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団地の思い出

2016.06.06 - BLOG

こんにちは。

名古屋市近郊で、リフォーム、リノベーションを提案している杉工建設の寺島です。

 

 

IMG_2006

 

 

皆さんは、今までどのような家に住んでこられましたか?

 

面接で職歴や学歴は尋ねられても、住居歴を聞かれることはまずありません。

しかし、あらためて振り返ってみると「あの時こんなことをやってたなぁ」という思い出には当時住んでいた家のイメージが重なっていることが結構あります。

 

私も色々な家に住みましたが、特に思い出に残っているのは幼少時代を過ごした団地です。

 

今は少子高齢化で空き家が目立っていますが、当時は高度経済成長とベビーブームが重なり、団地は子どもであふれていました。

全国から集まった「遠い親戚より近い他人」がお互いに助け合いながらコミュニティーを作り、集い、井戸端会議に花が咲きました。 

家が狭いので子どもたちは外に出て遊び、孤立することなく、外に出れば誰かいるという安心感がありました。

また、壁を通して周囲の声や物音が聞こえるので、常に住人の気配が感じられました。

そのため、ピアノを弾く時も周りに対する配慮が自然に出来ていました。

 

当時の団地には、現代版長屋のような雰囲気があったのです。

 

多少プライバシーがなくても、様々なコミュニケーションの中で「社会の子ども」として育てられたことは、私にとって大きな意味があったと思います。

団地自体が一つの大きな家で、その中の一室に暮らしているような感覚は、集まって暮らすことへの原風景になっています。

 

住宅を考える時、あの頃の団地の光景の中にヒントを見出せそうな気がします。

気配を感じながらつながっている感覚、プライバシーを確保しつつも完結しない個室、そして様々な状況に対応できる柔軟な心…。

 

お客様の家の思い出も、いつかお聞きできたらいいなと思います。

 

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