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杉工建設が伝えたいこと、取り組み 2019年へ

2018.12.28 - 現場レポ

杉工建設が伝えたいこと、取り組み 2019年へ

名古屋市や尾張旭市周辺でリノベーションを通じて住まう人の「想いに添った暮らし」の提案を行っている杉工建設の杉山です。

毎年、この時期になると「年内に・・・!」というリフォーム案件でバタバタしてしまいますが、フッと1年を振り返る時期でもあります。

弊社の決算は3月末、学生の学年が変わるのも3月末ではありますが、じゃあ、来年の抱負はいつ考えたらいいのだろうか・・(笑)

いつも迷う。

 

でも、なぜか決算時期とか関係なく私は1月1日から12月31日で物事を考える様にしている。

 

皆さんはどうですか?

来年はこうしよう。ああしよう。とか。

 

設立とか決算とかがあると、よく分からなくなってしまいますが

弊社はこの前の10月28日で11年目に突入しました。ひとえに、未熟な私に工事依頼をしてくださったお客様のおかげです。

喜んでくださったお客様、がっかりさせてしまったお客様、色々な経験が今の杉工建設になっています。

設立からずっとお客様に反れた気持ちで接しない、常に依頼主の総合的な利益につながる発想を持って実行する様に心掛けてきました。

その中でも失敗し失敗し失敗し・・ (今日は懺悔でしょうか)

毎日お仕事があるという事がとても幸せです。(忙しいとたまに忘れていますが・・)

 

【企画、設計、運営について】

2016年から2018年の受注種目比は

リフォーム   15%  リノベーション 70%  注文住宅新築  10%  その他  5%

 

種目別詳細は

リフォームのうち 住宅改修 75% ビル・マンション大規模修繕 20%  事務所、店舗改修 15%

 

リノベーションのうち 木造住宅 10% 鉄骨造住宅 20% 軽量鉄骨造住宅 20% 鉄筋コンクリート住宅 25% 事務所、店舗 25%

 

6年前に主軸をリフォームからリノベーションに変更してからというものの弊社Webサイトからの問い合わせを中心にBtoCの下請け工事をしない元請け事業として活動ができています。

ちょうど5年前の年末に私が書いたブログに書いてあったのを発見したのですが、増税時期(来年の事ですね)に建設業全体がリノベーションに算入してくると思うと書いている。

まさしく2018年・・ どこの建設会社、リフォーム会社のWebページを見てもリノベーションと書いてある。 

どうぞどうぞ、皆でリノベーションに注目して技術レベルを高めたいものです。もし、このページを読んでくれた同業の方で賛同してくれる方は意見交換をしましょう!

連絡をお待ちしています。

日本の建築基準法、同施行令はどうしても新築向けの法律です。 初版から現行法までの建物を触っている弊社からすると野放しにせず、もっとリフォームやリノベーションにも適用できる基準や新築と改修をしっかり分けて民間にも使える建築改修工事標準仕様書を作って決まりごとを作ってほしいです。 (一社)リノベーション協議会などが少しづつ検査方法などを打ち出していますが、国土交通省がやらないと時間もかかるし考え方も偏ってしまう。

家の寿命を気にしている方も多いし、どう向き合っていったら良いのか分からない方もいる。そんな中で、業者も何が正しいのか、どう向き合っていったら良いのか・・・となっていては困りますよね。

 

前述しましたがリフォームからリノベーションへのシフトは弊社が建設業許可の建築一式を取得したタイミングです。

建設業法上、建築一式を取得するのに7年間の経営管理責任者の実務が必要で、私の様に個人事業主、法人設立というパターンで独立した派にはとても厳しい条件なのです。

だから請負額500万円以下のリフォーム工事しか請け負う事ができなくて(1件500万円を超えてしまったので始末書を書かされてしまいましたが・・)当然に従業員を雇うなんて無理な話で1日に7件とかを1人で担当しないと会社の維持ができなかったのです。だから内勤2名の3人の会社でした。   今は総務、広報、設計、営業、工事とセクションで仕事が分かれていますが、当時は誰かが風邪をひけば会社が止まる・・・なんて事がありました(笑)

 

2019年もリノベーションを主軸で弊社は活動をします。

ただ、これまで人手不足でリフォーム工事(営繕、修繕)業務ができていなかったので、アフター工事(完成物件のメンテナンス)を含めて力を分散して進めていきたいと思います。

