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大きな色の見え方

2020.07.04 - BLOG

愛知県名古屋市、尾張旭市周辺で、リノベーションを通して暮らしの提案をしている、

SUGICOの松本です。

 

 

大粒の強い雨が降ったりやんだり、ちょっと晴れたり、

夕方には黄色くくすんだ空に雨が降りながら太陽が差していたり、

今日もなかなか変化に富んだ一日でした。

 

一日の中での『光』の変化がとても多かったように思います。

 

 

 

 

 

『色の見え方』は光源や時間で変わります。

 

リノベーションやリフォーム、新築でも様々な所の色を決めなくてはいけません。

質感や色味を確認するために壁紙や床のサンプルを取り寄せますが、

手元で見る印象離れて見る印象

光源に対して垂直なのか水平なのか、

電気の光なのか自然光なのか、

同じ色や物でも”どこ”に”どう”あるのかで印象は変わってしまいます。

 

サンプルを最終的に選ぶ場合はなるべく使用用途に近い状態で、

壁ならに、床ならに、天井なら天井に置いたりしてシチュエーションを近づけることで、

手元で見ているよりは”実際の見え方に近づけることが出来ます。

 

 

カタログについているスマートフォンよりも小さいサンプルで見た色と、

実際の床や壁になった時の状態では濃さが違って見えます。

 

頭では分かっているつもりでも、実際にショールームで見た時に色を間違えて認識していたことがありました。

程よい濃さに思えていた物が(ライティングの影響もあったと思いますが)、

思っていた以上に薄く、色味の違いも大きく感じられなかったことがありました。

 

同じ色でも、色の面積は大きくなればなるほど薄く感じ、

小さくなればなるほど濃く感じます。

 

 

家に関わる「」を考える時、

大きな面積の色を占めるのは壁面です。

 

内装、外装ともに「」面がありますが、室内では何十mも離れて壁を見る事はほとんどないはずです。

ですが外壁の場合はある程度離れた距離から見ることもあるはず。

 

数mでは大して変わりませんが、

ダヴィンチが確立した空気遠近法のように、距離が離れれば離れるほど青みがかって見えます。

遠くの山ほど青く見えます。

 

 

 

 

家ではそこまでは変わらないだろう?

 

さすがに山の木々のように緑が青になる、

赤い屋根が紫が買って見えるほどの変化はないですが、

手元のサンプルで見る色と比べれば、確実に色味は異なって感じます。

 

スマートフォンやパソコンの中では遠くの山も近くの木も、

同じような鮮やかさの緑に加工することは可能ですが、現実では遠くの山」は鮮やかな緑には見えません。

 

物との距離

 

現実の空間にはこの”距離”によって変化する物事が色々あります。

 

”結局実物を実際のシチュエーションで確認しないといけない”

なんて、ものすごくアナログに感じられるかもしれませんが、

私たちが生きている空間は、そういった様々な物事が影響し合っている所です。

そうして色んな物が見えているので、

その複雑さを楽しめると面白いと思います。

 

 

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