木造の戸建て物件リノベーションの魅力やポイントを詳しく解説
この記事のポイント
- 築25年ぐらいまでの木造住宅はリノベーションに適しています
- シロアリや腐敗など、木造住宅特有のトラブルには注意が必要です
- 木造住宅のリノベーションは、木造住宅のリノベーションが得意で実績が豊富な業者に依頼するのがベストです
ライフスタイルや生活環境に合わせて自分の好みにアレンジできるという魅力から、近年非常に人気が高まっている住宅のリノベーション。
また、現在お住まいの家の老朽化や、親から実家を相続したなどの理由で、リノベーションを考えている方も多いのではないでしょうか。
インターネットやSNSで情報を簡単に集めることができる現代。調べていると、家には「木造」と「鉄骨造」があることがわかってくるかと思います。
この記事では『木造』にスポットを当てて、魅力や注意したいポイントを詳しくご紹介していきます。みなさまの住まいづくりの参考になれば幸いです。
木造住宅とは?
木造住宅とは、柱や梁・壁などの主要部分に木材を使って造られた住宅のことです。
お寺や神社など、古くから日本の建築物に使用されていて、現在でも戸建て住宅の多くは木造となっています。
木造住宅は鉄骨住宅よりも、吸水性・吸湿性に優れているので、湿度の変化が激しい日本の気候風土にも合っていると言えます。
そんな木造住宅には、大きく分けて在来工法(木造軸組工法)とツーバイフォー工法(木材壁式工法)と言う2種類の建築工法があります。
工法によってリノベーションに制約が出る場合もあるので、木造住宅のリノベーションを検討される場合はまず「対象物件がどんな工法で建築されているのか」を確認する事が重要です。
では、以下に具体的な2種類の建築工法についてご説明します。
在来工法(木造軸組工法)
在来工法とは、柱と梁を組み合わせて家を支える方法です。
コンクリートの基礎に柱を立て、梁を組み合わせていき、屋根を張った後に壁などを作っていきます。
主要な構造が柱と梁のみなので、間取り変更を含む大規模な工事に対応でき、リノベーションに最も向いている工法だと言えます。
ツーバイフォー工法(木材壁式工法)
ツーバイフォー工法とは、『2インチ×4インチ』の角材を使うことから名づけられた工法。
均一サイズの角材と合板を接合して、壁、床、天井、屋根部分を作り、それらを組み合わせて箱状の空間をつくっていく方法です。
在来工法とは異なり、壁で建物を支えているため、リノベーションする際には間取りに制約が出てしまう場合があります。
木造の魅力
日本に古くからある木造住宅。何百年も前に作られたお寺や神社なども全てが木で作られており、木造建築のひとつです。
きっと木造ならではの魅力があるからこそ、これだけ長い間引き継がれてきたのではないでしょうか。
ここでは木造の魅力を順番にご紹介していきます。
吸水・吸湿性に優れている
木材には空気中の水分を吸収・放出する性質があります。
湿気が多い梅雨や夏の時期は室内の水分を吸い、乾燥する冬の間は空気中に水分を放出してくれるため、木材を使った家では室内の湿度を快適に保つことができるのです。
湿度が調整されている空間は、暮らしにおいて快適さを感じるだけでなく、カビやダニなどの衛生面でも健康的にも大きなメリットとなります。
四季がはっきりとある日本においては嬉しい素材だと言えますね。
耐火性がある
「木造は木でできているから、鉄骨より燃えやすいのでは?」と考える方もいらっしゃるかと思います。
確かに細い木材や板はすぐに燃えてしまいますが、建築で使用する木材は非常に太く、木の芯まで燃えきるには長い時間がかかります。そのため、万が一の火災時には家ごと崩れ落ちる可能性が低く、避難する時間を稼ぐことができます。