「作りっぱなし、大きな工事しかやらない」っていうのはあってはいけない事だと思っています。

ここ数年はこのリフォーム工事やアフター工事の弊社レスポンスが悪くご迷惑をお掛けしてしまった事がありますが、なんとか解消ができる目途ができたので総合的に工事を進めていけられるようにしていきたいです。いま、異常気象や災害、職人不足でどの建設会社も悩んでいるからこそお客様も困っている。

 

企画や設計については今年一年をかけてどう表現をしたらお客様へ分かりやすいか、図面を描く事が目的になっていないか、その図面を見て職人さんは疑問を抱かないか・・など社内で少しづつ変更をしながらプレゼン資料や設計図書の作成に邁進しています。引き続き、建築知識や惜しみない提案能力向上と想いに添った暮らしの実現の為に書き手の自己満足にならない様にしていきたいです。

 

【工事、施工管理、監理について】

工事については他の同業者と同様で自社正社員の職人を雇用している訳ではないので、その現場に必要な下請負い業者に分離発注をする形式としています。

完全に専属の職人もいますが、基本的には他の会社の仕事を請けつつ弊社の仕事もスケジュールの中に入れて施工を行ってもらっているわけですが、これには理由があり、井の中の蛙ではありませんが、色々な考え方や経験を積んだ第一線にいる職人に依頼をすることで弊社側の設計施工技術向上につながると考えています。 また、リフォームやリノベーション工事では30~40業種の職人が必要となります。一つの物件に職種によって3日~4ヶ月のバラつきがあるにも関わらずその為に正規雇用をしていたら経費がとんでもないことに・・ 小さな工務店からビルなどを作っているゼネコンも自社で営業、設計をして工事は現場監督員を配置するのみで作業は全て下請け会社というのが一般的なこの業界の形です。

自社施工~ とかアピールしている会社があるからよく分からなくなってしまいますね。  これだけ構造が複雑で建築技術が向上している現代では無理です。DIYレベルしか出来上がりません。江戸時代の様にインフラが整備されていなくて木造平屋建てばかりを作っていた頃とは違う。

私も一級建築施工管理技士であり電気工事士であり・・何でも知識も作業もできますが品質の事を考えるとなるべく手は出さない事にしている。電気、水道、ガス、大工、左官など3~4業種ほどをまとめて作業ができる多能工という職種もありますが、リフォームというスピードが求められる仕事では助かる事が多くても決して品質が良い訳ではない。

その他、弊社は現場工程管理と維持を下請負会社に任せて施工管理に徹したこともしています。これは、気心知れた人にお願いして作業をしてもらうとクビになる事が無いのでレベル低下につながることと、品質チェックが甘くなりがちなので設計と現場担当が工事を動かすのではなく、監理をする方法です。 この方がコストも変わらずにお客様には一番良い品質を提供できているので満足に繋がっています。

 

【リノベーション技術について】

2020年に日本の住宅事情が画期的に変わる節目を迎えます。

2017年4月に「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)」が施行され、2000㎡以上の非住宅から適合義務化となりましたが、2020年には住宅、非住宅すべての規模で適合義務化となります。

 

「改正省エネ基準」とは、住宅を新築する際に新しい省エネ基準に適合し、義務化させることを指します。

リフォームやリノベーションは義務化はされていません。

旧省エネ基準では住宅の外皮(外壁・屋根・天井・床・窓などを指す)の断熱性能だけを評価していましたが、この評価だけではパーツごとに基準を設けて性能を高めているだけなので、建物全体で一体的に評価できる基準ではなく、お客様が建物の省エネ性能を客観的に比較しづらいというデメリットがありました。

そこで、住宅と建築物の省エネ基準について、国際的にも使用されている一次エネルギー消費量を指標にした断熱性能と設備性能を含めた総合的に評価できる基準に変更しました。これが改正省エネ基準と言われています。

 

ここまで聞くと日本ってスゴイな~って思いませんか?

