空間にアクセントを生む、おしゃれな下がり天井の魅力
執筆:はちとり(株式会社SOWAKA・スタッフ)
執筆:はちとり(株式会社SOWAKA・スタッフ)

近年、おしゃれな住まいの事例でよく目にする”下がり天井”。
先日当社で行った『我が家のキッチン自慢コンテスト』でも、下がり天井を効果的に採用しているキッチンを多く目にしました。
今回の記事では、下がり天井を検討している方へ向けて、コンテスト受賞をしたキッチンをご紹介しながら、メリットやおしゃれに見せるコツをご説明していきます。
- 1. 下がり天井とは
- 2. 下がり天井を採用するメリット・デメリット
- 3. おしゃれな下がり天井を実現するためのコツ
- 3.1. 色や素材にこだわる
- 3.2. 天井の高さのバランスを考える
- 3.3. 照明にもこだわる
- 4. 下がり天井を使ったおしゃれな事例6選
- 4.1. 木目調のカジュアルな下がり天井
- 4.2. おこもり感のある木目の下がり天井
- 4.3. ブラックの下がり天井でホテルライクなキッチン空間
- 4.4. 間接照明を効果的に使った下がり天井
- 4.5. キッチンとニュアンスを合わせた統一感のある下がり天井
- 4.6. 窓際に下がり天井を採用した縁側のような空間
- 5. まとめ
- 6. 名古屋でリノベーションをするならSOWAKA
下がり天井とは

下がり天井とは、天井の一部をあえて低くして段差をつけたデザインのこと。
天井全体の高さを変えるのではなく、リビングやキッチンなど一部分だけを下げることで、住まいの空間にアクセントをつけたり、ゾーンをゆるやかに分けたりする効果があります。
元々は梁や排気ダクトなどを隠す為の手法でしたが、今はデザイン性を求めて採用される方も多くいらっしゃいます。
天井の素材や、ペンダントライト・間接照明などと組み合わせることで、ナチュラルテイストにもホテルライクなモダンの雰囲気にも仕上げることができ、どんな住まいにも取り入れることができます。
下がり天井を採用するメリット・デメリット

下がり天井のメリット
- デザイン性が上がり、おしゃれな雰囲気を演出することができる。
- 住まいの空間を緩やかに仕切ることができる。
- 天井の高低差で、空間を広く見せる効果がある。
- ダウンライトや間接照明など、照明のアレンジを多く楽しむことができる。
下がり天井最大の魅力は、デザイン性があり、おしゃれな空間に仕上げることができる点です。
天井の高さを変えてアクセントにすることで、部屋全体の印象をぐっと引きしめる効果があります。特に木目などのナチュラルな素材を取り入れると、あたたかみや上質さが加わり、さらに居心地の良い雰囲気を演出できますね。
また、下がり天井は空間をゆるやかに区切る効果もあります。例えば、リビングとダイニングが繋がっている場合でも、天井の高さを変えることで自然とエリア分けができ、メリハリのある空間になります。
壁を作らずに空間を分けることができるので、開放感を大切にしたい住まいにもぴったり。さらには高低差を使用することで、視覚的にも空間を広く見せることもできます。
さらに、照明のアレンジが楽しめるのもメリットのひとつ。下がり天井の隙間に間接照明を仕込んだり、おしゃれなペンダントライトを選んだりと、暮らしに楽しみを感じることができそうです。
下がり天井のデメリット
- フラットな天井よりもコストがかかる。
- 場所やデザインによっては圧迫感が出てしまう可能性もある。
- ホコリや汚れが溜まりやすく、掃除の手間がかかる場合がある。
下がり天井は空間にメリハリやデザイン性を与えてくれる一方で、いくつか注意しておきたい点もあります。
まず、建物の構造や照明の位置などを考慮しながら設計をしていくため、一般的な天井よりも施工の手間やコストがかかる場合が多いです。間接照明を取り入れる場合は、照明器具や電気工事の分、費用が増えることも。
また、天井そのものの高さが低くなるため、空間の圧迫感を感じる場合があります。採用する場所や下げる高さのバランスを考えることが大切ですね。
さらに、下がり天井の部分にはホコリがたまりやすく、掃除がしにくいという点もあります。特に照明を組み込んだデザインでは、電球の交換やメンテナンスのしやすさも事前に確認しておくと安心です。
おしゃれな下がり天井を実現するためのコツ
ここからは、おしゃれな下がり天井にするために、ポイントになる部分をご紹介していきます。
色や素材にこだわる

天井を下げた部分は目線を引くため、色や素材のセレクトによって住まい全体の印象が大きく変わります。
木目調のクロスや板を使うとナチュラルで温かみのある空間に、黒やグレーのクロスを使うと落ち着いたホテルライクな大人の雰囲気に仕上がります。
素材や色味に奇抜なものをえらんでしまうと、部屋全体の雰囲気がちぐはぐになってしまうこともあります。床や壁、キッチンとのつながりを意識しながら、木目やクロスの色味を合わせて選ぶと、統一感が出るのでオススメです。
天井の高さのバランスを考える

