愛知県名古屋市、尾張旭市周辺で、
リノベーションを通して暮らしの提案をしている、SUGICO、杉工建設の松本です。
今年はマスクをずっとつけていることもあってか、
”冬の匂い”を感じ辛いため、この一年で日常が変わったのだなと改めて思いました。
気軽に遠くへ「出かけること」は難しくなったところもありますが、
外に出て日光を浴びながら少し寒さを体感して、季節の変化を味わいたいです。
家での過ごし方
そんな今。
家での過ごし方、暮らし方を今までよりも大切に感じ、「家づくり」に比重を置くかたも増えていると感じます。
・室内に居ながら外の光をたくさん浴びたい。
・せっかく家にいるからゆっくりと静かに時間を使いたい。
・家の中だけは外の世界とは違う空間にしたい。
など。
機能面はもちろんですが、そこで暮らす人が居心地よく過ごせる空間、その人にあった空間を望まれていると思います。
ゆっくりとした時間を静かに過ごす
例えばこちら。
写真と実物では色味がどうしても異なりますが、
壁面のクロスの色は赤みを感じるグレー。
床の色は濃く、艶のあるウォールナット色です。
天井まで暗い色にしてしまうと暗い印象が強くなるので、天井は光を反射する白。
壁面と床面がダークトーン寄りの色なので、階段は明るい白になっていて、
階段、幅木、窓枠の白いカラーがアクセントカラーとなっています。
壁面が少し暗いカラーだと室内の、体感する明るさは暗く感じます。
そのため、落ち着きたい場所の、「寝室」や「トイレ」などにグレーなど落ち着いたカラーを選ばれる方が多いです。
ゆっくりとした時間を過ごされたい場合はダークトーンよりの色を選ばれると良いかもしれません。
空間のなかにある色、形、素材
「家づくり」で考えないといけないことは沢山ありますが、
床の色や幅木、窓枠の色、クロス、サッシ、その他の機器類の色が一つの空間に集合した時にどうなるのか、
仕上がりのイメージをもちにくいので、最初の申し込み時にはCGでイメージを作成しています。
細かい部分を決めていき、全体を想像しながら最後にイメージを統合するのは難しいと思います。
色や形に特徴のあるものを選べば選ぶほど、色味や材質の揃え方が難しくなります。
例えば一口に「シルバー」といっても、
「ピカピカに磨かれた物」
「アンティークっぽいくすんだ物」
「バイブレーション仕上げのマットな物」
同じシルバーでもそれぞれ印象が異なります。
現代的な無機質な印象なのか、現代的だが暖かさを感じるようにしたいのか、
レトロさの感じる現代的なイメージなのか、
選ぶ物がどんな物であるのかを理解し、全体の空間をまとめる力が必要になります。
シンプルの強み
特徴のあるものを選ばれたい場合、
機器類全てを個性的なものにするよりは、
印象が強い物は1空間1種類に抑えて他はシンプルに仕上げると、その1点のこだわり部分が際立ちやすくなります。
室内の仕上げは全てシンプルにし、後から置く家具が目立つようにするのも良いですし、
照明にこだわり、内装や家具はシンプルな物にするのでも良いと思います。
工事が終わって完成ではなく、リノベーション工事後に引越しをしてから生活が始まります。
引渡しをしたその空間には、家具が置かれ、カーテンがつき、
テーブルの上には食卓を彩るお皿や小物が置かれ、生活する中で必要な、沢山の物の素材と色が足されていくので、
相性も関係してきます。
そのため杉工建設では、白く目立ちにくいシンプルな幅木、白いクロスを使うことが多く、
床やサッシが白でも黒でもシルバーでも違和感なく、その後の生活での変化にも合うものになっています。
明るさを感じる空間で楽しく過ごす
こちらは同じ物件のリノベーション後です。
壁面のクロスも白に貼り替えられ、床も明るい色味の杉の無垢。
壁紙が白いものになっているので、空間を締める割合が多くなっているので、
階段は逆に濃いカラーを選ばれていて、
黒に近い紺色が空間を引き締める役割をしています。
床とクロスが明るい色になっているので、明るくやわらかな印象のなか、
写真には写っていませんが、一般的なお家ではあまり見られない、あらわしの天井に遊び心が感じられます。
天井部分は施工前と大きく異なりますが、
この角度の写真では色味や材質の変更で、印象が変わることがわかると思います。
クロスを選ぶ時の注意点についてはこちらをどうぞ。
どんなイメージを自分はもっているのか。
その参考になれば幸いです。