こんにちは。
杉工建設の高柴です。
先々週に続き、先週も一眼レフカメラを手にお出かけしてきました。
今回行ってきたのは明治村です。今までにも何度か行ったことがありますが建築の博物館といいますでしょうか・・
古い建築物は何度見てみも面白いものですね。
明治村での好きな建物はたくさんあるのですが、中でも感動を覚えたのが
明治村2丁目にあります 東松家住宅。
東松家住宅は名古屋の中心部堀川沿いにあった商家で明治20年代後半までは油屋を、その後昭和の初めまで堀川貯蓄銀行として営んでいたそうです。
銀行ですのでセキュリティも考えられていて、外から窓の部分を見てみるととても丈夫そうな面格子が使用されています。見た目だけでも防犯効果はありそうです。
3階建の造りで吹き抜けとなっています。2階が茶室になっていて色々仕掛けや技術が織り込まれていて面白いのです。
2階へ上がるための階段は隠し収納になっています。
この引出の収納も凄いところがあります。
東松家住宅が建てられたのは明治時代ですから、今から100年以上前から存在しています。
そして、この階段はゴールデンウィークや夏休みやイベント時など多くの来客者が訪れ階段を上り下りしているということですよね。
ですが木が歪んでしまったりして開かないということなどはなく、現在でも当たり前のように
引き出しとして使用できるのです。建てられた職人さんの技術が凄いことがわかります。
他にも遊び心のある仕掛けがありました。(写真がないので文章だけで失礼します。)
2階の廊下側にある板をスライドさせると障子に月の形の光が現れるという仕掛けです。
来客の有無を外から判別するための仕掛けなのです。
日本らしくて美しい芸術ですね。光の使い方が素敵です。センスが素晴らしいと思いました。
東松家は歴史も深く他にもたくさん面白い仕掛けや技術がある建物です。
明治村では一度は見てもらいたい所です。
通常、上階には上がれないのでガイドさんが案内してくださる時間帯を狙っていくのが良いと思います。
明治村には教会もあります。聖ザビエル天主堂を見てきました。
天井の高さにもステンドグラスのキレイさに感動しますね。
自分の家にもステンドグラスの窓が欲しいなあ・・と思ってしまいます。
当時キリスト教徒が圧倒的に支配していた時代 高い天井や、煌びやかで派手な装飾の教会は
権威の象徴だったそうです。確かに圧倒されてしまいます。
どんな様式の建物でもちゃんと意味があって造られているのですね。
この装飾にも深い歴史があって今の建築にも生きていると思うと感動します・・・!
建築って面白いですね。この言葉が口から出てしまいます。
大明寺聖パウロ教会にも行ってきました。
明治6年(1873)に日本でキリスト教が許されてから最も早くに建設された教会堂の一つです。
聖ザビエル天主堂と比べて、落ち着いていて木が感じられる後期のゴシック様式です。
外観なんかは、日本の農家ぽいですよね。中の天井はこうもり天井となっていて
これが本当に美しくて見惚れていました。この教会も好きだなあと深く感じました。
最後は、我らのボス 杉山さんの好きなフランクロイドライトが設計した 旧帝国ホテルです。
今まで明治村に行っていたころはフランクロイドライトを知らなかったのであまりじっくり見ることはなかったです。
間近でこの幾何学模様をじっくり見たのは初めてでした。すごく個性的ですし不思議な模様。奥深さもある。
私はこの模様を見てなぜかカンボジアに位置する世界遺産であるアンコールワットを思い出しました。
とても繊細な壁面の装飾が帝国ホテルの幾何学模様に似ているような気がしました。
帝国ホテルは一定期間ライトアップされている時がありますね。
手前にある池の水に移し出される姿がかっこいいです。
普段よりも幾何学模様も映えますね。一度は必ず見たいです。
中には喫茶店も入っていたのでお茶を頂きました。丁度下の階段のフロアで二胡の演奏をしていた男性がいらっしゃていて、二胡の音を聞きながら優雅なひと時を過ごせました。
席に座ると丁度、照明がありました。本当にかっこいいデザインです。影もキレイに映るように考えられているのですね。
細かいところまで奥深いです。
明治村にはまだまだ面白い建物がたくさんあって、どれも本当に歴史が深いです。
当時の技術が現代にも生かされているのは本当に素晴らしいと感じます。
その技術を身近に感じて見れることのできる場所は本当に貴重ですね。