 

実はその逆なのです。 世界の先進国では「え? まだそんな話をしてるの?」って笑われてしまう位に日本は省エネ性能で遅れています。

これには、日本の気候も関係をしてくるので、一概に遅れているだけでは済ませられない話だと思いますがモノ作り大国だったら開発をすれば良かったのに・・と無責任にも感じてしまいます。

 

弊社は2年前からこの省エネ基準をリノベーションでどう適合していこうか・・と進めてまいりました。なぜかと言うと『改正省エネ基準で建築していない住宅は、それなりの価値しか見出せないという視点になってしまい、その建物の評価は下がるということになるからと思うから』です。この1年は断熱に関しては改訂前におおよそクリアできるレベルまでになってきました。

同じ時期に新築では高性能となり、リノベーションでは低性能しかラインナップが無いなんて変ですよね?

しかし、3、40年位前に建てられて建物を現行基準に合わせていくのって結構難しい。

 

来年は『暖かく、涼しく、静かで暮らしやすく安心に囲まれて・・・が標準仕様』の弊社はこの断熱分野だけではなく、給湯器や冷暖房機器、換気や照明器具などの一次エネルギー消費量を指標にした断熱性能と設備性能を含めて総合的に基準をクリアできるリノベーションのSUGICO仕様を作りたいと考えてお客様の利益を守りたいと真剣に考えています。

 

【スタッフや働き方について】

今年は4月から新卒で設計アシスタントとして1名、11月から事務仕事として1名の新しいスタッフが仲間に入ってくれました。

会社を作ったとき、私ひとりだけだったので従業員を雇用するなんてことはハードルが高すぎて困っていました。

でも、有難いことにお仕事が増えてきたので設計業務や事務仕事の少しだけでも手伝ってほしいと妻にお願いをし、その1年後に妻の先輩が来てくれて・・・

アルバイトやパートが増えたり減ったりしながら正社員も増えていきました。

その中でも、働くということは従業員も経営側にも不満が出てくるものですよね?

これは業界を問わず今も昔も変わらないこと。

 

今年の初めに弊社は働き方改革を行い、就業規則を全て作り直して規則通りに業務を行う様にして働きやすい環境づくりを目指しました。

働きやすい環境づくりとは単に従業員が楽をする為という訳ではなく環境があるということは経費も増えるので、その逆もある。

仕事内容を明確化し作業効率や就業時間内の働く意識をストイックに要求する代わりに、休日出勤はゼロ、残業はほぼ無い、有給休暇、特別休暇など労働基準監督署から表彰されてしまうのではないか(笑)というくらい「当たり前のようで業界的には全く当たり前では無い」改革をしました。

昨今の建設業は人手不足でどれだけ募集をしても採用に至らないケースが多いです。 環境づくりの中で弊社が大きく変えたのが就業規則の中に子育て中の女性でも、外国人でも安心して働く事ができる様にしました。一斉に出社ではなく正規雇用であっても個別に対応できる様に工夫をしたり、時短勤務や必要に応じてGPSを活用をすることができる勤怠管理も導入しました。良い人材が長く勤めてもらえる社風は会社にとって最大の利益となります。

そして、それはお客様へ安定を提供できます。

 

混沌とした時代とは言われていますが、会社は時代に合わせて働き方、業務内容などは刻々と変化し続けています。

ただ、政府が打ち出す方針というのは中小企業にとってはマイナスしか生み出さなことの方が多い。経済連との繋がりがあるから大企業の意見ばかり反映されるだろうし、日本経済の大部分を引っ張っていっているのがそういった企業だから仕方がないのかも。

毎年ボーナス時期になると話題になりますが、今年のボーナスの平均は〇〇万円!なんて見出しでニュースにもなりますよね。 そもそも、大手企業の数十社からアンケートの回答を集計して平均値は出さないでほしいものです。 会社員であれば当たり前に〇〇万円も受給できると勘違いしてしまう。

ほとんどの会社は就業規則の賃金についての項目に「支給する事がある」という様な表記があり、絶対に支給しますとは書かれていないと思う。

また、ボーナスのニュースの他に過労死事故、セクハラ、パワハラなどがビジネス界からスポーツ界まで毎日の様に話題となっていて、問題視されればすぐに法整備になっています。

このニュースを知らずに育って当たり前に社会人になった人達は本質を理解していないから会社にとってはモンスター化している様に見えてしまう。仕方ない事なんですけどね。スイッチを押せば照明が付く。蛇口をひねれば綺麗な飲み水が出る。暑ければリモコンのボタンを押せば快適になる。 

