名古屋市を中心に新築、リノベーションの提案を行っているSUGICOの大岩です。
今朝、部屋のカーテンを開けると、寒さで凍った芝の表面に日差しが当たってキラキラしていました。
昨日からの寒さで日本各地で雪も随分降っていて、
雪慣れしていない地域でも積雪があり生活に支障がでている人も多いようです。
いつも以上に時間に余裕をもって行動をして足元に気を付けないといけないですね。
皆さんは年末年始はどのように過ごされましたか?
我が家は実家がある横浜に帰省する予定でしたが、出発前日に主人がインフルエンザを発症。
そして、息子→娘と体調不良が続き家でひきこもっていた連休となりました。
時間がたっぷりあったので普段は後回しにしてしまっていることをやろうと
読めずにいた本をやっと手に取り読みふけっていました。
「人生フルーツ」というドキュメンタリー映画の続編となる「きのう、きょう、あした。」
弊社からも近い春日井市にある高蔵寺ニュータウンに住む老夫婦のお話です。
1960年代にニュータウンの宅地造成開発に自ら関わってきた建築家のしゅういちさんが
思い描いていたものは自然と共存するニュータウン。
しかし、経済優先の時代であったため出来上がったものは理想とはかけ離れたものでした。
そこで自らがその場所に土地を買い、家を建て、雑木林を作ってきた50年の歴史と今がストーリー化されたのです。
ご主人のしゅういちさんと奥様の英子さん。
ふたりの生活は半自給自足の日々で、庭には50年をかけて作られてきた畑や木々から
春夏秋冬にあった野菜や果物を収穫し、足りないものを買ってきて食する。
自分達で作れるものは作り、便利さだけを求めずにそこにあるもの大切にしていく。
手間ひまをかけた手料理をもてなすのが好きなご夫婦の処には来客も多いようです。
ていねいな暮らしの毎日から二人の生活の温かさを感じ取れます。
この地に住み始めたころは苗木だった雑木林も
毎日をコツコツゆっくりと過ごしてきた時間と共に大きくなり
理想としていた自然との共存が成り立ってきたのでしょう。
ゼロからのスタート。
1日1日の変化はわずかでも、焦らずゆっくりと丁寧にこなしていけば昨日よりも良い。
明日は今日よりも良い。
その積み重ねがこのご夫婦の生活を豊かにしているのだろうと読んでいる私までほっこり気分になります。
実は続編となるこの本では英子さんのみが主人公となっています。
なぜかと言うと、しゅういちさんは亡くなってしまい89歳にして英子さんのひとり暮らしがはじまったのです。
ひとりになった英子さんは今もちいさな積み重ねをし手間ひま惜しまずに生活しています。
今までやってきたことと同じように丁寧にコツコツと。
日々の生活の中で決まったルーティンをこなしていると時に慣れすぎて雑になってしまうこともあります。
このご夫婦のように丁寧にコツコツを繰り返すことで得るものの豊さは変わってくるかもしれません。
無理をせず自分に合ったペースで。大切にしていきたいです。