一方、鉄骨造の場合は、火災によって鉄の温度が一気に上がってしまい、鉄骨が折れ曲がって、住宅の骨組みまで壊れてしまうことも多くあるようです。
あたたかみを感じる空間
木造の魅力として、自然素材を活かした空間にできるという点があります。
森林浴があるように、人は木の見た目や手触りに癒されます。特に木の香りは、交感神経の興奮を抑えて快適な睡眠をとることが出来る効果があり、心身に深いリラックスを与えてくれます。
木造住宅は、古くから日本人に馴染みが深く、精神的に落ち着く「木の温もり」を感じられる空間であり、鉄骨造にはないメリットといえますね。
木造リノベーションでもこだわりたい断熱性能
木材は熱伝導率が低いので、鉄骨造の建物と比べると外気温の影響は多少受けにくいとは言えます。
とはいえ昨今の厳しい夏の暑さや冬の寒さに対応して、快適な暮らしをする為には、木造でもしっかりと断熱対策をしておくことがオススメです。特に築年数の古い物件は、断熱材が十分に入っていなかったり、ガラスも断熱性の低い物を使っていることが多いので注意が必要です。
断熱性能を上げると光熱費を節約することができると同時に、結露を防いで家の寿命を延ばすことにも繋がりますよ。
窓を高性能なものに変更する
窓は部屋の冷気や暑さが最も多く出入りする場所で、冷気の58%は窓から入ってくるとも言われています。
特に築20年以上の戸建ては窓ガラスが一枚でできたシングルガラスがほとんどで、冷気や熱気が外からそのまま入ってきてしまいます。
どの方法を取るのか、また窓の大きさによって値段も変わってくるので、担当の方とよく相談して下さいね。
窓の断熱リノベ方法
- ガラスの交換:1枚のシングルガラスから、ガラスが2枚重なったペアガラスに変更する
- サッシ交換:一般的なアルミサッシから、熱を通しにくい樹脂サッシに変更する
- 内窓(二重サッシ)取付:窓の内側に新たに窓を設置して二重の窓にする
おすすめ断熱材『セルロースファイバー』
断熱工事は、家の床、壁、天井に断熱材を入れていくことが一般的です。
断熱材の種類や方法には様々ありますが、ここでは最強の断熱材ともいわれる『セルロースファイバー』について説明をします。
セルロースファイバーとは、新聞紙をリサイクルした天然紙(パルプ)からできていて、地球環境にも住む人にも優しい素材です。それを内壁と外壁の間に吹き込むことで、断熱効果を発揮します。
さらに断熱効果が強いだけではなく、以下のような優れた特徴も持っています。
『セルロースファイバー』の特徴
- 高い断熱効果
- 地球や人に優しいエコな素材
- 吸湿性が良く、快適な湿度を保つことができる上、結露やカビ予防もできる
- シロアリやゴキブリなどの害虫予防が可能
- 高い防音性と防火性能があり、安心できる
また、セルロースファイバーは細かい断熱材を壁の空洞に大量に詰め込んでいくため、隙間を作らず高密度に施工することができます。
現在日本の住居で最も広く使われている『グラスウール』と比較しても、優れた断熱材だと言えるでしょう。
尾張旭市でリノベーションを専門としている株式会社SOWAKAでは、この『セルロースファイバー』を標準仕様として提案しています。施工経験も多くありますので、気になる方は一度お問い合わせください。
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木造リノベーションでさらに注意したいポイント
これから木造住宅のリノベーションを進めていくにあたり、以下の点にも気を付けていきたいですね。
木造リノベで注意したいポイント
- シロアリ被害のある可能性を考えておく
- 耐震性能は大丈夫かどうかしっかりと調べてもらおう
シロアリ被害
シロアリは、高温多湿な気候を好み、湿った木を食料にして生息しています。アリと言いますが、実はゴキブリの仲間だということはご存知でしたか?
