みなさんこんにちは。
尾張旭市で想いに添った暮らしの提案をしている、SUGICOの青山です。
家というのは、大きさが限られています。
リノベーションの場合は既存の建物、新築の場合は法律によって
その大きさが制限されています。
(リノベーションでも増築をする場合は法律での制限があります。)
もちろん、かける費用によっても大きさは制限されます。
そんな制限がある中で、みなさんのお宅には、
ここは無駄なスペースだったな、
こんなにスペースがあるなら何か作りたかったな
と思う場所はありますか?
有効活用
限りあるスペースすべてを有効に活用したい
という方が多いのではないでしょうか。
例えば、できるだけ廊下が小さくなる様な間取りの工夫をしたり、
階段の下や上の部分を収納にしたり、様々な活用方法があります。
スペースを有効に活用することは、特にすでに家の形が決まってしまっている
リノベーションにおいて、とても重要なポイントです。
□階段上に設置された収納
階段を上る時に頭が当たらないよう、
床の高さを上げて収納スペースにしています。
高さを調整して棚板を設置できるようになっています。
□上下で分ける
リビングに設けた収納スペースの上部を隣の部屋の収納として設置。
余ったスペースを有効に活用しています。
ムダ
有効に活用することも、制限のある中で希望を叶えるには大切なことですが、
私はムダなスペースも重要だと思います。
例えば、リビングの1角に半畳ほどの何か作れそうなスペースがあったとします。
スペースが余るのであればそこに収納を作りたいという方もいると思いますが、
私はそこはあえてムダなままのスペースにするのも一つの方法だと思います。
たった半畳の話だとしても、その半畳のムダなスペースがあるだけで
リビングが開放的に広く見えるかもしれません。
そこにお気に入りの家具や小物を置くこともできます。
もちろん、収納は多いに越したことはありませんが、
過度に収納を作ることによってさらに物が増えてしまうということもあり得ます。
収納として作りこんでしまうのではなく、
後の生活に合わせて自由に変化させていける様な場所も、
どこかに必要なのではないでしょうか。
□大空間リビング
各寝室に収納を可能な限り多く設けたため、
リビングの収納はキッチン背面とニッチ部分のみ。
大空間で様々な使い方ができます。
他にも、階段の上や下のスペースを収納にするのではなく、
ストリップ階段にするのも良いと思います。
ストリップ階段は通常の箱階段に比べてかなりの開放感が出ますし、
見た目も オシャレです。
さらに、階段の上部に床を張るのではなく、
吹き抜けにすることによってより開放的な空間をつくることができます。
□ストリップ階段
蹴込板という部材が無いため奥が透けて見え、
空間の広がりを感じられます。
□吹き抜け
手摺部分に透明のガラスを使用することによって、
上階から下階に光を落とすことができます。
ムダが心地良い
この様に、全てのスペースを使い切るのではなく、
何もないスペースを作るのも住まい作りの一つです。
部屋を広く見せるために何も物を置かない、
好きな物を飾って趣味のスペースにする。
どちらの使い方もそれが心地の良いスペースになるかもしれません。
限りある広さを有効に使うことも重要ですが、
どこかで心の落ち着かせられるようなムダだけれど魅力的な空間を作ると良いかもしれません。