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99%を聞き1%に託す

2018.09.25 - スタッフブログ

新しい暮らしのスタートをするためのお手伝いをしている杉工建設の大岩です。

今年度もあっという間に半分が過ぎようとしていますね。

近年稀にみる暑さが続いた今年の夏が随分前のことの様に感じます。

お盆を過ぎたあたりから一気に秋の気配が近づき季節の感覚が分からなくなりつつありますが

見上げた空から秋の匂いがしてくると

1年の季節の中で秋が一番好きな私にとっては涼しくなる外気の温度とは反比例して

気持ちの温度はほっこりあたたかくなります。

 

 

先日、主人が子供たちを連れて終日出かけることになり…

思いもよらぬ”おひとりさま時間”を手に入れることができました。

この貴重な時間をどう使おうかと数日前から考えに考え抜いた末

以前から気になっていたカフェへ向かうことにしました。

カフェなんていつだって行けるのでは?と思う方もいるかもしれません。

そのすぐに行けそうな場所が「小さい子供が伴う」と言うだけで異国の地のごとくはるか彼方に感じるのです。

自分だけの荷物をもって、自分の歩くペースで、休憩をとるタイミングも自分次第です。

 

 

今回行ってきたカフェは 大阪・阿倍野にある「友安製作所Cafe&Bar」

東京1号店がOPENしたのが3年前で、2店舗目である阿倍野店は昨年OPENしたばかりです。

このカフェは日本建築界の偉才と呼ばれた村野藤吾氏が約50年前に設計し実際に自分の事務所として使用されていた建物

を友安製作所さんがデザインプロデュースしリノベーションを行いOPENしました。

カフェには友安製作所さんが運営するオンラインショップのインテリア・DIY商品のショールーム兼ショップが併設され、

村野氏の蔵書が多く納められていた書庫スペースでは、事務所に残る貴重な品の展示や村野氏に関するパネル展示を行われています。

 

 

この建物があるエリアは続々と商業施設ができていて注目されています。

実際に現地に行ってみると、建物の前で空を見上げればあべのハルカスが頭上にありました。

新しいモノが持っている明るくキラキラした空間と

その建物の中で生まれてきた数々の村野氏の作品の想いが宿っている趣のあるこのカフェの融合が

どちらも負けない存在感で、その場所だけが異空間のように感じました。

 

 

 

 

小さいころから建物を見るのが好きだった私は、ビルや商業施設・美術館・空港などに好んで足を運んできました。

なぜ好きなのか、未だに自分でもわからないのですが(笑)

何も目的を持たずに目の前にある大きな建築を少し離れたところから見たり

実際にその建物の中に入って周りを見渡してみると

人々の動きのある中に、何の動きも見られないスペースが浮かび上がってきて

そこだけ「無」の空間で時間が止まったように感じるのです。

その空間を見つけてはワクワクしたり、ホッとしたり、自分勝手に反応しています。

私は設計や建築を学んだ経験もなく特別な才能があるわけではないので、

設計者がその空間を何の目的で作ったのか意味を感じ取ることができません。

1枚の画用紙を端から端まで色を塗りつぶす

1枚の画用紙に色を塗らない部分があったり線を描くだけ

どれも意味があってそのスタイルになっているんだと思います。

 

村野氏は建築に携わっている方々にとっては知っていて当たり前とも言うべき

日本現代建築に功績を残した建築界の巨匠です。

恥ずかしながら、私はこの方のお名前をこのCafeを知るまで存じ上げていませんでした。

雑誌でこのCafeの写真を見たときになぜか頭の中でフラグが立ち、

気になったものは色々と調べたい性格が村野氏を知るきっかけになりました。

 

村野氏の代表作には次のようなものがあります。

 

  • 重要文化財にも指定されている広島の世界記念聖堂
  • 百貨店建築として日本建築学会賞作品賞を受賞した全国唯一の建築として知られ名古屋丸栄百貨店
  • 木を伐採することなく地形を活かした円形の建物でバルコニーが美しく柔らかな印象の箱根プリンスホテル

 

古典に近代感覚を自由に盛り込んだ作風と熟達した実務派として高い評価を得た村野氏の作品は

多種多様な表情をみせながらも、豊かな表現力で「ぬくもりが感じられる建築」と言われ300を超えています。

その作品の中に私の生まれ育った横浜・磯子にあった横浜プリンスホテルも含まれます。

 

 

 

 

緑あふれる木々に囲まれた丘の上に柔らかな曲線が印象的なホテルです。

丘の上からは横浜の海を見下ろすことができました。

残念ながら2006年に幕を閉じましたが、

家の窓からみる景色にはいつもこの建物があり通学中の電車の窓から見る景色にもあった建物です。

 

 

「私はいつも、99%関係者の言うことを聞かなければいけない。

ただそれでもね、1%ぐらい自分が建築に残って行く。

どんなに詰めてみたところが、村野に頼んだ以上は村野が必ず残る。

村野の作品というのは、そこから始まる。」

 

村野氏が受けたインタビューの中で語った言葉です。

誰かから依頼されて作品を造りあげる真髄がこの言葉に隠されているのではないでしょうか。

 

この言葉を読んだときに、弊社の代表の杉山の言葉を思い出しました。

 

「弊社にとってお客様の家は作品ではなく暮らすところ。

建物という箱を売っている会社ではなく、

箱をデコレーションする会社でもない。

家族全員が自分らしい暮らしのスタートをする、

継続するためのお手伝いをするのがわたし達のお仕事です。」

 

住まう場所に起こるすべてのストーリーの主人公はお客様自身です。

弊社に依頼してくださるお客様は、そのストーリーの一部に弊社を参加させてくださっています。

弊社が行う1%のお手伝いによってそこにある99%のストーリーを完成させることができるのであれば

それは建築に携わる者にとってこれ以上にない喜びなのではないのでしょうか。

 

村野氏が後世に残してくれている真の部分を

しっかりと繋いでいく仕事を私たち杉工建設も行っていきたいです。

 

 

 

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