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SHARING ECONOMYと私たちの生活

2018.08.25 - BLOG

それぞれのライフスタイルと住まいづくりを結び付けて

様々な視点から心豊かな暮らしの提案をしている杉工建設の大岩です。

 

今週末は名古屋近郊で夏祭りや花火が開催されています。

尾張旭市だと城前公園である夏祭り。

名古屋市守山区にある志段味では花火もあがります。

そして名古屋のにっぽんど真ん中祭りこと”どまつり”。

栄の街が熱気と活気で溢れます。

盆踊りや屋台、和太鼓。子供だけでなく大人でもお祭りと聞くと気分が高まりますね。

8月も終盤。夏の風物詩の見納めになりそうです。

 

 

皆さんは「SHARING ECONOMY~シェアリングエコノミー」という言葉を聞いたことはありますか?

 

シェアリングエコノミーとは

インターネット上のプラットフォームを介して個人と個人の間でシェア(賃借・売買・提供)していく新しい経済の動きです。

*一般社団法人シェアリングエコノミー協会ウェブサイトより抜粋

 

高度経済成長期の象徴でもある大量生産&大量消費&大量保有とは真逆の、

生産しない&所有しない&Shareする=共有すると言うことです。

モノやコトに対して利用する人が減ってきていることも、このシェアリングエコノミーの発展に拍車をかけています。

それゆえ、遊休資産をシェアすることで稼働させていく動きです。

 

 

 

では、具体的にどのようなモノコトをシェアしていくのか、

空間・移動・モノ・スキル・お金の5つに分類して紹介します。

 

『空間』

  • 世界各国の現地の人たちが自宅などを旅行者に対して宿泊施設として提供するAirbnb
  • お店の軒先、定休日に飲食店の店内などを起業家やイベント用に貸し出す軒先ビジネス

 

『移動』

  • スマホアプリを使ったタクシー、ハイヤー配車サービスUber
  • 自家用車の相乗りによる長距離ライドシェアを目的としてドライバーと同乗者をマッチングするnotteco

 

『モノ』

  • 個人間で不要なものを売買できるネット上のフリーマーケットメルカリ
  • 登録されたユーザー情報をもとに月額制で洋服のレンタルサービスができるairCloset

 

『スキル』

  • 送迎・託児を顔見知り同士で助け合う子育てシェアシステムAsMama
  • 掃除や家事、留守中のペットの世話などの日常の用事の依頼者と提供者をマッチングするANYTIMES

 

『お金』

  • クリエイターや起業家が製品やサービス開発アイデアの実現などの「ある目的」のために資金の出資や協力を募るクラウドファンディングMakuake

 

 

ここで紹介したサービスはごく一部にすぎません。

日常の中で目にする、耳にする、実際に利用する機会があるかもしれないサービスが多くあります。

 

いま、このシェアリングエコノミーが個人規模ではなく自治体、国規模での動きが活発化してきています。

今後日本の人口が減っていく中で、地域が過疎化高齢化していくと自治体としての税収が減り行政としての活動の成立が難しくなってきます。

そこで市民一人ひとりがシェアサービスを依頼、提供することで既存のモノコトで追加コストを最小限に抑え自治体の負担を減らすことができます。

さらに、個人がサービスを提供する事で副収入を得る新たな雇用が生まれます。

 

2018年現在で社団法人シェアリングエコノミー協会が定めた認定基準のもと、日本でシェアリングシティーとして認定されている自治体は15に及びます。

それぞれがそのエリアに合ったシェアサービスを導入し、地方自治体の行政課題を解決する重要な施策であると位置づけています。

 

国においてもシェアリングエコノミーの重要性を感じ、2018年7月に政府CIOの下にシェアリングエコノミー検討会議を開催しました。

しかし、まだ現時点では発展途上の段階である日本は諸外国に比べてシェアリングエコノミーの利用度、利用意向、利用率が総じて低いと言われています。

その背景には何があるのか。

日本人の良さとも言うべき安心安全への意識の高さが影響しているようです。

 

会社・企業⇔個人での経済活動が当たり前だった日本人には、個人⇔個人での動きには事故トラブル時の対応への不安が付きまといます。

そして個人のプライバシー情報を渡すことに抵抗がある国民性が要因に挙げられています。

 

個人間でのやり取りとなると、利便性やコストでのメリットがある分、すべての選択に対して個人での責任がかかってきます。

そこで国がシェア事業者による⾃主的ルールの整備・活⽤を促進し、安全性・信頼性を確保し

グレーゾーンへの対応として既存法令との関係整理等を検討しています。

その先駆けとして来年6月に長きにわたり議論が重ねられてきた民泊に関する規定をまとめた住宅宿泊業法が施行されます。

国が法と言うレールを敷くことにより、そのレール上での動きに安心安全を与えるのです。

 

建築においてもこのシェアリングエコノミーは大きく関わっています。

日本における空家問題にも活用されており、使い手がいなくなった空間を新たな利用者が別の目的で再利用する動きは

新たなビジネスや新たな人生を創り出します。

そしてSUGICOで行っているリノベーションも色々な可能性を生み出しています。

 

 

空いている時間でやりたいことがあるけど集合体に属してはできなかった何かを

個人と言う単体での活動でゼロからイチに変えることができる何かが

このシェアリングエコノミーにあるような気がします。

子供のころに学んだ友達とおもちゃをシェアするという行動の延長線と思うと

もっと身近なものに感じることができるかもしれませんね。

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