どこまで時代を遡ればよいことなのか・・  私が産まれた時には既にインフラは整備し尽された日本だったし、色々なモノ、コトが当たり前にあった。

 

過労死事故などは確かに、新聞を読むと酷い内容ではある。 ただ、それらを法律によって救済することで世の中の動きが確実に変化していっている。 否定も肯定もできないけど経営側にとっては何が正しい事なのかは分からない。

勉強はできたとしても、親や学校の先生にもちゃんと怒られた事が無い人が大人になった場合、自立している様にみえて自分だけを信じているから他人の意見など聞かない。すぐに挫折してしまう。反発しない。

こういう時代の流れになってきたから会社を維持する方法も考えなければいけないと考えます。

 

この25年で日本は生産性の少ない国に変わった。その代りに頭で仕事をする人が増えたから収入格差がどんどん広がっているし、働き方も変わってきている。 

 

前述しましたが、弊社の働き方改革は従業員に楽をさせる為ではない。

この時代に当たり前に守るべきものは守り、弊社で働きたいという人の中から必要だと思う人材だけを雇用し少数精鋭で限られた時間と能力を有効に駆使しながらお客様から託された仕事を最高のパフォーマンスに変えること。それが一番のコスト削減だと思う。 下請け業者に値下げを迫ったりするより先に自社をどうにかスリム化して無駄を削る方が社内も負の循環が無いので安定をする。 

しかし、従業員が会社に求めるものも多くなっているかもしれない。

いや、どんどん増える。 それは分からないでもない。

だけど、お客様からするとどうでしょうか。

 

そう、 職場は仕事をするところ。 シビアなのは・・これも当たり前な事。

 

従業員と経営者がWinーWinの関係になるというのが本来の働き方改革であるべきと思う。

働き方の話題には、よく義務と権利の話が出てきます。働く義務と待遇という権利です。

だいたいの人は義務を果たしているから権利を主張しても良いと思っています。これは、私たちにも同じことが言えますね。リノベーション工事をして代金の請求をする。

でも、完成した建物は業者によって仕上がりが違うって知っていますか? そして5年、10年と住んでいるうちにもっと違いが出てくる。  店舗を作る様にハリボテな作り方とか基本を押さえずに派手な間取り変更をすれば建物は常に動いているので歪みがどうしてもできる。 鉄骨造のように常に大きく動いている構造や乾燥収縮で歪みが出る事はありますが、見えなくなってしまう天井裏、壁中、床下などの下地をどう作っているか、どう施工段階でチェックしているのかで5年、10年が変わってくる。

お客様が満足してこそ義務を果たしている訳ですが、そこにはプロとして当たり前に満足が続く努力をしてから義務を果たしたと言わなければならない。

会社に置き換えると会社にプラスになってこそ義務を果たしているということになる。業歴や社歴を考慮しながらもそのセクションで一人前にできているか、お客様の満足のもっと上に目線をもっていけているか、仕事力はどうか。

自分の足元や立ち位置が見えている社会人は義務のレベルも高く、分かっていない人はレベルが低いにも関わらず自分の尺度で計って到達点を決めてしまう。 パート、アルバイトは明日の仕事が保障されている訳ではないから時間で区切る仕事、正社員は辞めない限りは社会保障をされている訳だから月単位で区切る仕事。時間で区切る仕事内容でない場合は毎日が定時で帰るというのは出来すぎていて気持ちが悪いけど、仕事量や速度を調整して残業が無いというのはアルバイトと変わらない。

私は立場的に残業はNGと言う。

今の弊社にはほとんど残業が無いです。これは、着実に仕事を進める様に量と時間を調整をしていて質を選択しているから。

でも、お客様には調整をしてはいけない。プロとしてするべきではない。だから会社のだれかがその調整をしている。 これはどの会社でも同じですよね。

すべてはお客様のために。

今の時代はとても難しいです。 20年以上前の働き方だったとしたら選択肢が無かったので上司の命令で無駄も多くて人生の遠回りになることばかりやらされていたけど、仕事をしていれば勝手に知識や技術を浴びる様に学んで育つことができました。

仕事の本質が分からなかったり知識が無いから仕事を暇と感じたり、調整をしてしまう。

働き方改革をして私が感じたことは、

 

