2025年初夏、株式会社SOWAKA主催の「我が家のキッチン自慢フォトコンテスト」を開催いたしました。

『我が家のこだわりのキッチン』をテーマにしたコンテスト。

毎日使うキッチンだからこそ、こだわりや工夫、そして暮らしを楽しむ気持ちがたっぷり詰まったみなさまのご応募に、スタッフ一同見ているだけでワクワクし、楽しく拝見させていただきました!

その中で、最優秀賞に選ばれたのは Maiさん。「構造上の柱を活かしながらもオープンキッチンを実現した工夫」が高く評価されました。

今回はそのMaiさんに単独インタビューを行い、「家づくりで工夫したポイント」「工務店選びで後悔しない方法」「柱が必要になったときの解決アイデア」などを詳しく伺いました。これから家づくりを検討している方にとって、実際に役立つ情報をたくさん教えていただいたので、ぜひ最後までご覧ください!

最優秀賞を受賞したキッチンがこちら!

最優秀賞のポイント

お家を建てる上で、建物の構造上「どうしても、ここに柱が必要」という場面は少なくありません。そのたびに、理想の間取りやデザインを諦めざるを得ないことも多く、リノベーションではよくある悩みです。そんな中、こちらのキッチンは、構造上の制約をマイナスに捉えるのではなく、“柱があってもオープンキッチンは叶えられる”という、前向きなメッセージを感じさせてくれる空間でした。

柱をうまくデザインの一部として取り入れ、空間にアクセントを加えることで、ダイニングとの緩やかな区切りを生み出しつつ、開放感も損なわない仕上がりに「自分たちの暮らしにも取り入れられそう」と思える、共感度の高い事例として多くの関心を集めると感じ、今回の最優秀賞に選出させていただきました。

近年流行している『板張り天井』と、上部分に空間を設けたショートタイプの『ウォールキャビネット』を上手く取り入れながらも、柱が空間のアクセントとなってオリジナル感も演出している素敵なキッチンです。

キッチン内は、白いカウンタートップと木のトーンがうまく調和して、落ち着いた空間に。特に、シンプルなデザインのシンクや、スタイリッシュなカップやボトルが置かれたカウンターが、機能的でありながら、デザインにもこだわっていることが伝わってきますね。

木製の椅子とテーブルがナチュラルで温かい印象を与えてくれると同時に、ガラスのモダンなライトが、空間全体にアクセントを与えているように感じます。

朝の陽光が差し込んでいる感じがとても心地よさそうで、日常の忙しさを忘れさせてくれるような、リラックスした雰囲気が漂っている、そんなキッチンで毎日自分らしく暮らしていらっしゃるんだなぁと想像させられます。

インタビューレポート

コンテスト結果発表をしてメッセージをお送りさせていただくと、すぐに喜びのお返事を下さったMaiさん。お忙しい中にもかかわらず、個別インタビューにも快く応じていただきました。

直接お会いするには少し距離があったため、今回はオンラインでのインタビューを実施。お互い最初は緊張しながらのスタートでしたが、Maiさんの朗らかで明るいお人柄のおかげで、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。

この記事では、家づくりの先輩でもあるMaiさんのリアルな声を通して「家づくりの参考になるヒント」を感じ取っていただけると思います。

Maiさんってどんな人?

今回インタビューに応じてくださったMaiさんは、大阪府在住のご家族4人暮らし

Maiさん

3歳と6歳の男の子を育てる2児のママです。2年前まではフルタイム勤務でしたが、現在は在宅で主人の仕事をサポートしています!

Maiさんのライフスタイルは、「子育て世代が共感できるリアルな家づくり」。働き方や子育てとの両立を意識しながら設計された住まいは、同じ境遇の方にとって参考になる部分が多いはずです。

Maiさんのインスタグラムはこちら!

2023年1月からスタートしているMai様のアカウント。

『simple×natural』をコンセプトに住まいづくりをされており、投稿では細かな仕様や寸法等も詳しく紹介してくださっています。

暮らしの小さなでき事を織り交ぜながらのリアルな声は、Mai様のお人柄を感じられると共に、これから住まいづくりをされる方の参考になること間違いなしです!

