この記事は、2021年1月5日に公開したブログのアーカイブ記事です

執筆:杉山幸治(株式会社SOWAKA・事業統括責任者)

新年あけましておめでとうございます。

名古屋市や尾張旭市周辺でリノベーションを通じて暮らしの提案をしている株式会社SOWAKAの杉山です。

気が付けば弊社も2009年に設立して今年で13期目に入ります。

設立からずっと「お客様に反れた気持ちで接しない、常に依頼主の総合的な利益につながる発想を持って実行する様」に心掛けてきました。

喜んでもらえる、紹介をしてもらえる、共感してもらえる 本当に有難いことの連続。

一方で、間違えることや失敗、忘れ等でお叱りを受ける事もありました。

私たちに費やしてくださった喜怒哀楽のエネルギーは、会社が存続している以上は次へ繋げて糧にしなければ申し訳ない。

だから頑張る。

近年は自社Webサイトからの問い合わせで新規のお客様と出会うことが多くなりましたが、私が会社員時代だった時のお客様を含めると約20年間位のお付き合いがあるお客様からも呼んでいただけるので大変に有難い。

OBのお客様のお陰でコロナ禍でも気持ち的に乗り越えていけているのかなと思っています。

お子様が産まれたり、結婚されたり、お客様が亡くなったり・・・

20年間の付き合いがあるとその家庭の色々なことと一緒に私も歩んでいます。 

【2021年企画、設計、広報、運営について】

昨年は2月末から5月まで、一部建築資材の物流が止まってしまったことから工事への影響があったが、中国が正常化しているので今年は問題がなさそうではある。

ただ、100年前に流行したスペイン風邪の時も世界人口の27%が感染した時代と全く同じ様な感じなので、時代は繰り返されるものなのかな??と考えてしまう。

スペイン風邪はアメリカの軍用地が発生地だったこともあり、軍事機密扱いになったおり、第一次世界大戦でドイツと戦う為に出兵した兵士からヨーロッパ全域に広がってしまった経緯がある。

新型コロナウィルスも、何か情報が出せない状態からアウトブレークしてしまったのかもしれませんね。 

その後、一説ではスペイン風邪で戦意を失ったドイツが降伏して第一次世界大戦が終わり、世界大恐慌があり、戦争をしないと経済が回らなくなり第二次世界大戦が勃発しました。

マスクをしている白黒の当時の写真を見ると現代と全く同じで、ヨーロッパでは100年前もソーシャルディスタンス、人との距離の取り方、挨拶の仕方などが市民へ発表されていた様です。

人類は欲深いから今後も同じ繰り返しをしない様にしなければいけませんね。

毎年、年末に事業計画を作っていますが、そのタイミングに変異種が日本でも確認されたと報道があり、先行きが不透明すぎて今回は公表できる様な計画が立てられなかったのですが、3つのセクションと運営に関してのみ公表したいと思います。

企画に関して

昨年はリノベーション オブ ザ イヤー2020へエントリーをしたり、弊社リノベーション標準仕様の品質向上をメインに行ってきました。

今年はその標準仕様や提案資料をもっとお客様目線でプレゼンができるようにしていきます。

また、ここ数年、アフターメンテナンスを計画的に回れていないので今年は改善をしたいと思う。

基本的には定期訪問や巡回訪問などは行っていない弊社ですが、電話やメールで引渡しをしたお客様から依頼があれば訪問をするというスタイルにしている。

3年位前までは定期的にメンテナンスはがき等を送っていましたが、相つぐ台風などの自然災害と職人不足によって弊社もパンクしてしまっていました。 

小さな会社の「あるある」なのかもしれませんが、修理依頼があれば必ず訪問して直すが、動けない状況の中で修理を依頼してくださいねとはなかなか言えなかった現状もありました。

そんなに修理依頼は無いのだから、しばらく怠ってしまっているメンテナンスはがきを復活させて、「作りっぱなし」が会社のルールにならないようにしなければいけないと思っています。

設計の技術目標

現在、1物件につき20枚から25枚の既存平面図、配置図から始まり平面詳細図や部分詳細図を自社で書いています。

図面の正確性は昨年までにクリアしているので、今年は表現力や伝わり方に磨きをかけて、お客様用、職人さん用といった誰が見ても知りたい情報が分かり易く書かれているかを重点に改善を進めていきます。