「やるもやらないも全て自己責任となってしまう すごく冷たい時代になったし、その裏を分かっていないと使い物にならなくなる」

 

その従業員の10年、20年先の事を考えれば経験が少なくなるので、育てる段階の従業員にとってはあまり良いことではない改革かもしれないと思いました。日本のモノづくりというものは、コツコツと人生そのものの様に四六時中考え、深く追求した発想や完成度を高める先人がいた結果だと思う。 でも、20数年前に私も先輩から新人類だ氷河期だと言われて浅はかな理解で物事を決めつけていたので、弊社にそういう新人類が入ってきても個人を尊重したいと思う。

私の20数年前のヒドイ仕事力はコチラに書いてありますので読んでください。

初めて就職した現場での大失敗。そこからのやる気スイッチ

 

この先のどちらかというと『いい加減な考えと浅い知識と発想』では日本が世界に勝てるものはない。

2019年度は自分達の行いがお客様を通じて自分達へ帰ってきて、それが未来へと繋がっていくことをベースに切磋琢磨できればと思います。

 

社内をチームとして捉え、常に顔が見える環境で仕事をしているからこそ、全員が顧客満足というベクトルに向けて進めていく。大手企業にできない動きをするのが中小零細企業の強みなのかもしれないですね。

 

【さらなる心豊かな毎日の暮らしを提案するために】

そんな杉工建設ですが、2019年の夏頃から弊社の「旭前営業所」にて新事業を始めます。

現在、店舗はリノベーション工事中です。

リノベーションという枠組みの中でお客様と色々なお話をしてきた弊社だからこそ、心豊かな暮らしの創造を地域の方々に考えてもらおうというお店です。

KURASI MARKET という店舗名で 暮らしとは「教育、言語、文化、住まい、仕事、趣味」の領域を必要な要素と捉え、考え 学び 伝え 集い 実践する という5つの手法を用いて、自分のペースで暮らし方を確立していく為のスペースを提供し、セミナーやLive配信ができるスタジオや自習や仕事に使えるワークラウンジ(コワーキングスペース)、店舗スタッフによる英会話交流、国際文化交流イベントなどを開催していきます。

 

来店くださったお客様へ日頃から国際文化交流の場を創り出すため、外国人スタッフによる店舗運営を行います。日本語検定やTOEICで高スコアのメンバーと話してみませんか?

日本語可能なエリアは設定しますが、基本的に店舗内はオールイングリッシュとなります。(セミナーやイベント時は限定的に日本語可とします)

この構想は4年半前から始まっていて、従業員にも恵まれて実現しかけています。

私は事業計画の中で外国人雇用を甘くみていたので総務・人事担当にはビザ申請で大変な苦労をかけてしまいましたが、どうしてもネイティブな英語が必要なことと、店舗に入ると一見して外国人だと分かる事で来店してくださるお客様のテンションを高くしたいという考えがあるので譲れなかったポイント。中途半端にやりたくなかった。  私のワガママ(拘りと伝えたい)のせいで色々とありましたが、現在は入管へ申請を出すところまで進みました。また、プロモーションについてもおおよそ建設業と無関係にもかかわらず弊社で一番歴が長い設計担当スタッフを広報のセクションへ異動してもらいイチから作り始めています。他県へ出張に出て日本の最先端技術を学びに行ったり、おそらく、家に帰っても頭から離れないであろう状況。

みんな、ありがとう。

ちょうど1年前に現在地へ本社を移転をしたのですが、その構想よりも前に計画自体はあったのですが、駅前に拘っていたのでなかなか物件探しに苦労をして進んでいませんでしたが物件が見つかると大忙し。店舗設計から施工はもちろんですが外国人労働者の人材確保など色々とやることがありました。 

また、アメリカ人英語講師のブライアンさんに事務所へ来てもらい従業員へ英語教育をし始め、社内の文書を徐々に英語に変更したりWebサイトも一部英語に翻訳して掲載をしていきました。

 

【なぜ英語なのか・・】

遡ること4年。 たまたま英語を教えている大学教授がお客様にいて自邸リノベーションの打合せをしている時に海外の住宅事情や日本で暮らす外国人にはリノベーションをするということ自体がハードルの高いものだと聞いたから。

日本に比べて建て替えサイクルの長い欧米ではリノベーションをしながら3世代、4世代と住み継いでいる文化がある。日本は気候が違うから全く同じにはならないにしても建て替えサイクルが欧米に比べて半分。 

