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じつは○○だった壁

2020.04.11 - BLOG

愛知県名古屋市、尾張旭市周辺でリノベーションを通して暮らしの提案をしている、SUGICOの松本です。

 

コロナが及ぼす影響は計り知れなくて、ふらふらと外に出かけたくなる春という季節に、

外出を自粛することが起こるとは、冬の時点では想像していませんでした。

 

不要不急の外出の自粛でお花見などができないまま桜は葉桜に変わりつつあります。

 

 

花見ができないので寂しく思いながら、車で道路を通る時散りゆく桜を横目に、

落ちた花びらが車の風でかき回される様子で、少し桜を感じることが出来ました。

 

 

壁体験


 

とあるコンビニの

 

実は最近壁に関して衝撃を受けたことがありました。

以前も「」というタイトルでブログを書いており、またかと思われることでしょう。

 

時たま利用するコンビニの外壁にふと目がいき、何の気なしに近づきました。

 

 

ここのところ、というものを考えることが多かったので、

実益と興味のためにどんな素材が使われているか確かめてみたくなりました。

 

白いタイルのような物が表面に貼られていると思っていたのですが、

 

近づいてみると凹凸がなく、あれあれ?と思い、よく見るとまさかの印刷

触れてもやっぱりフラット

 

外なので汚れや雨染みも相まって、一見しただけならどう見ても本物

60㎝も離れれば実際に凹凸があるように見え、

6㎝×20㎝くらいの白いタイルが、張られているのだと思い込んでいたのですが、

実は印刷だったのです

絵で描かれたものではなく、写真を元にある程度の大きさでパターン化され、それが繰り返されていました。

 

自分の中では、某コンビニの外壁の凹凸はあるものだと思い込んでいたので、

もしかしたら昔はタイルのような物が実際に貼られていたのでしょうか。

 

 

 

 

実際の店舗の外壁を元に作られた、

そのチェーン店専用の印刷の外装なのでしょうが、思いのほか衝撃が大きかったです。

 

深く意識することはなくても、いつの間にか「こうだろう」と思い込んでいた物事が違ったのです。

 

 

最近の私はなぜか「」を意識することが多いのですが、

今までは、日常生活の中ではあまり意識することはありませんでした。

展覧会や展示場所の汚れや傷くらいでしか、しっかり意識していなかった。

 

ですが、人が生活するなかではこのがあるから暮らせている点も大きいように思います。

 

 

室内の壁について


 

今、室内にいる私の前にもがあり、

そのには壁紙が貼られています。

壁紙は空間を仕上げる際に、現代の一般的な家屋で多く使われているものです

 

白いものが多いですが、様々な色や柄のものがあるので、

選ぶのには時間もかかりますが、色々見ることは楽しいです。

 

 

壁紙は印刷技術はもちろん、性能もいいものも多く何を選んでいいのか分からなくなります。

どんな色味や質感の部屋にしたいかによって、選ぶ物は違ってきますが、

今回私の体験した事柄から、印刷壁紙も案外気づきにくいということがわかりました。

 

 

本物は憧れますし、その素材を使いたいのであれば本物が1番です。

ですが、予算や用途など様々な事を考えると、塗り壁やレンガ壁などが向かないこともあります。

加えて、人が生活していく上では汚れなども気になるので、

手入れがしやすいことも重要になってきます。

湿気が多い場所は水に強いものがいいでしょう。

印刷ではなく、凹凸のある壁紙も色々あり、漆喰のような塗り壁調のものも種類があります。

 

性能面を考えて壁紙を選ぶこともあるでしょうし、妥協で壁紙を選ぶこともあるでしょう。

 

ですが、フェイク感覚で使うというよりは、私はそこに使われる意外性という点に着目したいと思います。

納得の仕方ひとつですが、「実は印刷だった壁」はおもしろ体験としてプラスの体験と捉え、

トリックアートのような楽しさを味わえると感じました。

前向きに。

 

壁紙は空間が完成した後の、空間へのデコレーションといいますか、空間の彩りを加える工程になります。

最終的にはそこに住まう人の生活、その暮らしが彩りになりますが、

生活を彩りを加えた過程も、あとあと楽しめるといいなと思います。

 

 

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