住まいづくりを始めたきっかけと、今の土地を選んだ経緯は?

約8年程前から住まいづくりを意識されていたMaiさんご夫婦。住宅展示場を見学するなど少しづつ動き出していたものの、当時はなかなかしっくりこず、時間が過ぎていったそうです。

Maiさんがお住まいの地域は、30〜35坪の土地区画が多く、都市部へも交通の便が良い人気エリアであるため、条件に合う土地を見つけるのは至難の業。そのため、一時は家づくりを諦めかけていた時期もあったそう。

ところが3年前、なんとなく見ていたSUUMOで希望に近い良い土地を発見!運命だ!と早速問い合わせをしてみると・・・なんと既に売れてしまっていたそうです。

Maiさん

気になっていた土地だったので、見つけた時には「これだ!」と思いました。だからこそ、すでに売れてしまったと聞いて夫婦で落胆しました。

けれどその後、土地の価格が値上がりした状態で再び市場に出ているのを目にしたMaiさん。ただその土地は建築条件付きとなっており、その条件で契約することになったのが、のちにお世話になる工務店さんでした。

現在お住まいの土地はご実家やお姉さまのお住まいにも近く、利便性や安心感のある環境に恵まれていらっしゃるそうです。

どうやって工務店を選んだ?後悔しない家づくりの一歩

家づくりを始めるとき、多くの人が悩むのが 「工務店とハウスメーカー、どちらにするか?」 という選択です。Maiさんご夫婦も同じように展示場に通ったりと情報を集められたそうです。

Maiさん

ハウスメーカーの住宅展示場に行ったりもしましたが、なかなかしっくりこなくて、ちょっと諦めそうになった時期もありました。

建築条件付きの土地だったというきっかけではあったものの、ここにお願いしよう!と決められたのは地元の工務店。リフォームやリノベーションを手掛けてきた会社で、ちょうど新築にも力を入れ始めたタイミングだったこともあり、次のような理由で決断されたそうです。

工務店を選んだ決め手

  • 自由度の高さ:ハウスメーカーより柔軟に要望を取り入れてくれる
  • 価格の良心性:コストを抑えられる工夫ができる
  • 工期にゆとり:最後まで悩みながら決定できる安心感
  • 担当者の人柄:フランクで相談しやすい雰囲気
  • 調整力:外構など別会社の施工もスムーズに連携してくれた

工務店選びで後悔しないためのポイント

  1. 価格だけでなく自由度も比較する
  2. 担当者との相性を確認する(相談しやすいかどうか)
  3. 工期や調整力に余裕があるかチェック
  4. 外構など他社施工との連携も確認しておく

Maiさん

ハウスメーカーと比べて自由度が高く、価格が良心的だったことが決め手になりました。工務店だからこそできることが多かったです!

構造上、どうしても柱が必要だと言われたら?

新築だけでなく、特にリノベーションでは、「この柱は構造上どうしても必要です」 と言われるケースが多々あります。間取りやデザインを重視したい人にとって、柱が無ければこんな間取りができたのに!と柱があることで大きな悩みになったりします。

Maiさんご夫婦の場合、突如、図面に記された印から柱の存在が発覚。それまでは柱はないものだと思って計画を進めていたMaiさんご夫婦。当初は「取り除けないか」と検討しましたが、柱をなくすと耐震等級が下がることが判明。大きな地震を経験していたMaiさんにとって、耐震性の確保は最優先だったため、残す決断をされました。

Maiさん

最初に柱が取れないと聞いたときは、「広いLDKにしたかったのに…」と落胆しました。けれども打ち合わせを重ねる中で工夫していただき、今では空間にしっくりとなじむ場所に配置することができました。

坂本

特にリノベーションでは「耐震上、この柱は取れない」という制約に直面することが少なくありません。しかしMaiさん邸のように、その柱をデザインに取り込み、開放感まで両立できたキッチンは、これから家づくりを考える方にとって大きなヒントになるはずです。とても素敵な空間ですね!

