こんにちは。
名古屋市や尾張旭市でリノベーションの提案をしている杉工建設 杉山です。
今に始まった事ではないがリコール問題について今日は話したいと思います。
現在工事進行中の現場に納品予定だったタンクレストイレに不具合が見つかったから販売ができなくなったと材料屋さんから連絡が・・
トイレのタンクから水が漏れてしまうからリコールになったらしいのですが、給湯器やエコキュートなどでも度々公表されている。
人間の作り出すモノだから失敗する事もあるし、壊れてしまうモノもある。
逆に完璧なモノの方が少ないのかもしれませんね。
とはいえ、お客さんに迷惑がかかるからリコールは無い方がいいし、リコールの少ないメーカーもあるので努力はしてもらいたいところです。
でも、リコールが少ないメーカーが安心なのか・・・
今のところは信頼性がある。というだけになってはいけない気がする。
建物でも、構造計算や杭の数値を改ざんしたなどのニュースはご存知の通りだとは思いますが、問題が起きた時に隠して社会問題になる時に仕方なく公表し頭を下げる。
こんなニュースは見飽きた。
でも、ちゃんと公表はしてほしい。
不思議なもので、またか、と慣れてしまうのが消費者。
そして、公表を躊躇わず損失の計算をしてしまっているのがメーカー各社なのかも。
こんなモノ作り大国でいいのか 日本。
リフォーム、リノベーションではこの問題が極端に少ない。
なぜだろう・・・
明確な基準が無いという事と設計デザインしている会社、施工している会社のレベルが低すぎて話にならないのだと感じる。
戦後の昭和25年に焼け野原に国民の生命、健康、財産を保護する最低基準として建築基準法がつくられた。
余談ですが、大正8年に作られた「市街地建築物法」という法律が前身らしい・・
この法律のおかげで秩序が保たれた日本がある事を忘れてしまっているのではないでしょうか。
しかし、現行建築基準法はほとんどが新築の基準となっている。
基準法二条に建築とは「建築物を新築し、増築し、改築し、又は移転することをいう」とある。
そして、その法律の詳細は『建築基準法施工令』や『公示』に記載があるが、やっぱり新築用に近い。
どれも改築にあった法律ではない。
新築用の基準法施工令 と 改修用の基準法施工令 が必要な気がする。
明日作れば67年前にできた建築基準法の様に孫たちの代まで建物が愛され続けると思う。
最近、ニュースでよく取り上げられている自動車のリコール問題。
どの業界も同じだが、企業コンプライアンスだけでなく、個人としてももう少し考え直してもらいたいものですね。