みなさんこんにちは。
尾張旭市で想いに添った暮らしの提案をしている、
SUGICOの青山です。
年が明けたと思えば、もう2月がやってきます。
つい最近まで初売りセールという言葉や、
迎春という言葉を耳にしましたが、
最近ではもう節分の恵方巻の広告をよく見かけます。
毎年、恵方巻の廃棄量が多いという話題が出ているからか、
今年はどこの店舗もほとんどが予約のみ、
もしくは予約優先で生産をするという方式をとるようです。
恵方巻を食べる予定の方は早めに予約をしてみてはいかがでしょうか。
さて、突然ですが、皆さんがリノベーションをするとしたら、
どこまでの完成度を求めますか?
100%以外ありえないと思われる方がほとんどではあると思いますが、
弊社ではお客様の思う100%を完成させないこともあります。
これは単なる意地悪ではなく、お客様の暮らしに添った住まいを提案するための一つの方法です。
100%には完成させない
この言葉だけを聞くと、あまり良い意味には聞こえませんが、
これにはしっかりとした思いがあります。
例えば、冷蔵庫の側面と背面を
壁で隠したいというお客様が多くいらっしゃいます。
冷蔵庫の寸法ぴったりに壁を設置したいというお客様に対して、
私たちは、ぴったりではなく余裕を持たせた寸法で壁を設置する案をご提案します。
確かに、冷蔵庫と壁の間に隙間が無いくらいの設計は、
見た目はとてもスッキリとしてかっこいいです。
お客様からすれば、この提案では100%の完成度は不可能です。
ですが私達にとってはこれがベストで100%のご提案なのです。
以前に別のブログでも書きましたが、住まいづくりは”現在”だけでなく、
”未来”のことも考えなければいけません。
今使っている冷蔵庫、もしくは新生活に向けて新しく購入する冷蔵庫に合わせて壁を作ってしまえば、
いつか冷蔵庫を買い替えるときに大変になってしまいます。
今の冷蔵庫よりもサイズアップすることはまずできません。
その壁の間に入る冷蔵庫があれば良いですが、
最近は冷蔵庫の機能がどんどん上がって、
サイズが大きくなっているものも多いです。
また、冷蔵庫に壁がぴったりくっついていると、
隙間に手が入らないので業者の人が冷蔵庫を移動させるのも大変になってしまいます。
さらに、ぴったりに壁を作ってしまうと冷蔵庫の消費電力が上がってしまうので、
冷蔵庫の背面と上部は空間を作っておいた方が電気代も抑えられます。
冷蔵庫に限った話だけではなく、
すべての計画に対しても同じことが言えます。
お子様が使用する部屋に、おもちゃ用の棚を造作してほしいというお客様に対して、
私たちはその棚を作らないというご提案をします。
まず、そのおもちゃをお子様が使用するのは数年の間だけです。
そのためだけに決して安くはない費用をかけるのは大変勿体ないことです。
また、子供のうちは成長の振れ幅がとても大きいです。
その成長していく過程の”今”のみにポイントを当てて、
棚や机などを作りこんでしまうと、いつかそれが不満に感じてしまいます。
そこで私達は、作りこまずに家具屋さんでカラーボックスや勉強机などを買うことをご提案します。
もちろん、弊社で棚や机を作りつけてしまうことも可能ですが、
自由に配置を変えたり、成長に合わせて買い替えたり、
買い足したりできる市販の家具の方が過ごしやすい部屋を作ることができます。
可能性を残す
全ての要望を完璧に叶えるのではなく、形や方法を変えて叶えることも、
リノベーションでは重要なことです。
普段の暮らしに関わること全てを想像してプランニングをすることが一番ではありますが、
実際に暮らしてみないとわからないこともたくさんあります。
全てを100%完璧に仕上げるのではなく、
いくつかの可能性を残した家づくりをすることも、
お客様の暮らしに添った住まいを作るための重要なポイントです。