柱を活かすための工夫

  • 空間のアクセントとして活用:柱を仕切りやデザイン要素に変換
  • 柱の位置を調整:元々リビング寄りに計画されていたものを工夫しキッチン側に移動
  • 下がり天井と木目デザインに合わせる:素材感を統一し、違和感を減らす

柱を残すときのポイント

  • 耐震性を優先する(等級を下げない判断は必須)
  • 位置を調整して生活動線に影響が少ない配置へ
  • 仕上げ材や天井デザインと揃えて「違和感」をなくす
  • あえてデザイン要素にして、空間のアクセントに変える

住まいづくりで一番こだわった所はどこ?

家づくりでは「どこに一番こだわるか」を決めることが、満足度に直結します。Maiさんご夫婦の場合は、次のポイントが大きなこだわりでした。

ご主人のこだわり:玄関

  • 生活動線を優先した玄関
  • 耐震性能も重視し、耐震等級3相当を確保

奥さまのこだわり:鉄骨階段&採光

  • 鉄骨階段に憧れがあり、吹き抜けを通して光を取り込むデザインを採用
  • お子さんが階段に並んで座る姿が日常のワンシーンに
  • 賃貸が暗かった経験から「明るい家にしたい」という強い思いがあった
Maiさん

鉄骨階段に憧れていたので絶対採用したいと思っていました。吹抜けから階段を通して光が入り込む様子や、子どもたちが並んで階段に座って過ごしている様子がお気に入りです!

さらに、以前住まわれていた賃貸住宅が暗かったことから、採光にはこだわったとお話ししてくださいました。準防火地域の条件もあり、窓はワイヤー入りのガラスで可能な限り大きなサイズを採用しているとのことです。

耐震性能についても重視され、耐震等級3相当を確保。その一方で、当初から希望していた吹き抜けは耐震性を考慮して半分の大きさに縮小し、窓も3つの予定から2つへと変更されました。安全性と快適性のバランスをとりながら実現した住まいとなっているんですね。

耐震性能についても重視され、耐震等級3相当を確保。その一方で、当初から希望していた吹き抜けは耐震性を考慮して半分の大きさに縮小し、窓も3つの予定から2つへと変更されました。安全性と快適性のバランスをとりながら実現した住まいとなっているんですね。

住まいのお気に入りポイントはどこですか?

キッチン

キッチンの背面は全面収納になっており、リビングに収納が少ない分をしっかり補える点がお気に入りだそうです。

Maiさん

当初は別メーカーのキッチンが気になっていたけど、理想に近いグレージュの色合いが新しく登場したタイミングだったので、オフェリアに決めました!

  • 工務店標準仕様の「タカラスタンダード・オフェリア」シリーズから、理想に近いグレージュカラーを採用できたのも満足ポイント。
  • フラットカウンターデザインを選んだことで、空間がすっきり。隠す部分がないため常に片付けを意識する習慣が自然と身につく
  • さらに海外製の大型食洗機を導入し、家事効率が格段にアップ。

玄関

当初はシューズインクローゼットとファミリークロークをつなげる動線を検討されていたそうですが、どちらも中途半端な大きさになってしまう可能性があったため、最終的には広さと動線を重視し、シューズインクロークではなく、玄関を上がった先に大きなウォークインクローゼットを設け生活動線を最大限に活かされています。

住まいづくりの中で、優先順位を考えながら進めていくのはとても重要なポイントになりますよね。

お庭

キッチンから眺められるように設計されており、プライバシーを守りつつ開放感を得られるよう、フェンスの高さにもこだわったそう。

また、当初は横長のプランが提案されていましたが、形にも工夫を凝らし、最終的には正方形の庭にされたというエピソードも教えてくださいました。

『もっとこうしたかった』という点はありますか?