近年、スマートフォンでインスタグラムなど画像からイメージを膨らますことに慣れてきたからなのか、年々お客様が設計図面を理解することができなくなってきている。

正確に言うと図面を読み解くのを面倒な作業と感じていて、映像にしてほしいと私たちは感じ取っています。

弊社の設計図面が難しく書かれている訳ではなく、どちらかというと建設会社の正式な図面。

役所に申請をしたりする為には必須なのでちゃんと書いている。

技術屋というものはプライドの塊。

どこかで営業的なお客様商売は下手なので、書いた設計図面は見て理解してほしいもの。

でも、時代に合わせていかなければ仕事は無くなってしまうものだから、設計図面は建物を作る為に書いて当たり前で、伝え理解してもらう為の設計図面も書く様にしなければプライドは語ってはいけないのかもしれない。

広報の一年

第一にリノベーションを考えている未来のお客様へ弊社ができることを確実に伝えないと、本当は弊社でリノベーションをしたほうが良いお客様に伝わらず諦めさせてしまう。

画面を通して弊社で計画を進めるメリットとデメリットを分かり易く解説しなければ、インスタグラムと同じになってしまう。 

インターネットが身近になってからは、何でも調べられる。

現に私たちが打合せで話しをしていても、お客様はスマートフォンをずっと触って、片耳で聞いて右手で画像検索をしたり調べ事をしている。

だいたい、ご主人がその役目(笑)  

私たちもコンピューター並みに知識を蓄積して頭の処理速度を増やさないと付いていけない。

いま、私が闘っているのは検索をする右手の速度に勝つこと! 

すごい時代だ。 

目を見て話しをしてほしいものです。

このままの状況が進むとAIに仕事を奪われてしまう。。

でも、これだけ情報がありふれている世の中だからこそ、私たちは本当の姿を見せ、そして伝えなければ心には響かないですね。

不思議な現象がある。

インターネットの検索順位が上がると正しい情報を発信していると思われる傾向にある。 

これはTVのコマーシャルでも放送回数が増えれば知名度が上がり、確かめてもいないのに善良な会社に思えてくるのと同じことだと思う。

新聞の折り込み広告も同じですね。

だから、順位が高く信頼ができるから(口コミと同じですね)Webの内容をしっかり読まずに問合せをする人も多い。

結果・・・検索順位が高いと、しっかり調べた人から全く調べていない人まで問合せをするので問合せ数は増える。

弊社も「リノベーション名古屋」というキーワードで20位以内に入っている時の問合せと、20位以下になっている時のお客様は全く異なる。

上位だと前述以外にもお客様の職業が営業職、経営者、上場企業に勤務されている傾向があって、自身がネットから情報収集して建築知識を得てから頭の中で整理して業者選びをする傾向が多い。

20位以下で順位が下がれば下がるほど、ブログも隅から隅まで読んで問合せをしてもらえるから初回訪問時に弊社の事を何でも知っていて1社に絞り込んで話をしてくれることが多い。 

最初から正直に何でも話してくれるので設計もしやすく、営業行為に全く時間がかかっていないから経費もほとんどかからない。

だから費用はかなり抑えて完成できている。

ひとつ言えることは、ひと昔前の様な複数業者に声をかけて相見積から費用を下げるやり方では無くなってきている。

相当にみんな騙されてきたから懲りたのでしょうね。 

ただ、リフォーム工事で20万円以下の工事の場合は未だにビックリするくらい1円単位まで下げてと言われる。(不思議だなぁ・・・) 

誰もが費用は抑えたいものだから仕方無いのですが、そういう買い方が好きな方はリフォーム屋さんに依頼をして、気持ちよく値下げをしてもらった方がいいかもしれません。

わたし達は最初から値下げ分を考えた見積書の作り方をしていないから返答に困ってしまう。

これは広報ではなく営業の話しではあったのですが、広報のスタッフも刻々と変わっていく「お客様のモノの買い方、選び方」に付いていかなければならないと考えています。 

ただ、あくまでも詐欺的だったり過度な戦略的な考え方でお客様を引き寄せて、強力な営業力を武器に受注をするなど、リフォーム屋下がりになってしまう様な真似はせず、コンテンツのラインナップを揃えていかにお客様が迷わず共感できる情報を発信できるかに注力していところです。

