【名古屋市】丸の内弁護士事務所様|R壁下地工事

壁を立ち上げるための下地工事が続く中、この物件のポイントにもなる、R壁(曲線壁)の下地工事も同時に進みました。

直線では出せない、やわらかさと奥行きを生み出す大切な要素です。

今回は、このR壁に間接照明を組み込む計画のため、壁の下部を床に直接つけず、あえて“浮かせる”納まりとしています。

足元に生まれる余白と、そこから漏れる光。
光と曲線が重なることで、空間にやさしい陰影と立体感が生まれます。

完成後には見えなくなる下地ですが、この段階でどれだけ丁寧にラインを整えられるかが、仕上がりの美しさを左右します。

R壁は、ただ石膏ボードを貼るだけではつくれません。
まずは曲線の角度を精密に計算し、下地を細かく組み、ミリ単位でラインを整えていきます。

曲線はごまかしが効きません。ほんのわずかな歪みでも、仕上げに入ったときに影として現れます。

職人さんが何度も確認しながら、丁寧に形を整えていく工程は、まさに“空間の骨格づくり”。

直線で構成された建物の中に、ひとつ曲線が入るだけで、空間はぐっとやわらかく、やさしい印象になります。

曲線の角度を計算し調整します
天井にも同じ角度で下地を取り付けます
下地を入れていきます
浮かせる納まりは難易度も高いです
細かく下地を入れていきます
間接照明が取り付けられる予定の部分

この記事の監修者

杉山幸治(株式会社SOWAKA)

◆保有資格:一級建築施工管理技士、監理技術者、第二種電気工事士、石綿含有建材調査者、リノベーションコーディネーター

1977年生まれ、瀬戸市育ち。建築工学科を卒業後、ゼネコンに入社。ビルやマンションの現場監督としてキャリアをスタートし、気がつけば業界歴は27年を超えました。

20代はコンクリートと鉄骨に情熱を注ぎ、現場で学びながら知識と技術を深める日々。30代になると、コンクリートによる社寺建築を木造で接合させる増築など難易度の高い現場も経験し、構造の違いを超えて多様な現場をディレクションできる力を培いました。

現在はリノベーションを軸に、理想の住まいを実現するための提案と施工を担う責任者として活動しています。