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木造住宅は木の箱の集合体?

2020.05.02 - BLOG

愛知県名古屋市、尾張旭市周辺で、リノベーションを通して暮らしの提案をしているSUGICOの松本です。

 

先日のブログで、木造のリノベーションが始まったとブログに書きました。

かなりいい状態の木造住宅で、ゴールデンウィーク中は工事がお休みとなりますが、

工事が順調に進んでいるので、今後のブログで近況をアップしていきます。

 

木造のリノベーションの内部の解体も進んでいるので、

今回は解体の現場を見て考えたことを少し書きたいと思います。

 

 

木造でも鉄骨造でも何でも、リノベーションでは既にある建物を改修するので、

その建物の状態次第で、必要な工事が変わってきます。

 

ただ室内だけを見栄えするようにキレイにするのではなく、

この先もそこに住み暮らしていくことを大切にするのなら、家の安定のために補強が必要だったりします。

 

どんなに写真で映えるお洒落な内装だとしても、

家がゆがんでいたり、雨漏りがしたりするのはもったいない。

リノベーションにかかる費用は決して安い金額ではないので、

せっかく改修するのだから、少しでも長く住める家であるように、

家の問題点を直すことは大切だと思います。

 

リンク:改修で大事なのは住まいの見えない部分です

リンク:長く住むためのメンテナンス計画を知ろう

 

 

 

SUGICOでの大規模リノベーションでは断熱工事も標準仕様で行うため、壁や床を剥がしてしまいます。

フルスケルトンと言われる状態です。

 

鉄筋コンクリート造でも、普段見えないところまでむき出しになるのは変わらないですが、

木造だとたくさんの木が見えてくるので、

解体の進んだ室内の印象は、鉄やコンクリートの多い現場よりも明るく感じます。

 

普段の生活では見えない壁の中床の下基礎などの状態は、

元の家の図面があったとしても、解体が始まるまで”絶対”はなく、

ある程度の予想はついても、実際に見るまでは内部の状態は確実にはわかりません。

 

 

家自体が””として表現されることは多いですが、

壁の中や床の下、屋根と天井の間にも、普段は見えない空間があり、

そこにも箱のような、四方を囲まれた空間が存在しています。

 

大きな箱の中に、部屋という名前の中くらいの箱があり、

その箱を仕切る壁も奥行きが狭い箱のような空間で出来ていて、様々な大きさの箱が入れ子になっているように感じます。

鉄筋コンクリート造の住宅も、内部の間仕切りは木などを使うし、

伝統的な木造の建物とは違い、木造と言われる住宅でも壁にはプラスターボードも使われていますが、

木造の住宅は柱も木で出来ているので、木の箱の集合体のようだと思いました。

 

 

箱の魅力

人にも寄りますが、””が好きで集めている人は、

箱の

”1つの塊”としても完結している形でありながら、中に物を入れ、何かを内包することが出来る

ところに魅力を感じるのではないかと、私は思っています。

素材によっては中が見える箱もありますが、

基本的に箱の中は見えないものが多く、

この”中が見えない”という点も魅力の1つなのかなと思います。

 

 

 

 

 

 

中が見えない箱

外から見ると中が分からないですが、

中からの視点で考えると、ただ壁で囲まれているよりも守られている安心感が違うので、

プライベートやプライバシーを守るのに適しているのが、

”箱”

なのだなと感じました。

大事なものを守って鍵がついている、宝箱のようでもあります。

 

中は開けるまでわからない

わくわくもあり、未知のものへの何かを想起させられますが、

現実の住宅の場合、

特に木造のリノベーションの場合は、

シロアリの被害や雨漏りの原因などは、外から見ただけでは分からないこともあり、

家という”箱”の中がどんな様子なのかは開けるまで分からない、

不透明な箱のような物です。

 

リノベーションでは新築とは異なり、

元からある図面通りではなかったり、歪みがあったり、床が斜めだったりする建物もあったりと、

想定外のこともあったりしますが、生活を営んでいくための基盤となる家なので、

そこで安心して暮らしていけるようにSUGICOでは日々仕事をしています。

 

 

 

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