木造住宅に巣を作られてしまうと、床下の基礎部分、屋根裏、天井裏、柱などが食べられて、ボロボロになってしまいます。特に建物の要となる基礎部分に被害があると強度にも強く影響してきます。
シロアリ被害が見つかった場合には、リノベーションと同時に、シロアリの駆除と被害部分の補強をする必要が出てくることを覚えておきましょう。
また、被害の多い建物主要部分は普段目には見えない部分なので、解体を始めたら被害が見つかった…なんてこともよくあります。その分費用や工事期間に変更がでてくる場合も多いので、余裕をもって計画していけると良いですね。
耐震性を考えよう
地震大国である日本。いつ大きな地震がきても大丈夫なように、長い時間を過ごす住まいは少しでも安全な場所であって欲しいと思います。
中古物件をリノベーションする際、築年数が古い物件ほど構造体に劣化が見られたりと、耐震性は新築時から確実に低下しています。
また、1981年の建築基準法改定以前の建物は、構造的にも耐震性が低い物件が多いことが明らかです。
【まめちしき】耐震基準
建築基準法で定められている耐震基準は、大地震を経験するたびに改正が繰り返されています。
【~1981年6月】現行の基準を満たしておらず、地震で倒壊するリスクが高い物件が多い(旧耐震基準)
【1981年6月~】震度6~7程度の大地震が起きた場合でも倒壊しないとされている(新耐震基準)。ただ、木造住宅の約8割は、震度6強で倒壊する可能性があることがわかっています。
【2000年6月~】木造において、耐震基準がより厳しく制定され、地盤調査が必要となる(2000年基準)。
実際に耐震性能が十分確保できているかどうか、またどういった補強工事が必要になってくるのかは、リノベーション会社としっかり確認するようにしましょう。
木造建築の寿命は?リノベーションに適している物件は?
さて、ここまで木造について説明してきましたが、これからリノベーション物件を見つけるみなさんは、築何年位の建物を探せばよいのか気になりますね。
また、すでに物件をお持ちの方も、リノベーションが可能な物件かどうか知りたいところ。
一般的な木造の法定耐用年数は22年と言われています。(国税庁『法定耐用年数表』)
ただし、この数値はあくまで不動産の価値を決めるために設定されているもので、しっかりと定期的なメンテナンスを行っている物件は、一般的には60年から70年程度は使用できると考えられています。物件を検討する際は、改修履歴も確認してみましょう。
また前章で説明したように、耐震基準は1981年に大きく変わっています。
旧耐震基準の建物は、住宅ローンの査定や住宅ローン控除の優遇が受けられない場合もありますし、耐震工事に大きな費用がかかってしまうこともあります。
心配な方は、新耐震基準(1981年6月)以降に建てられた物件を検討するのがおすすめです。さらに耐震が気になる方は2000年6月に改正された建築基準法にて建てられた物件を候補にいれると、なお安心ですね。
木造リノベーション物件を探すポイント
- しっかりとメンテナンスされている物件かどうかを確認しましょう。
- 耐震の観点から、1981年6月以降の建物がおすすめ。2000年6月以降の物件だとさらに安心!
木造住宅のリノベーションには、実績が多い業者がおすすめ
木造住宅は古くから日本の気候や風土に根付いており、機能的な面からも、あたたかみを感じられるという精神的な部分からも、日本人に合った建物であることがわかります。
また、現在でも新築一戸建ての7~8割が木造と言われていますから、リノベーション物件を探す際にも選択肢を広げることができます。
尾張旭市にある株式会社SOWAKAでは、『暖かく、涼しく、静かで安心に囲まれた住まい』を標準仕様としてリノベーションを行っています。
また、断熱性に優れている『セルロースファイバー』を積極的に使用しており、機能性を重視した家づくりを得意としています。みなさまの家づくりに共感しお役立ちできる部分も多いのではと思っております。
すでに物件をお持ちの方、又はこれから探す方。興味を持たれた際には、ぜひ一度お気軽にお問合せ下さい。
リノベーション事例
名古屋市内を中心に、愛知県全域で多数のリノベーションの事例があります。
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