上下分離型の二世帯住宅｜重量鉄骨リノベーション

CONCEPT

お母さまが安心して暮らせる家

STORY

１階が事務所、２・３階が住居として使われていた重量鉄骨造３階建ての家。

お客様のお母さまが足腰を悪くされてからは、２階からの階段の昇り降りが難しくなり、外出されることが減ってしまいました。

さらに、タイル張りの外階段だったため、雨の日などはすべりやすく危険でした。

そんな状況を心配されたお客様の願いは、お母さまが安心して外に出て、リハビリなどが出来る環境にしたい、ということでした。

そこで、メインのLDKは２階にありながらも、１階で生活を完結できる家を目指しました。バスルームや玄関は１階にまとめることで、顔を合わす機会が減ることもなく、家族のコミュニケーションは確保できます。

さらに、階段の昇り降りが楽にできるように、低い段差の階段を計画し架け替えしました。

お引渡し後、お母さまがお散歩に出かけられるようになったとのご報告をいただき、私たちも大変うれしく思います。

スッキリとしたシンプルな玄関は、シューズボックスで狭くならないように、壁を凹ませて下足入れを確保。それによって玄関の幅を最大限に使うことができ、狭さを感じずに玄関の出入りができます。
１Fのお母様の洋室をリビングダイニング・寝室、と２部屋に使い分けられるよう、幅広の引き戸を設けました。寝室側には収納量たっぷりのクローゼットも設置したことで、身支度が全てこの部屋で完了できます。

収納は階段下のスペースを有効利用。容量がたっぷりあるので、１階にお母さまの荷物をすべてまとめることができます。ミニキッチンはサンワカンパニーのプレーンKプティ。コンパクトながらに必要最低限の機能を持っているので、来客時にお茶を出すこともできます。
生活に必要なお風呂、トイレ、洗面は全て１階に配置することで、生活導線を考慮した間取りにできました。

屋外にあった２階への階段は、室内へ新しく設置しました。

昇り降りが楽にできるように階段の勾配を緩く計画。幅も広めに取ってあるので、二人並んで昇り降りすることも可能です。
階段からすぐリビングへと繋がるため、冷気が１階へ逃げていかないように扉を設置。冷暖房の効率UPで光熱費の節約にも。

キッチンスペースを広くとりつつ、ダイニングやリビングも狭く感じないようにと計画しました。お客様と何度も打ち合わせを重ねることで、お客様のライフスタイルに合った間取りになりました。
２階の奥には大学生の息子さんが使う洋室。玄関から帰ってきたら、１階で手洗いし、２階のリビングを通って自室へ。家族とのコミュニケーションをとりながら生活できる動線となりました。

写真はクローゼット。可動棚を設け、衣類だけでなく様々な物のサイズに合わせて調整し、収納できます。

当初、3階のリノベーションも計画していましたが、使用頻度が低いとのことだったので、クロスの貼り換えと、畳表替えなど、部分補修をしました。その結果、全体のコストを抑える工夫もできました。
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