今年も4月から新卒で新しい仲間が加わってくれる。

弊社は2年前に新卒採用をした外国人スタッフをお客様扱いしてしまい失敗をしている。

仕事をするってことがどんなことか。

大学を卒業して入社1ヶ月で作成したアマチュアなモノ、コトを私がお客様向けに採用する訳がない。

1年間はただの練習期間なだけ。

経験年数で測っているのではなく、新卒でも最初から抜群の才能を発揮する人もいる。

要は、少し教えてもらって何となく完成した様なものには市場価値なんて全くないってこと。

報酬をもらえるレベルでなければ採用などしない。

弊社の設計スタッフでも建築学部を卒業して新卒採用してから8ヶ月間は描いても描いても全く採用されず、朝、出勤するとA3の図面が真っ赤になるほど毎日修正されて書き直し、書き直し、書き直し・・の連続。 

時間が足りなければ家でプランを考えてくる様に指示(命令かも)され、自分らしさは認められず、ただひたすら私の書いたコピーをしているだけだった。 

ただ、学生では味わった事のない浴びる様な仕事量、追い込まれ方、スピード感、ビジネスマナー、責任感など仕事の基本と言われるモノ、コトの全てを1年かけて苦労して這い上がる必要がある。

こう書いていると弊社がブラック企業みたいに思われてしまうが、弊社は1年目にはコントロール下にあるので残業させず週休2日はちゃんと取得させている。 

まぁ、本人達はそんな余裕は無いから必死だろうけど(笑)  

基本的に量と速度と品質を闘えるレベルまで上げる為の訓練をしているだけだから、調整されているのに終わらなくて残業になってしまうのであれば、この業界に向いていないのだと思う。

この育て方は、外国人には通用しなかった(笑)

結果・・・私は鬼無辻無惨の様にしか外国人2人には映っていなかったのかもしれない。

はたまた、一緒に退職した教育係のスタッフ達にはそれができなかったのか、会社は内部分裂状態になり4名残っただけで1年間に5名も退職してしまいました。

総務・経理・広報の全員が辞めてしまったのでお客様にもとても迷惑をかけてしまいました。

とても反省をしています。

ただ、社員教育という点では全く反省はしていません。

お客様から受け取った大切な会社の運営費なのだから、常に最高のパフォーマンスが発揮できる様にするのがプロであり、18時定時だからと18時3分に「お先に失礼しまーす」って帰ってる場合じゃない。

18時まで真剣に職務を全うしそこから片付けをして帰るのが筋だと思うし、それをイイヨイイヨ、頑張ったね、大変だったねと許しているなら教育係でも先輩でも何者でもない。

その新卒スタッフの5年後、10年後の未来を考えるとちゃんと仕事の基本を叩き込まないと、転職をしても全く使い物にもならない人物になってしまう。

新しく採用をする時、その人の未来をちゃんと考えて「させ過ぎず、させなさ過ぎず自分で完結できる能力まで引き上げる覚悟」が必要ですね。

昔から「今の若いもんは・・・」とよく言います。

私の世代は就職氷河期世代で上司はバブル期世代。

30代後半から上は仕事ができる人かできない人の2種類しかいないと思っている。

それは不景気で社員教育を怠った日本社会と海外の異文化や働き方が入ってきたことが原因だと思う。

でも、景気に関係なく後に続く後輩を育てるのが今を生きる人達の役目。 

入社してすぐに教えていると「あの~ マニュアルをください」って言われることもある。 

マニュアル人間は嫌いなのですが、そもそもマニュアルがあれば別にあなたに教えてもらわなくても自分はできるって思っているのかって思ってしまう。

仲間に注意しない人、甘い人、助け過ぎる人は自分に甘い人であって、楽な方へ逃げて仲間の未来を一緒に見るつもりが無い人だと思う。

なぜかというと、新人にレベルを合わせれば会社が潰れるし、仲間の教育をしないと生き甲斐を見出せなくて辞めてしまうから、未来は一緒に見ることはない。

そんなに厳しい会社でもない弊社だから、新しいスタッフにはしっかりと教育をしながら生き甲斐を見つけてほしいと考えています。

運営に関して

現在、弊社は尾張旭市内に本社と旭前営業所の2拠点があります。

今年も2拠点のまま増やしも減らしもしません。

実は本社と旭前営業所は車で5分の距離なので、皆さんから不思議がられます。 

そんなに近いのに必要???

それは、最近のニュースで組織が変わってしまうかもしれない話が出ているのですが、本田宗一郎氏の経営に共感をして真似をしているからです。

なになに??

