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昔と今

2020.05.15 - BLOG

こんにちは。

尾張旭市で暮らしの想いに寄り添った提案をさせて頂いているSUGICOの祖父江です。

ちょっと異例のGWも終わり、いつもならば普段通りの生活を始めている頃ですが

今もまだ39県以外は緊急事態宣言が解除されておらず

自粛生活が続いている状態ですね。

愛知県は解除されて、学校なども25日から始まるというような事も言われています。

我が家の子供たちもお休み期間は、やはり学校があった時の生活よりは

多少、時間にもあまりとらわれることのないゆる~い生活をしていたので

そろそろ今まで通りの生活リズムに戻さないといけないな思っているところです。

お休みが長いと曜日の概念が少し狂ってきたりしませんか?(笑)

 

さて、そんな自粛期間ですが

私も仕事と食材の買い出し以外はもちろんほとんど家で家族と過ごしている訳ですが

ここぞとばかりにこの自粛期間を利用して、

家族で映画やアニメを見たり、夜な夜な1人でホッと一息つきながら

映画や懐かしいドラマを見たりしてそれなりに楽しんでいます。

 

最近はテレビ業界も撮影や収録ができないという事で

新しい新番組やドラマが延期になり過去の作品ドラマなどを再放送してる事が多いですね。

そんな中、先日から週末のみ放送が始まった、あるドラマあります。

村上もとかさんの漫画が原作の作品で『 JIN-仁- 』というドラマです。

江戸時代にタイムスリップした現代の脳外科医が、

自らも幕末の動乱に巻き込まれていくという内容のストーリーで

医療ドラマは大好きなのでよく見るのですが

このドラマも当時リアルタイムでも見ていましたが

今回また放送という事で見始めました。

当時とはまた違った視点で見ることができ

リアルタイムで見ていた頃にはそこまで意識していなかったような事が

こんな時だからこそ、今回はこのドラマの更に奥深い

とても心に響くフレーズがたくさん印象的に残るドラマでした。

 

というものの、私は前職までは医療関係のお仕事をさせて頂いていたのですが

今はSUGICOに入社して建設業のお仕事をしている。

なので、現在の自分の境遇からみた観点・視点から今回のドラマの見え方が違っているんだなと。

そんな医療ドラマと建築の何が関係あるの?と思われるかもしれないですが

見ている中で、これは建築でも言えることがいくつかあるな~なんて思ったので

その中の一部をお話したいと思います。

 

 

 

昔と今


ドラマの内容の中で、

江戸時代にタイムスリップしてしまった訳なので

当然、現代で使っているような手術道具や設備などがないのです。

そんな中で次々と病気やケガなどに遭遇し

それらを逆境の中で何とか成功させていくのですが

そんな時に、便利な道具や設備がない中での現代であれば簡単な手術であろう処置が

この時代にはとても大変だという状況で出てきたセリフ。

そのセリフでとても印象的だったのが

 

“満足な道具もない 現代なら失敗する事もないであろう

だが、今では青息吐息(※) 

これはこれまで誰かが作ってきてくれた技術、設備、知識のおかげであって

決して腕がいいからではない”

 

※青息吐息とは…

 非常に困ったときや、きわめて苦しいときに発する元気のないため息。 また、そのようなときの状態をいう。
 

と、主人公の仁がケガ人を目の前に、この状況では成功させられないかもしれないと

己の弱さ、未熟さを痛感させられるというシーンなのですが

 

何が言いたいかと言うと、それらがなかった時代と比べて今は

改めて技術、道具、設備の進歩がいかにすごいかという事。

その進歩のおかげで現在のあらゆるものが成り立っている事が多い。ということ。

もちろん、その技術に加えて得意さ、器用さ、腕を磨くというような事も

必要とされるわけですが。

 

 

昔の建築と現代の建築


ドラマの中では、医療の発展がいかに進歩しているかという事がわかる内容なのですが

これは建築でも言えることなのではないでしょうか?

 

昔であれば、そこの土地で手に入る材料などで建てられた建造物など

例えば今、木造建築の中で最も古いと言われている法隆寺とか

こちらも、その当時から現代までその時のまま持ち堪えてるわけではなく

これは現代になるまでに何度か解体修理といって、バラバラにして使える箇所はそのままにして

使えない箇所を取り変えたり、強度を増したりしながら修繕をして今に至っているようです。

 

その当時の建物も、職人さんが知恵や工夫を凝らしてベストを尽くし建てられたと思いますが

それが時代の流れや進歩によって、構造的や工法的に改良され

複雑になり巨大化して頑丈になっていってるような気がします。

今では、考えられないような工法で建てられてる建物もその当時からしたら

それが当たり前のことで

ただ、今でもその当時の道具が使われていることもあったり

当時の工法や技術が高く評価されているということがあります。

 

よく、田舎のおばあちゃんちへ行くと少し時代が巻き戻ったみたいな感覚だったり

体験をしたことはないでしょうか?

その時に感じるのは、昔の人がいかにすごいかということ。

何がすごいかというと、昔の人は何一つ便利な道具がない中で

きちんと理に適ったやり方をしているな、と。

もちろん今と比べると、回りくどいやり方だったり

とてつもなく時間を要するようなやり方で

原始的ともいうかもしれませんが、お米を炊くにしても薪と火で炊く

洗濯にしても童謡のお話にあるように川のお水、または井戸の水と洗濯板。

今では、ほとんどそういったやり方で生活をしている人はほとんどいないかと思います。

なので、昔の人はそれしか知らないので当然それが当たり前の事なのですが

現代の暮らしになってしまって、その便利さになかなか有難みを感じることは

少ないのではないでしょうか。

 

ただ、昨今また昔の物を現代版にアレンジしたりリメイクしたりという事が

巡り巡って今の世代の人に知られていっているようにも思います。

昔を知るということでは、岐阜県美濃加茂市にある、ぎふ清流里山公園(旧;日本昭和村)など

昔の時代にタイムスリップしたような面白い内容の物だったり

当時を再現した建物や施設があったりと

その時代に生きていなかった人たちも、昔ってこんな感じだったんだと知ることができたり

はたまた当時を知る人が、懐かしむこともできたりする。

ここは、ペットも同伴OKですし、乗馬ができたりと子供たちも楽しめるので

我が家も、たまにワンコを連れて一緒に楽しんでいます。

 

 

昔から今へと受け継がれている


先程も、お話した中で

やはり昔の方法を基にだったり、認められているものは

今の時代にもきちんと受け継がれているかと思います。

良いものは、そのまま後世へと受け継がれている。

 

建築も、今だからこそ昔の建造物をそのまま残し世界遺産だったり文化遺産になったり

今では主流になってきたリフォームやリノベーションもそのひとつではないかなと思います。

古い家を、必要な部分だけ残し強度を増し新しく生まれ変わらせる。

 

家にも、その人その人の想いというものが宿っていると思います。

誰かにとっては、とても想い入れのある大事な場所。

それを手放す人だったり、それをまた新しく蘇らせて住まう人。

こうして家も、人も、物も代々受け継がれているのではないでしょうか。

 

昔も今も唯一変わらないのは、

誰にでもあるそれぞれの“想い”なのではないのかなと私は思うのです。

 

そんな想いに寄り添った暮らしの提案を是非SUGICOでお手伝いさせてください。

 

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