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セルローズファイバーとは

2019.07.22 - BLOG

セルローズファイバーとは

みなさんこんにちは。

尾張旭市で想いに添った暮らしの提案をしている、SUGICOの青山です。

 

 

なかなか梅雨が明けませんね。

ここ最近太陽を見ていないような気がします。

 

外はとても暑くじめじめしていますが、

どこか室内に入ればクーラーが効いて寒いくらいです。

 

急な温度の変化は体調を崩す原因にもなります、

皆様体調には十分にお気を付けください。

 

 

 

セルローズファイバー

弊社のブログにはよく”セルローズファイバー”という断熱材の名前がよく出ますが、

みなさんはどういった物か、ご存知でしょうか?

弊社では、セルローズファイバーを施工する断熱方法を標準仕様としています。

 

今回はこのセルローズファイバーについて、少し紹介していきたいと思います。

 

 

セルローズファイバーの原材料

セルローズファイバーとは、天然の木質繊維のことです。

主に、新聞の古紙を再利用して作られているので、環境にも優しいです。

 

また、天然の繊維ですので、繊維一つ一つの太さが均一では無く、繊維同士が絡みやすいです。

そして、繊維の中にもたくさんの気泡があります。

この2点のことから、グラスウールなどの断熱材よりも空気の層ができやすく、高い効果を得られます。

 

 

セルローズファイバーの効果

次に、セルローズファイバーの効果についてお話します。

 

1.断熱効果

もちろんのこと、断熱効果があります。

実証実験によると、断熱をしていない家では、壁の表面温度が10.8度、室温が20度、体感温度が15.4度と

壁の表面温度と室温の差が大きく、体感温度が低くなっています。

それに対し、セルローズファイバーで断熱を行った家では、

壁の表面温度が18度、室温が20度、体感温度が19度と、全体的な温度差が少なく、

とても高い断熱効果であることがわかります。

 

熱の逃げが非常に少ないので、冷暖房費用の節約にもつながります。

実は、断熱のされてない家では、暖房をかけていても約80%の熱が逃げ、

冷房に関しては70%の熱が外から侵入してきます。

セルローズファイバーで断熱をした家と、断熱をしていない家では、

年間で約半分も冷暖房費に差がでます。

 

2.防音効果

セルローズファイバーには防音効果もあります。

こちらも実証実験が行われています。

 

100㏈の音が鳴る防犯ブザーを箱の中に入れ蓋を閉めると、

93㏈までにしか小さくなりませんが、

全方向をセルローズファイバーで囲った箱に入れると、

約半分の54㏈にまで音が小さくなります。

 

日常会話が約50㏈と言われているので、あの音の大きな防犯ベルも、

あまり気にならないくらいの音の小ささになります。

 

 

3.吸放湿性

 

さらに、天然の木質繊維を使用しているので、特有の吸放湿性を持っています。

周囲の温度や湿度に合わせて調湿をしてくれるので、結露の防止ができます。

結露を好む、カビやダニの発生を防ぐこともできます。

 

また、結露は建物を傷める原因となります。

特に、木造住宅にとって結露は大敵です。

 

建物を腐食させる結露を防止するということは、

建物の寿命を長くするということにも繋がります。

 

4.防火性

天然の木質繊維なので、燃えやすいのでは?と思う方もいるかと思いますが、

セルローズファイバーは難燃処理がされています。

約1000度の炎を当てても、表面が焦げるだけで燃え広がりません。

万が一、住宅火災が起きてしまっても、延焼を遅らせることができます。

 

また、新聞の古紙が使われているので、有毒ガスの発生が少なく、人命を守ります。

 

 

見えない部分だからこそ

 

2020年に法改正が行われ、省エネルギー化の最低基準が定められる予定です。

それほど、断熱などの見えない部分が重要になってくるということです。

 

弊社では、2020年の基準に合った建物をつくるために、

このセルローズファイバーを標準仕様として設定しています。

 

間取りを考えたり、クロスを決めたりするのはとてもワクワクするようなことですが、

見えない部分だからこそ大切なものもあります。

 

特に断熱は後から簡単に交換できるものではありません。

見えない部分だからこそ、念入りな計画が重要です。

 

 

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