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子ども部屋の計画

2018.09.13 - BLOG

秋の長雨。

今日はその中休み。

週末の3連休はまたぐずついた天気になりそうですね。

 

あんなに暑かった夏ですが、9月に入れば気温は下がり、10日も過ぎれば朝晩は少し冷え込むようになりました。

季節の変わり目、ぐずついた天気が続きます。

季節はどんどん進んでいるのですね。

 

リノベーションでも住宅の性能を考え、住まう人それぞれの想いにより添った快適な暮らしを提案しているSUGICO笹岡です。

 

 

 

 

 

間取りを考える時、子ども部屋の配置について悩まれる方が多くみえます。

子ども部屋をはじめから個室にするのか、共有にするのか。

大きさは6帖必要、もしくはこもって欲しくないから小さくていい。

明るく元気な子に育ってほしいから日の当たる南側に。

落ち着いて勉強をして欲しいから安定した光の入る北側に。

などなど。

 

 

子ども部屋の在り方に関してはご両親の育った環境が影響することが多く、自分が個室をもらったから子どもにもそうしたい。自分は兄弟と共有で楽しく過ごしたから我が子にもそうしたい、兄弟と共有で窮屈な思いしかしていないから個室を用意してあげたいなど、ご夫婦で意見が分かれることもしばしば。

 

子ども部屋に関しての情報はたくさんあり、様々な可能性を模索して、時の経過と共に変化する様々なシーンに対応できるように考え、考え抜いて間取りを決めるのだと思いますが、よく考え、ある程度フレキシブルに使える空間をつくったとしてもやはりこうしておけばよかったかなと思うところは出てくるものだと思います。

家をつくる時に想定していた家族構成が、実際とは異なってしまい想定していた住まい方を変更しなければならないなど。

 

 

 

 

 

我が家を建てたのは10年前。

2階建て35坪の小さな家です。

第一子の長女を妊娠中に計画し、出産して4ヶ月後に入居しました。

計画のなかで重要視していたのは、コストがかからないこと。

無理・無駄のない家がコンセプトだったのでとてもシンプルな外観のシンプルな家です。

 

子ども部屋は、ある程度の年齢になったら一人になって落ち着ける空間は必要だろうと考え、2階の南側に2部屋個室がとれるよう扉を2ヶ所つけた10.5帖の洋室に1帖分のクローゼットをつくりました。主人も私も3人兄弟だった為、もしかしたら3人になるかも?!との思いから階段をあがったホールの横に、仕切ればちょっとした個室にもなるフリースペースもつくりました。

 

 

間取りを考える際にフリースペースをつくること、お勧めです。

限られたスペースを上手く無駄なく使えるよう作りこむ方も多くいらっしゃると思いますが、いざ生活してみると何かしら想定外の事が起こってしまう事があったりします。その際に少しでも余裕のスペースがあると助かることもあるので、全てを作りこむのではなく、余裕がありましたらちょっとしたフリースペースをつくること、お勧めしています。

 

 

 

子どもが赤ちゃんの間ほとんど2階は使われず、少し大きくなると広さのある子ども部屋は雨の日の遊び場でした。

小学生になり、友達の家に遊びに行った際に個室があるのをうらやましがり、2学年下の弟の入学に合わせ2階に子ども部屋をつくりました。2段ベッドを中央に置いて空間を2つにわけ、それぞれの机を置き、学用品とおもちゃをしまう収納を設置しました。

学習はリビングでしていましたが、自分のベッドに寝て、自分の部屋で遊ぶという子ども部屋を満喫していた二人。

でも、しばらくするとベッドで寝なくなり、子ども部屋で遊ぶことも少なくなりました。

私の中ではよくある情報通り、小さいうちは共有。高学年になれば個室になり、自室で過ごす時間も長くなっていくのだろうと思い、あまり個室にこもりすぎないようにうまくコミュニケーションをとれたらなと心配していたのですが、そんな心配など全くいらず、しばらくすると寝るのも一緒、遊ぶのも勉強もリビングでと戻ってしまいました。結局そのまま上の子が5年生になった今も変わらずです。

 

あんなに友達の個室をうらやみ、自分の部屋を楽しんでいたのになぜなのか不思議に思って聞いてみると、二人から返ってきた言葉は「暗くて怖い。」でした。

うちの子たち、極度の怖がりなのです。

 

自分の家なのに、電気をつければ明るいのに、小さな家なのに、二人の希望を聞いてそろえた部屋の何が怖いのだろう…自立という面ではちょっと心配…など、いろいろ思うところはあるのですが、まぁ仕方ないのかなと。そのうちまた子ども部屋で寝るようになり、子ども部屋が使われるようになるのかなと思っています。

ただ中高生の兄弟がいるママ友に話を聞くと、うちと同じ様に極度の怖がりの子はいて、まだまだ使われない時間が続くかもしれないなとも思っています。

結局うちの子ども部屋は、また、たまに使われるだけの部屋に戻ってしまいました。

 

 

いろんな方向性を考え、いろんな情報を集め、考えに考える住まいづくりですが、情報の通りには行かず、子どもの性格によっても想定外のことが起こったりします。

こんなに子ども部屋が長く使われないのであれば、子ども部屋に収納を付けずに家族みんなが使えるまとまった収納をもう一つ作っておけばよかったなと最近思った話です。

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