吊り下げ天井は、天井を下げることで空間にメリハリを出せる反面、下げすぎると圧迫感が出てしまうことも。特にもともと天井が低めの住宅では注意が必要です。
例えばリビングに取り入れる際に、リビング全体を大きく下げてしまうと窮屈に感じることがありますが、ソファやテレビボードの上など一部分に限定すれば、空間にリズムをつけながらも開放感を演出することができます。
建物にもよりますが、目安としては下げる高さを10〜20cm程度にしていただくと、自然で心地よい印象に仕上がります。
照明にもこだわる

下がり天井はを採用する際には、ぜひ照明にもこだわっていただきたい部分。
下がり天井は間接照明との相性が非常に良く、取り入れることでやわらかい光が住まいを演出してくれ、上質な空間を作り上げることが可能です。
また、シンプルなダウンライトを使用したり、住まいのアクセントになりそうなお気に入りのペンダントライトを取り入れていただくのもオススメ。必要に応じて照明を組み合わせて、シーンに合わせて明るさを調整できるようにしておくと、日常生活での使いやすさが格段に上がりますよ。
一方で、照明の位置や明るさを誤ると、思ったより暗く感じることもあります。特に、リビングやキッチンなど作業を伴う場所では、明るさの確保が重要。間接照明を取り入れる場合は、天井からの光が壁や床にきれいに広がるよう、光源の角度や位置をしっかり相談しておくのが安心ですね。
下がり天井を使ったおしゃれな事例6選
ここからは、先日当社(株式会社SOWAKA)が主催で行った、『我が家のキッチン自慢コンテスト』の中から、下がり天井を効果的に使った事例をいくつかご紹介していきます。ぜひい住まいづくりの参考にしていただけたらと思います。
我が家のキッチン自慢コンテスト2025
私たちSOWAKAは、「暮らしを整え心を満たす」をミッションに掲げ、リノベーションを通じて皆様の人生の舞台づくりをお手伝いしています。ただ建物を建てることではなく、お客様一人ひとりの人生がより豊かになる住空間を提供する。
そこで皆様の暮らしに息づく工夫やアイデアを共有し合い、より多くの方々の暮らしが豊かになるきっかけとなればという想いで「#我が家のキッチン自慢2025」フォトコンテストを開催いたしました。
コンテストでは、全国からわくわくするような、まさに憧れの素敵なキッチンが多く寄せられました。
今回の記事ではご紹介しきれない事例も多くありますので、気になる方はぜひこちらの記事もご覧ください!
木目調のカジュアルな下がり天井

キッチン空間に、木目調の下がり天井を採用した事例。
ペンダントライトをキッチンカウンターに添って並べ、壁際はダウンライトで採光を取っています。
下げる高さを薄めにとっているので圧迫感がなく、カジュアルな雰囲気を出しながらも、キッチン空間をしっかりとゾーニングしてくれています。
おこもり感のある木目の下がり天井

こちらもキッチン空間に木目調の下がり天井を採用した事例です。
ひとつ前の事例と比べて、厚みをしっかりと取っているため、キッチンにおこもり感ができますね。同じ空間にありながら、そこだけ特別な場所のような雰囲気が演出できます。
木目が横向きではなく、縦向きにしているのもポイント。縦にすることで奥行き感が出て、キッチン空間が実際よりも広く見える効果があります。
ブラックの下がり天井でホテルライクなキッチン空間

キッチンのブラックに合わせたカラーで、下がり天井をキッチンからダイニングまで長細く取り入れた事例。
木目調とはガラッと変わり、天井の白に黒のラインが映えて、スマートなホテルライクの雰囲気が素敵です。
黒の天板と天井の間に隙間を作ることで、より上質でかっこ良い空間造りを演出することができますね。
間接照明を効果的に使った下がり天井

下がり天井を壁際に添って造った事例。
下がり天井の色味が同色ではありますが、間接照明を付けることで圧倒的な存在感と上質感を演出しています。
住まい全体のカラートーンを揃えているので圧迫感がなく、統一感のあるキッチン空間になっていますね。
キッチンとニュアンスを合わせた統一感のある下がり天井

こちらもキッチンのカラーに合わせた下がり天井の事例。
キッチンダイニング部分をゆるやかに区切ってくれながらも、下がり天井部分は淡いカラーなので主張しすぎず、自然に空間に馴染みます。
窓際に下がり天井を採用した縁側のような空間

こちらはキッチンではなく、窓際部分に下がり天井を採用した事例。
窓に合わせることで、まるで縁側のような雰囲気を作り上げることができます。
下がり天井の上部は暖色の間接照明がつけられているので、やわらかな光がリビングダイニングを優しく照らしてくれますね。
まとめ
この記事では、今トレンドの下がり天井についてコンテスト入賞者の事例を交えながら、メリット・デメリットや、おしゃれな下がり天井を計画する際のコツなどをご説明しました。
今回は主にキッチンでの事例が多かったのですが、他にもリビングや玄関、寝室などでも下がり天井は取り入れることが可能です。
照明や素材の工夫次第で空間をおしゃれに、時には広々と見せてくれる下がり天井。気になる方はぜひお問合せ下さいね。
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