みなさんこんにちは。
尾張旭市で想いに添った暮らしの提案をしている、SUGICOの青山です。
3月も後半になり、そろそろ桜が咲き始める季節になりました。
お花見の予定はありますか?
私は穴場なお花見スポットを発見したので、
見頃と言われている今週末にでも行こうかなと計画中です。
夜はまだまだ冷え込むそうなので、夜桜を見に行かれる方は温かくしてください。
花粉症の方も十分に対策をしてくださいね。
先日、丹羽郡大口町にある東海木材相互市場へ行ってきました。
ここでは、木材の卸売りが行われていて、広い敷地にたくさんの種類の木材が並んでいます。
建物の構造部などに使う様な建材や家具などの造作に使う一枚板、製材前の丸太もたくさん並んでいました。
彫刻用の木もあり、彫刻中に割れないようにと節の全くない木が使用されていました。
大きな立方体の木の塊なので、重さもかなりありました。
また、プレカット工場もあり、中で継手や仕口などを機械を使って作っています。
私も学生の頃に仕口や継ぎ手を手作業で作ったことが何度かありますが、
1セット作るのに結構な時間を使うので、機械で作ってしまえばかなりの時間短縮になります。
様々な種類の木材が並んでいる中で、含水率の違いを体感することができました。
含水率とは、木が含む水分の量のことなのですが、
木材は乾燥させて使う物なので、しばらく木を寝かせて乾燥させます。
この市場には乾燥しきった木、まだまだ使用できないほどの水分が残っている木など、様々なものがありました。
一枚板を両手で上げてみると、すごく重たかったので思わず口にだしてしまいましたが、
市場の方に「手で持ち上がるだけまだ水分が抜けてる方ですよ」と言われました。
水分を大量に含む木材はフォークリフトやクレーンを使用しないと持ち上がらないくらいの重量があるそうです。
市場の木をぐるっと一周して、私が気になった木を少し紹介したいと思います。
まず一つ目です。
栓(セン)という木なのですが、表面がキラキラしています。
(写真だと少しわかりにくいかもしれません)
天然の木なのに表面がキラキラしているというのが不思議で仕方ないです。
栓は北海道を中心に分布する木で、落葉樹の高木です。
正確に言うと、製材される前の木(樹)の状態の時はハリギリ、
製材されて材料になった木はセンと呼ばれています。
また、テングノウチワと呼ばれる大きな葉を持つ木です。
このセンの木材の大きな特徴は比重が軽い割には強度があり、さらに加工が簡単だという事です。
北海道セン合板は海外でもとても知名度が高く、重宝されているようです。
構造材として使われることの方が多いようですが、靴入れや仏壇などにも使われているようです。
次に紹介するのは、この変わった形で製材された一枚板です。
樹種は不明ですが、カットする位置がおもしろいなあと思いました。
樹種に関係なく、この一枚板の形がすごく気に入りました。
木の枝の分かれ目が少し残っている感じが味があって、もしこんなカウンターが我が家にあったら、
使い勝手は良くないかもしれませんが面白み、遊び心があって使う度にワクワクしそうです。
最後に紹介するのは、この大きな木材です。
木の割れ目に、かすがいと呼ばれる金物が取付けられているのがわかりますか?
私自身、かすがいが打たれている木の割れ目を見るのが初めてでしたので、すごく衝撃的でした。
傷を金物で押さえているというのがかなり迫力があります。
こんなに大きくて強力な金物を使わないとこの木は崩壊してしまうのかと思うと、
木の自然の力は実は恐ろしいものなのではと考えてしまいました。
今回この東海木材相互市場へ行って一番強く思ったことは、木は楽しくて面白いということです。
木は世界で6万種以上あると言われています。
違う種類ではもちろんのこと、同じ種類の木でも一つ一つ表情が違っていて、見ていてとても楽しい気分になりました。
色の違いや木目の出方の違い、節の大きさや位置など、たくさんの違いがあります。
何時間でも見ていられますし、こんなに楽しい仕事は他にはないと思ったほどです。
そして、無限な表情を持つ木の中から、お客様にぴったりの木を見つけ出すのも自分の役目だとも思いました。
もう少しで社会人2年目に入りますが、この気づきや、1年を通して学んだこと、気づいたこと、
そして初心を忘れずに、来年度も精進していきたいです。