そう。日本人は見栄と国策で進められている住宅ローンの為に働いているのだ。

そもそも、家にお金を使っている場合ではないと思う。ローンの返済がきつくて趣味を諦めたり、子どもの習い事を諦めたり、給料の高い会社へ転職をして残業だらけで家族と過ごす時間が少なくなったり・・・

 

もう一つ、日本人は少なからず英語に憧れを抱いている。だけど、話せない。話す機会もない。恥ずかしい。

話せなくても店内でみんなが英語で話しているのを聞いているだけでいいと思う。

話し相手を探さなくても店員が英語も日本語もできるので、コミュニケーションをとりたい時は英語で話して困った時は日本語で話せば通じる。

店に入ってしまえば日本語を使っている方が不自然なこと。通じなければ日本語で話せばいいから恥ずかしくなんてない。

 

心豊かな暮らしに憧れてリノベーションをするのとKURASI MARKET(くらし まーけっと)で憧れていたことを実現するのも同じこと。  リノベーションというのは モノ。 暮らしというのは ナリ。(接助だったり真の目的だったり)

 

 

今回の計画を進めているうちに数々の外国籍の方とお会いする機会が多くなりました。

日常会話ができるかどうかというレベルの方と日本語で会話をするとき、相手は片言の日本語、そして私はゆっくりながらもネイティブな日本語。 当然な事ですが、伝えたい事が伝わらない・・・

これは逆もある。 

弊社に来てくれている英語の先生は英語も日本語もペラペラだから、私が文法を無視して話しても理解をしてくれるけど、同じ様に一般の外国人へ話しても全く通じない。

もし、あなたの目の前に日本人や外国人がいて、言葉を使って相手に伝える事ができないと感じた時にどうするでしょうか?

まずはジェスチャーで訴えかけることでしょう それでも伝わらず通じない状態だった場合にその相手と居る事が不安に思えてきませんか?

言葉(言語)ってとても大事なのです。 通じる、伝わることで安心感があります。

 

下の写真は、今年の夏に私の家にステイしたアメリカ人のエリオット君とのツーショット。

文化の違いもあったけど、一番苦労したのが興味があるから伝えたいのに伝えられないジレンマ。

お互いに苦笑いをしながらトランスレーター(翻訳)を使いながら意思の疎通をはかりました(笑)

次の写真はスリランカ料理店を弊社で設計施工した時にオーナーのラクマルさんと記念撮影。

名古屋市中区大須にある『セイロンカフェ&バー』を経営されています。日本語はペラペラでした(笑)

言葉(言語)はその国の文化でもあるので大事にしたいですよね。

 

だから「教育、言語、文化、住まい、仕事、趣味」を考える場を作りたかったのです。

ひとそれぞれの感覚と熱量でその一つでも欠けることが無い暮らしを実現してもらうために。

 

KURASI MARKETに来店をしてくれる一般のお客様にリノベーションを勧める気は全くない。

 

たぶん、店舗の内外に「杉工建設」という名は一切ない。そこで「住まい」を考えた時にWebで『尾張旭 リノベーション』や『尾張旭 リフォーム』と検索してもらえれば弊社が一番上に出てくる。 それでいい。それがいい。

弊社がKURASI MARKETを運営する理由は、社内の意識向上と運営をすることで見えてくる「暮らし」についてのパフォーマンスをリノベーションに繋げる、提案要素を増やすということ。 NPO法人を別で作ろうか・・と話していたくらい集客目的ではないのです。

 

【2019年の杉工建設について】

目的別にそれぞれを別と考えて活用してもらいたい。

杉工建設にはリフォーム、リノベーション、注文住宅新築の設計施工を。

KURASI MARKETは国際文化交流、ワークラウンジ、自習、セミナー、Live配信、動画作成を。

総合的に「そこで暮らす」という事を真剣に捉え、日本で弊社にしかないビジネスモデルでリノベーションを通じて偶然のようで必然的に出会ったお客様がオンリーワンな心豊かな毎日を見つけることのできる提案で一緒に心豊かになる方法を考えていきたいと思います。

Let us create your story,your way.

 

来年もどうぞ宜しくお願いいたします。

杉工建設株式会社 

代表取締役 杉山幸治

 

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