みなさんこんにちは。
尾張旭市で想いに添った暮らしの提案をしている、SUGICOの青山です。
事務所のメーカーカタログの更新をしている際に、住設機器メーカーのTOTOのカタログの中に、LGBTの方たちのためのトイレのあり方という内容の冊子を見つけました。
最近よく聞く『LGBT』という言葉ですが、正しく理解している方はどのくらいいるのでしょうか。
上部写真:LGBTフラッグ
LGBT
LGBTとは、
Lesbian-レズビアン・女性同性愛者
Gay-ゲイ・男性同性愛者
Bisexual-バイセクシュアル・両性愛者
Transgender-トランスジェンダー・生まれたときとは別の性別のアイデンティティを持つ者
の頭文字から付けられた名称です。
つまり、性別は男と女の2パターンだけではないですし、男性が女性を好きになる、女性が男性を好きになるのがあたりまえという世界でもないわけです。
このLGBTについて、まだまだ世の中ではあまり理解されていないのではないでしょうか。
私には学生の頃から一緒に過ごしてきた、バイセクシュアルの友人(女性)がいます。
学生時代には男性の方とお付き合いしていましたが、数年前に、「彼女ができた」という報告をされてとても驚きました。
正直なところ、初めはすんなりとは理解できなかったです。
友人に聞くと、男性だから好きとか、女性だから好きとかではなく、好きになった相手がたまたま女性だっただけ。と言われました。
私の様に、周りにLGBTの方がいるという方以外には、このLGBTの考え方は理解しづらいものだと思います。
私自身も、友人から報告を受ける前までは、LGBTについてよく理解していなかったですし、自分には関係のない遠い話だと思っていました。
トランスジェンダーのトイレ事情
中でも、トランスジェンダーの方たちは公衆の場でのトイレにすごく悩まれているようです。
トランスジェンダーだからといって、性転換手術やホルモン治療をしている方だけではありません。
それが事情によってできない方、していない方、したくない方、様々な方がいらっしゃいます。
性自認は男性でも、見た目は女性の場合、本当は男性用トイレに入りたいけれど、周りの目も気になってできないということもあるそうです。
そこでTOTOのカタログに載っていたのは、男女兼用トイレをもっと増やしていこうというものでした。
今でも、コンビニに男女兼用トイレはありますよね。
ただ男女兼用トイレを作るだけではなく、少し奥まった場所などに設けて、周りの目を気にせずにトイレへ向かえる動線をつくったり、男女どちらとも使いやすい設備が必要です。
流水音を流す機械や汚物入れの設置はもちろんのこと、家から出てきたときの服装を着替えたいという声もあるようで、フィッティングボードの設置なども検討されています。
世界では、トイレのサインの表示を『Ladies』と『Gentleman』と表示するのではなく、『All gender』と表示している国もあるようです。
トイレだけでなく、公共交通機関の放送の『Ladies and Gentlemen』という言葉が廃止されて、『Everyone』などの中性的な言葉に変換された地域もあります。
LGBTの方たちにとっての問題はトイレだけでなく、様々な物があります。
同性婚は日本の法律ではまだ認められていませんし、社会のトランスジェンダーに対する理解度の低さから、就職面接が通らないという問題もまだまだ多くあります。
私達だけで日本や世界のルールを変えることはできませんが、私達が考え方を変えればLGBTへの偏見を減らすことができるのではないでしょうか。
最近では自分自身のLGBTについて、YouTubeで発信している方も多くいらっしゃいます。一度耳を傾けてみるのもいかがでしょうか。