愛知県名古屋市、尾張旭市周辺で、リノベーションを通して暮らしの提案をしている、
SUGICO、杉工建設の松本です。
暑い日が続きます。
飲んだ水分は飲んだだけ、体外に出ているのではと思うくらい、
ここ最近はずっと外で汗をかいています。
今日はリノベーション物件の引渡しがありました。
やはり”引渡し”は感慨深く、梅雨前からこの夏まで関わってきたお家なので、
所持している持ち主の”お家”ではあるのですが、
4ヶ月ほど通っていた場所なので思い入れができてしまっています。
少し寂しい気持ちと、引渡しが出来て良かったという気持ちと、
今日はそんな気持ちがないまぜです。
「イエ」を売る?
売買の点だけで考えれば「商品」の販売を持って所有権の移転ということになりますが、
私たちはお客様が所持した家に手を入れてお渡しをしています。
杉工建設では不動産は取り扱っていないので、こうして考えると「家」自体を売っている訳ではないということになります。
では一体何を売っているのか?
家を”売る”という感覚はなく、
”お客様が希望する暮らし”を実現するために、家に手を入れる仕事だと感じています。
「その後の暮らしのための空間」
それを作り、お渡ししているのかなと思います。
建設業ではあるのでハードかソフトかというと、実際の柱や壁に手を加えて変えることを
行ない、物理的な物を触っているので、圧倒的にハードではあるのですが、
内容としてはソフトよりだと思っています。
ただ”在る”だけではない家。
使う人がいてこその”いえ”です。
生きていく中で、生活の基盤となる空間なので、そこでの暮らし、生活、
朝起きてから、仕事、学校へいくまでの間の過ごし方。
形として在る訳ではない、”暮らし”というモノ。
その形には見えない、”暮らし”のための空間を作り、
家という空間をお渡ししているのかなと考えました。
完成し鍵をお渡しをすることで、
通い続けていた現場がお客様のお家に改めてなる瞬間でもあると感じます。
引渡しの時に鍵をお渡しし、鍵が切り替わります。
家の鍵
プライバシーや家を守るための物ですが、
その鍵がどんな鍵なのか、誰が持っている鍵なのか。
その鍵の持ち主が、鍵で開けることのできる場所や物を所持していると、
大体は言えると思います。(管理者は別です。)
そんな「鍵」が引渡しの際には持ち主の元へと渡されます。
儀式というとイメージが違うかもしれませんが、
引渡しの時に行う、
鍵の移転はとても象徴的なことだなと感じました。
この鍵のお渡し、鍵の切り替えを持って、
私たちが手を加えた空間は、ちゃんとお客様の物になったのだなと思います。