流行や作りあげられた完成形ではない、それぞれのお客様らしい暮らしをするための
リフォームやリノベーションを提案している杉工建設の大岩です。
次々と起こる自然災害に圧倒され何もできないでいるもどかしさを感じる日々を過ごしています。
あまりにも頻繁にある自然の脅威に、恐ろしいと言う感情さえも麻痺してしまいそうになるのは私だけでしょうか。
稀に起こることには人は多大なる興味をもちます。
それがよくある事になってしまうと興味や関心が薄れてしまう気がするのです。
西日本で起きている豪雨被害。
海外に住む友人から無事を確認するメールが何件か届きました。
メールを見たときに、身近で起きていることなのに他人事になっている自分に気づきました。
以前は自ら無事を発信していたはずなのに、いつからしなくなったのか。
自然災害に対する自分の中での危機管理が甘くなっているのかもしれません。
明日は我が身。
いつもと変わらぬ日常を送れているありがたさを忘れてはいけませんね。
ついに名古屋でも梅雨が明けましたね。
挨拶代わりの「暑いですね~。」という言葉をよく耳にするようになりました。
日本特有の湿気の多い蒸し蒸しとした暑い夏を過ごすために風鈴の音から涼を得る。
古来からある日本の風情のひとつです。
この風情をわが家に取り入れるべく、数年前から欲しかった風鈴があり…とうとうGETしてしまいました!
富山県高岡市にある鋳物メーカー「能作」の真鍮で作られている風鈴です。
この風鈴をはじめて見たのが10年以上前。
松屋銀座にある日本デザインコミッティーで富山プロダクツとして紹介されていました。
仏具メーカーとしてスタートしたのち、素材特性を最大限に引き出すべく様々な鋳造方法・加工技術を用いています。
近年では鋳物の可能性を拡げテーブルウェアやインテリア雑貨も作り出しています。
職人による高度な鋳造技術や丁寧な仕上げ、そして時代の流れともに生まれた新たな手法を融合し地域に誇れるものづくりをされています。
「より能(よ)い鋳物を、より能(よ)く作る」
この企業が掲げているこの言葉に商品の素晴らしさが表れています。
弊社が行っているすまいづくりにも、多くの職人の技術が関わってきます。
ものづくりには人の手が欠かせません。
想いがある技術はやさしい作品を造りあげることができます。
風鈴は涼をとるだけでなく、その音で魔除けや厄払いをするためにも古来より使われているそうです。
その反面、日本のお祭りでは神や仏を呼ぶために楽器や音楽を用いて音で人を寄せ付ける。
全くの正反対の意味を持ちますが、それだけ音と人の気持ちのつながりは深いのでしょう。
音が人に与える影響は良きも悪きも多いはずです。
金属製品は冷たいイメージを連想させますが、
スタイリッシュなフォルムでてきたこの能作の風鈴からやさしくあたたかな音色が聞こえてきます。
つめたさとあたたかさのギャップから生まれる何とも言えない魅力。
天気のいい日に窓を開け、風を受け取ったこの風鈴のやさしい音色が
穏やかな時間を作ってくれる、わが家の夏のはじまりです。