制度

住宅ローン控除の優遇

断熱等級の向上により、住宅ローン控除で有利な条件が適用されます。

各種補助金制度

国の補助金

  • 既存住宅における断熱リフォーム支援事業
  • 住宅省エネ2024キャンペーン

地方自治体の補助金

  • 自治体独自の省エネリフォーム補助金
  • 断熱改修工事への助成金

ヒートショック対策としての断熱リフォーム

ヒートショックのリスク

ヒートショックは、急激な温度変化により血圧が上下し、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす危険な現象です。

発生しやすい場所

  • トイレ
  • 洗面脱衣室
  • 浴室
  • 玄関

断熱リフォームによる対策

全体的な対策

  • 住宅全体の断熱性能向上
  • 部屋間の温度差解消

局所的な対策

  • 浴室暖房乾燥機の設置
  • 洗面脱衣室用暖房の設置
  • 入浴前の予備暖房

名古屋での断熱リフォーム実績

SOWAKAでは、名古屋エリアで長年にわたり断熱リフォームを手がけてきました。

SOWAKAの実績とノウハウ

新築での実績

  • 2012年から長期優良住宅でセルロースファイバー断熱を採用 (2025年基準の断熱等級5相当をクリア)
  • 2012年に混構造でRC部分を発泡ウレタン断熱、木造部分をセルロースファイバー断熱を採用
  • 2013年に木造2階建て新築住宅でネオマフォームを床下、外周部に採用 コストが高いため以降はセルロースファイバーを再採用
  • 2024年に2025年基準を見据えた木造2階建て新築住宅で断熱等級5相当をクリアした外周部と屋根断熱をセルロースファイバー、床下断熱をフクフォームECOを採用、サッシやガラスはアルミニウムと樹脂の複合サッシにLOW-Eアルゴンガス入りガラスを採用
  • 12年間の断熱技術開発

リフォーム・リノベーションでの実績

  • 2009年の設立時から旭ファイバーグラスのアクリアを断熱材の標準として使用
  • 2012年から床下断熱材をフクフォームECOを標準として使用開始(現在も断熱等級5をクリアできるため採用している)
  • 2016年から鉄骨造のリノベーションにもセルロースファイバーを使用開始
  • 2019年に木造と重量鉄骨造、軽量鉄骨造のリノベーションでセルロースファイバー断熱と床下断熱としてフクフォームECO、サッシやガラスはアルミニウムと樹脂の複合サッシにLOW-Eアルゴンガス入りガラスを採用を標準化

名古屋の気候に適した断熱リフォーム

名古屋の気候特性(高温多湿の夏、寒い冬)に対応した断熱リフォームプランを提案しています。

当社ショールーム兼事務所もセルロースファイバー断熱材を使用しているため、いつでも体験可能!!

まとめ

断熱リフォームは、快適性向上と光熱費削減を同時に実現できる効果的な投資です。特に築20年以上の住宅では、現在の断熱基準との差が大きく、リフォーム効果を実感しやすいでしょう。

断熱リフォーム成功のポイント

  1. 床下断熱から始めて段階的に実施
  2. 他のリフォーム工事と同時施工でコスト削減
  3. 補助金制度の活用
  4. 信頼できる施工業者の選定

名古屋でリフォーム・リノベーションをお考えの方は、断熱性能の向上も含めた総合的なプランニングをおすすめします。SOWAKAでは、お客様のライフスタイルと予算に合わせた最適な断熱リフォームプランをご提案いたします。