愛知県名古屋市、尾張旭市周辺で、リノベーションを通して暮らしの提案をしている、
SUGICO、杉工建設の松本です。
1週間はあっという間で、気付けばもう土曜日です。
「家」は定期的なメンテナンスが必要というお話は、よくお客様ともお話をします。
主に風雨や太陽にさらされる外をメインに、内部の機器についても手入れや補修は必要です。
太陽光線をじりじり感じ、強い雨も降るこの時期は、
外にある物、外にさらされている物への、雨風日差しの影響を肌で感じる季節でもあります。
家は当たり前ですが、「外」にある物です。
「外」と「中」、「人が住むところ」と「その周り」。
日差しや雨風をしのぐための家なので、それはそれは私たち人間が快適に過ごすために、
たくさんの雨と日差しを浴びていることでしょう。
現代の家屋では外壁の補修の場合、
屋根をメインに、シーリング、塗装をメインに、場合によってはサイディング、外壁材の貼り直しや、
塗り直しが必要だったりします。
なかなか屋根に登る機会はないので、実際の屋根の状態を確認することは簡単ではないですが、
購入したり、持ち家のリノベーションの場合は新築とは異なり、
現状の把握と必要な補修を念頭におく必要があります。
以前、地元の古い住居跡を訪れたことを思い出しました。
石の囲炉裏跡が見つかった場所で、住居を復元している公園がありすぐ近くに学習センターもあり、
当時の風土についての痕跡を見ることができる場所です。
公園があり当時の住居を復元してあるのですが、
キレイに手入れをしてあるように見えて、屋根というか外壁というか、
茅(カヤ)の葺き替えが何百万もかかるという話を聞きました。
なぜそんなに金額がかかるのか?
実は昔はその辺に生えていた茅。
現代ではその辺で見ることがなく、簡単に採ってこれる物ではなくなってしまった為、
その「茅」の栽培にかかる時間と人件費、運んでくる輸送料と人件費、施工する人件費などがかかってしまい、
とても高額になってしまうそうです。
時間の経過によって気候などにも変化があり、
同じ生態系ではなくなってしまうというのもあるでしょうし、
時代の変化につれて普通にやっていたことをやらなくなる。
=需要が減ってしまった
その結果、供給の量も減ってしまい、昔に比べてコストがかかってしまっているという現状だそうです。
復元された住居は決して人が住んでいるわけではないので、
”見せる”目的さえ果たせばある程度は、雨漏りがしても草が生えても緊急事態ではないかもしれませんが、
実際に自分が住んでいる家だと考えると、そうも言ってはいられないなと思いました。
考えると、大昔は自分の住む家は自分達で建てて、自分達でメンテナンスをしていたと思うので、
近場にある材料を集めて、自分達で良きタイミングで直したりしていたのだと考えると、
今、現代では家に関する事で、自分達でやることの範囲がとても大きくなってしまっているのだなと感じました。
材料は自分で作ることが出来ない素材で出来ていて、
自分で切り倒して木を得るにしても、勝手に切って利用できる土地がなかったり、
高いところの作業をするにも、道具や様々な物が必要です。
話が少しそれてしまいましたが、
家のメンテナンスはその場で思いついてすぐ出来るわけではないので、
金銭面や時間、現状の把握など、計画を持って進めることが大事だと改めて感じます。