あの自動車メーカーのHONDAには

・本田技研工業株式会社  ホンダの本体、研究開発された自動車を生産し販売をする

・株式会社本田技術研究所 ホンダの研究開発部署

・その他関連会社多数

があります。 

これを弊社に置き換えると、

・株式会社SOWAKA(旧杉工建設)   SOWAKAの本体、心豊かな暮らしの研究を基に建設事業を行う

・旭前営業所(KURASI MARKET) 暮らすためのアイデアを研究する広報部署

と分けている。

色々な会社がありますが、

・リフォーム会社というと営業が強く建築技術は少し劣るイメージ

・リノベーション会社というとリフォーム会社に比べて建築技術はあるが少しチャラいイメージ

・工務店というと少し年配のスタッフで運営をしているイメージ

・建設会社というとゼネコンからサブコン、地元ビルダーなど堅いイメージと難しそうなイメージ

えっ? みんな悪いイメージばかりじゃん(笑)

私が目指したのは、お客様への伝わりやすさを追求する広報部署と堅くて難しい建築部門の切り分けです。

固定概念に捉われない自由な発想をする人と、守るべき法律と手法で建物を作る人が同じフロアに居たらどちらかに偏るか。

どちらも中途半端になるのではないかと考えるからです。

ゼネコンとかだとビルのフロアで部署が分かれているので、変に交わることもなく切り分けができていくのですが、比較的規模が小さい建設会社でもあるリノベーション会社ではスタッフの数が5名~15名くらいの会社が多く、企業としての体力もあまりない事から同じフロアで交わって仕事をする。

最近だと大資本の会社と提携をしたりして体力をつけている会社もありますが、リノベーションをやっていて大企業になるのは難しい事業形態ではあります。

業界の中では華々しく見えるらしいリノベーション会社は、Webから集客をしていることから広報部署の影響力は大きく、自由を好む画像処理班、デザイナー達が強いと建築の技術者達も同様に自由な雰囲気で仕事をする、現代的な建設業の体現にもなっている。

(同じようにリフォーム会社だと、営業部署が強いので体育会系な体質ではあります)

自由と誠実はお客様から見れば相反することで、社内の雰囲気がどちらかに寄ってしまえば企業として勝つことはできるのかもしれませんが、堅い旧社名(杉工建設株式会社)は私が新卒で入社したゼネコンの〇〇建設株式会社と同じ様に技術屋として建物と向き合いたかったから付けた名前。

前述したように、チャラいイメージであったり年配スタッフで運営をしている会社の様にも思われたくない、新しい建設業としての形を模索している時に、本田宗一郎氏の考え方を知ってビビビっときたから、思い切って切り分ける事としました。

本田技研工業は本体の圧力もなく自由な発想で乗り物を考える研究所から出てきたアイデアを作る事、流通させることに専念できるから他の自動車メーカーでは考えつかなかった様な装備やデザインが生まれたんです。

これも、ちょっと前に前述しましたが弊社の場合は切り分けすぎて会社が分裂してしまう失態もありましたが、今は上手くいっています。(失笑)

だから弊社は2拠点生活をしていますが、事業が変わらない限りは増える事も減ることも今のところはありません。

【これからのSOWAKA】

12年間色々なことがありましたが、仕事にも恵まれてこうやって生意気なブログを書かせていただいております。

650人ほどのお客様から依頼を受け常に成約率90%を超え、年間クレーム数や手直しは平均5件/年で推移してきていますが、今後は検索順位が上がってきたこともあり受注に苦労する時期になってくるのかなとも思っています。  

営業経費がかかりそう。

弊社の営業スタッフには「売る」ではなく、要望をよく聞いて最善な提案をしたり適材適所に報告や連絡をする「お客様係」でいいんだ。と指導しています。

また、よーーーーく聞いてると、リノベーションはやらない方がいいんじゃない??って思う事がある。

そういう時はそのまま伝える方がお客様のため。

実際にそれで計画をやめた人やその中古物件を購入せずに探し直したお客様も多い。 

リノベーションをしようと決断して問合せをしてきている訳だから、心の中でやっぱり戻りたい、白紙にしたいって思っても戻れなくなっているお客様もいるはず。

だから私たちプロが、いい物件ですね!リノベをするには費用がかかり過ぎる建物ですよ!これは買わない方がいいと思う・・など変な駆け引き無しで伝える。

なぜなら、私たちは建築ヲタクで、建築が好きだから。 

そして、その家族の為の家づくりに情熱を注ぎたいから。

今年も宜しくお願いいたします。 

SOWAKA

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