この場所へ来ると落ち着く。
あの場所は行くとテンションがあがる。
ここは一番集中できる。
それぞれに思い入れがあったり、特別なシチュエーションだけどお気に入りの、
気持ちと連動している”場所”というものが存在すると思います。
杉工建設、SUGICOの松本です。
もうそろそろ梅雨があけるようです。
夏休みとはもう縁がなくなっている社会人ですが、ふと思い出した”夏休み”を思い浮かべる場所があります。
雨上がりの太陽に照らされたアスファルトの匂いは、
夏に関係する記憶と縁が深く、梅雨空けから夏休みの間の色々な記憶を呼び起こします。
入り組んだ道の先の公園
夜の河原
雨の日の少し暗い学校
蝉でウルサいのに人気のない神社
霧がかった山
蒸し暑い倉庫
私個人の夏の記憶のため、字面から同じ”夏”をイメージすることは難しいと思います。
学校にいて雨が降るシチュエーションは季節を問わず、決して夏限定のものではなく、
神社も蝉が鳴いていればそれだけでもう夏であることは間違いありません。
ただどことなく”夏の思い出”にはわくわくするような、少し怖いような、
冒険の要素が含まれているように感じます。
スティーブン・キング原作の名作映画STAND BY ME。
自分の中で「夏の映画」といえる作品で、初めて見たのも夏だったような気がします。
映画の中での「冒険」、「秘密」、「子どもだけ」、というシチュエーションがとても夏休みっぽいなと感じます。
夏休みのイメージにもなっている気がする3つのキーワードですが、
子ども向け映画の要素としても、夏によく見られた言葉に思えるので、
わくわくさせるうたい文句だからなのかもしれません。
秘密基地を作った事があるヒトはどれくらいいるでしょうか?
スタンドバイミーは冒険(旅)がメインなので話の中心に秘密基地があるわけではないですが、
話のスタートは秘密基地的な場所から始まったような気がします。
ものすごく立派で子どもだけでは作れないような秘密基地は、他の映画でもみられ、
”木の上の基地”にはいまだに心くすぐられます。
映画に出て来る物に憧れて、秘密基地を作ってはみたものの、そんな立派なものは作れず。
それでも自分たちの力だけで作った基地は思い入れがありました。
お気に入りのひっそりとした家の隙間に作った物、友達の家との真ん中に作った物。
家から離れた場所に作った物。
隠れるための場所なのか、集まるための場所なのか、ランドマーク的なものなのか。
思い返せば案外意図的に場所を選んで秘密基地を作っていたように思います。
秘密基地と家をどう結びつけるのか?
直接関係してくるわけではないですが、家の立地というのは住み易さも含めて重要な要素です。
既存の持ち家をリノベーションする場合は、持ち家だからという理由とともに”思い出深い場所”ということも大切な要素だと思います。
戸建てで家を探される場合は、アクセス、環境などその”場所の要素”でも考えられると思います。
その中で、
ゆっくり休むことが一番の目的なのか、日々外へ働きに出るのに便利なことが1番なのか、
場所はあまり関係なく理想の家を建てる事が可能な場所だからなのか。
結果としてどのような目的が一番大きくなるのかは、住んでからの生活次第ではありますが、
きっとそこの場所に決められた要因の1つになっているのだと思います。
お客様とお話をする中で、どのポイントでそこで暮らす事にしたのかを知っていくことになります。
愛知県名古屋市、尾張旭市周辺で、リノベーションを通して暮らしの提案をしているSUGICOでは、
打ち合わせの回数が多く、回を重ねるごとにお客様を知っていきます。
そしてお客様も、この多い回数のなかでこの先の暮らしについてより考えられていきます。
その家づくりをお客様と一緒に進めていけるように日々仕事をしています。