「もう少し広い土地であれば…」と思うことはあるそうですが、家づくりに対して「もっとこうしたかった」という大きな後悔は特にないとのこと。

「小さな点で気になることはあっても、入れたいものはしっかり取り入れることができ、結果として“身の丈に合った家”になりました。」とコメントを下さいました。

Maiさん

小さな点で気になることはあっても、入れたいものはしっかり取り入れることができ、結果として“身の丈に合った家”になったので、大きな後悔はありません!

また、ご主人も家づくりにとても協力的で、多くの情報を調べ、細かい部分まで確認を重ねてくださったそうです。ご夫婦の協力体制があったからこそ、満足のいく住まいが完成したといえますね。

工務店に「もっとこうして欲しかった」という部分は?

家づくりを振り返ってMaiさんご夫婦が感じたのは、「インテリアコーディネーターのような専門のプロがいてくれたらよかった」という点。自分たちでたくさん調べて判断されてきたそうですが、もし自身での情報収集を怠っていたらどうなっていたのか…と不安に思う場面もあったそうです。

Maiさん

自分たち夫婦でたくさん調べて納得のいくものができた反面、ちょっと大変だったこともあるので、コーディネーターさんがいるといいな!と思いました。

良かった点

  • 担当者がフランクで相談しやすく、何でも気軽に話せた
  • 多方面に問い合わせ、希望を実現しようとしてくれる柔軟さ
  • 自由度の高さはハウスメーカーでは得られない魅力

物足りなかった点

  • コーディネート全体をプロ目線で提案してくれる面が不足
  • フランクさが裏目に出て、やや軽く感じる場面もあったかも

工務店選びで後悔しないためのチェックポイント

  • 自分で調べる姿勢を持ちつつ、プロに任せられる部分を見つける
  • インテリアやデザインの専門家が在籍しているか確認する
  • 「自由度」と「プロの提案力」のバランスを見極める
  • 担当者の人柄だけでなく、チーム体制もチェック

Maiさんは最終的に「工務店でなければ叶えられなかった家づくりだった」と満足されている言葉が印象的でした。自由度と柔軟性を求めるなら工務店、安心感を重視するならハウスメーカー、と考えると後悔のない選択につながります。

これから家づくりをされる方にアドバイスをお願いします

Maiさんが一番大切にしたのは、 「納得いくまで調べる」 という姿勢でした。

Maiさん

タカラスタンダードのショールームには3〜4回通いましたし、担当の方にもたくさん質問しました。細かいことまで一つひとつ確認できたのは安心でしたね。やっぱり家づくりは一生に一度。だからこそ、自分たちが納得できるまでとことん向き合うことが大事だと思います。あと、流行ではなく「自分たちの生活に合うか」での判断も必要かと思います!

インタビューを終えて

今回のインタビューの中で、Maiさんが『完成して初めて家に入った時の感動が忘れられない』とおっしゃった言葉が非常に心に残りました。

坂本

Maiさん

この度は快くインタビューをお引き受けいただき、ありがとうございました!想いのこもったお気に入りのご自宅で、ご家族みなさんで暮らしを楽しんでください!

家づくりは一生に何度も経験するものではありません。情報は世の中に溢れていますが、実際には専門知識や判断が必要で、個人だけで完結させるのは難しいものです。

だからこそ、

  • 工務店と信頼関係を築くこと
  • 細かいやり取りを重ねること
  • 不安や疑問をそのままにせず確認すること

が、後悔しない家づくりにつながります。

私たち工務店にとっても、一人ひとりのお客様との家づくりは、住まいに込められた想いや一緒に作り上げてきた思い出に溢れています。そんな中で、お客様と工務店がお互いに信頼関係を作り、こまかくやり取りをしながら進めていくことの大切さを、Maiさんのインタビューを通してさらに身に染みたように感じています。

SOWAKAでは、お客様の理想の住まいを一緒に形にしていくために、丁寧なヒアリングとご提案を大切にしています。「後悔しない家づくり」を実現したい方は、ぜひお気軽に [資料請求・ご相談はこちら] からお問い合わせください。

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