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弊社が選ばれる理由

2015.11.06 - 現場レポ

弊社が選ばれる理由

こんにちは。杉工建設 杉山です。 

いつも暮らしに関わることで困り事があると電話をくださるKさん。

Kさんとは中古マンションを購入して引っ越し前にリフォームをしたいとの問い合わせからお付き合いが始まりました。

 

6年前のこと。

全室クロスの張り替え、木製扉の交換などのほぼ退去後修繕の依頼でした。

ひと通り現地を見ながら依頼要望を話してもらっている時に

Kさん:キッチンも替えようかな。

何となく違和感がある言葉でした。目の前にあるキッチンはリフォーム済で綺麗な状態。

杉山:どうして替えたいのですか?さっきまでなるべく予算をかけたくないって言っていませんでしたか?

Kさん:ん~何となくこの際だから替えてみるのもいいかなって思って。

杉山:やめましょう。

Kさん:えっ??

 

現地調査時から他社にも見積り依頼をしている事は聞いていたのですが、いつも弊社を選んでくれた理由を聞かない。

工事が終わって3年位経ってKさんが話してくれたのですが、リフォームをする際に相見積りとして4社ほど声をかけていたらしく、調査に来る業者さんはみんな同じ事しか言わないんだなって思っていたらしい。

 

最初に来た業者さんがひと通り工事内容の説明を聞いた後にキッチンは替えませんか?と提案してきたことから内装工事+キッチン取替えの構想は始まったらしく、私は最後の4番目に登場しました。

3番目の業者さんまではキッチンの話になると、今まで淡々と話を聞いていた営業さんが急にキッチンについて熱く語り始めていたらしく、キッチンは替えた方がいい!キッチンは・・キッチンは・・・  

キッチンを替えないといけないのかしら・・・

確かに他社の話も分かる。 キッチンを交換すれば営業成績も上がるだろうし、工事規模も大きくなる。

プライドを持って調査にきているからこそ、御用聞きではなく提案型の営業をしたい。

 

ただ、私は単純に必要としていない工事をなぜKさんは口にしたのだろうと感じたから。

Kさん:あの時、すごくビックリしたの。 この人、商売で来てるんじゃなくて話を聞こうとして来てるんだって!

Kさん:あの一言で決まったね。 結局、金額なんてどこも変わらなかったし。

 

あれから6年。マンションの大規模修繕を紹介していただいたり、数々のお客さんや仕事を紹介してくれている。

そして、私のことを理解してくださっている方からのお仕事は私らしいお仕事で恩返しをする。

 

 

話しが遠くなってしまいましたが、昨日の春日井市での屋根修理はKさんのご実家でした。

お母様がひとりで暮している平屋建てで、屋根瓦にアンテナの支線が当たってズレてしまっていた。

 

お母様:この家は賃貸なの。でも、大家さんは直してくれないから息子に電話したら信用してる人を紹介するわって。

杉山:いや~息子さんにはいつもお仕事を紹介してもらって・・・・感謝を伝えた

お母様:色々な人が屋根を見て見積りを持ってくるって言ってくれるんだけど、私が直さないといけないなんて思っていなかったから・・費用もかかるし。

 

下から屋根を見ただけで状態が悪いのは理解できた。そして、瓦が1枚ズレていた。

 

杉山:いつ頃からこの状態ですか?完全に瓦がズレているので雨漏りしていませんか?

お母様:ずいぶん前からなの。少し天井にシミがあるけど、まだ漏れてないです。でも雨漏りしてしまっては困るし、自分では直せないから困ってる。

杉山:それは雨漏りしてるっていうんですよ。でも、少しの雨漏れなんでしょうね。

 

ハシゴをかけて屋根に登ってみると状況が把握できた。何十年と手入れをしていない様子。

 

杉山:20年以上は屋根の修理はしていないですよね?   正直、状態は悪いです。

お母様:そうですよね。

杉山:全く直していなくて長年放置してしまっている状態なので修理というレベルではなく、ちゃんと直すなら工事が必要ですよ。

お母様:私達が引っ越してきて40年で、その前も住んでいる人がいたからだいぶ古いけど一度も直した事はないと思います。 屋根の葺き替えをしないと駄目ですか?

杉山:この状態では良くないので本当は葺き替えした方がよいと思いますが、貸家を自腹で直すのは勿体ない気がします。

お母様:引っ越したいけど40年もここで生活をしていると離れたくないんです。雨漏りだけ修理できませんか?瓦が真っ直ぐになるように動かしてもらえればいいです。

杉山:あの1枚を元の位置に戻す事は今すぐにできます。でも、瓦の下にある土が寄ってしまっているから本来は周辺の瓦まで外して下地を作って戻さないといけないです。お母様の状況も理解できたので、こうして欲しいという作業をしますが修理ではなく移動したという認識でいてくださいね。

お母様:工事をしたいけどできないんです。雨漏りだけしなれけば・・・

杉山:雨漏りはあの瓦1枚だけの問題ではないです。ただ、移動すれば直るかもしれないので雨が降ったら様子をみるようにしてください。

お母様:わかりました。

 

私たちは依頼があれば雨漏りは徹底的に直す方向で考えます。しかし、それにはコストがかかるのですがお客様の意向というものもあります。

一度で直らないとお客様の不満は私達に向いてしまうので、どの業者さんに相談をしても葺き替えを勧める事でしょう。

でも、関わったお客様と一生のお付き合いをする覚悟で要望を聞けば違う案も出ます。

 

それが弊社にとって労力を要することであっても、地に建つ建物とお客さんがいる限り現状の報告、改修方法、コスト、お客様の要望を総合的に考えて解決に向けた糸口を話し合います。

 

また来るね。と現場を後にしましたが、直したくない直せないお客さんもいるこの業界。

利益ばかり追求する会社ではできない「人と人のつながり」という事に挑戦し続けています。

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