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工事現場と雨の関係

2021.07.07 - BLOG

工事現場と雨の関係

みなさんこんにちは。

尾張旭市で想いに添った暮らしの提案をしている、SUGICOの青山です。

 

今年は梅雨入りが早く、長い梅雨が続いていますね。

先月はあまり梅雨らしい天候ではなかったですが、ここ1,2週間はかなりじめっとした日が多いです。

 

私達建設業界は、天候に左右される業種でもあります。

今回は、なぜ雨の日に工事が止まるのか、少しお話をしたいと思います。

 

雨の日に工事が止まる作業

雨の日に工事が止まる作業の多くは、外回りの作業です。

外回りの作業については予め天気予報を確認して、雨の日を避けて工程を組みます。

 

雨が降っても仕事はできるでしょ?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、雨が与える影響には様々なものがあります。

 

雨が与える影響

塗装工事への影響

外回りの塗装工事を雨の日に行うと、塗ったばかりの塗装が乾く前に雨で流されてしまいます。

綺麗につるっと流されるわけではないので、まだらに残った塗装が乾いてしまい、せっかくの下地がぼこぼこになってしまう場合もあります。

また、塗装自体が雨によって薄められたり、湿気によって悪くなってしまい、本来の効力を発揮できなくなってしまいます。

 

コンクリート打設への影響

本来、コンクリートの打設は晴れの日が続く期間を見計らって行います。

これはコンクリートは乾燥に時間がかかるということと、一定以上の温度と湿度を保ち続けないとしっかりした強度が出ないということが関係します。

 

また、コンクリートは主に骨材、水、セメントからできています。

この水とセメントの比率を変えて調合することによって強度を調整したり、作業効率性などを調整しています。

 

工場で調合をしたコンクリートを現場に運びますが、打設の際に雨が降っていると、その雨によって水の量が増えてしまいます。

水の量が多くなるにつれてコンクリートの強度は弱くなりますので、水とセメントの比率の変化によって、本来設計していた強度を出すことができなくなってしまいます。

 

この様に、雨の日にコンクリートを打設してしまうと、表面が綺麗に仕上がらないだけでなく、コンクリートの強度自体にも影響が出てしまうのです。

はやく作業を進めて欲しいと思う気持ちも十分わかりますが、雨の日に作業を無理にさせるのは避けた方が良いです。

 

足場工事への影響

雨の日の足場は濡れていてすべりやすく、とても危険です。

雨で危険な日に足場の組み立てや解体工事をさせることはもっと危険です。

 

足場工事で雨の日に作業を止める大きな理由は職人の命を守るためです。

 

実は法律でも

工事ごとにそれぞれ違う影響力がありますが、実は法律でも決められていることがあります。

 

法律では、高さ2m以上の場所での作業が高所作業として定められていて、この高所での作業は悪天候の際には中止しなければならないと決められています。

(悪天候とはどんなものかについても詳しく決められています。)

 

この法律は、品質への影響を防ぐわけではなく、職人などの労働者を守るための法律です。

 

 

まだまだこの梅雨も長引きそうです。

法律や品質への影響、職人の安全性の確保などにより、作業を中止せざるを得ない状況が続いてしまいますが、お客様にはご理解いただけますと幸いです。

 

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