なぜ会社を設立したか?
・暮らしの問題解決をする事でお客様の喜びや感動を組織の制限にとらわれる事なく提供したかった
・こういう建設会社があったら自分が入りたいなと思う会社を作りたい
・自信があった
『自信』の種類には色々とありますが、私の『自信』は期待をしてくれているお客様に対して反れない営業を行い、お客様の未来に有益な提案と設計、施工面では最大の技術とノウハウによってお客様と長くお付き合いをさせていただくことで、会社が在り続けることができる自信です。
もちろん、先輩方と比べれば知識や経験に不足があるのは100も承知ですが、どんな期待で私達を選んでいただき、現状でどんな問題があり、この先はどうなるのかを営業や打合せ段階で考え、利益重視の騙した施工や、甘い仕上げではない完成を重視して真面目にコツコツとやっていく事には、誰にも負けないという『自信』があります。
しかし、設立から数年経ってさらに色々な経験をさせていただいていると、何の自信だったのだろうか、無謀な挑戦だったのではないかと思えてしまう事もあります。
ただ、設立前、企業に勤めていた時は、どこの会社に属していても、もっともっと質の高いサービスや品質を提供したい!
新規のお客様ばかり大事にするのではなく、アフターメンテナンスも真剣に取り組みたい!などと仕事に対して少しづつ不満が募っていました。
新入社員で入ってきた貴重な若い世代は放ったらかしで、育てるというより飼っているだけ。
給料という餌で大きな組織を維持している様にしか感じられなく、50人従業員がいても実質働いているのは30人程度などと経営側の考え方を持ってしまったら最後でした。
出社をして定時までゆっくり働き、上司が帰らないからあらかじめ予定をしていた残業を行い、上司が会社を出たら片づけて帰宅。 なんと愚かな人生なんだ。
『自分で試した方が手っ取り早くないのだろうか』
まず、現状の不満を書き出しました。その後、会社員である自分が今の会社で実践するにはどうしたら良いものか。
そして、当時の自分が書ける範囲でこういう会社に変えたいと事業計画書を作成し上司に相談をしました。
結果は玉砕。
どこの部署にも所属していないクレーム対応係りの様な2人しかいないチームに回されてしまいました。
経営など知らないにも関わらず生意気な事をして逆鱗に触れてしまったのでしょう。
しかし、この名前の無い部署へ回されたからこそ、世の中にまだ存在しない会社組織を作れるんだと確信できました。
そして、窓際部署に所属してみて、同じ施工不良でも施工側の間違いと工事の甘さによってお客様の未来に影響がある事も知りました。
人間ですから間違えます。大人ですから甘えません。
これで良いものかと迷うなら完成させない方が良い。
自信があるモノだからこそ堂々とお引渡しができる。
自信があるからこそ堂々と設立しよう。
1日の3分の1が仕事に費やす時間だからこそ無駄の無い有意義な働きができる組織を作ろう。
残業と休日出勤をして不満と感じるなら組織として禁止しよう。
子育てに一段落した女性の社会復帰を奨励し、家族を感じる組織、実生活に基づいた提案ができる会社にしよう。
従業員1人1人にしっかりと向き合い、帰宅後、家族という一番の少数単位組織から社会に対しての意識を変えて社会貢献をしよう。
目先の利益よりお客様の10年後の満足を重視した事業展開をしよう。
引き渡しをしたお客様との繋がりという約束を実現し続ける為に適正な利益で会社を存続させよう。
色々な事を考えて2009年10月28日に会社設立届けを提出しました。