私は今、高校で建築システム科を専攻していて、夏休み期間中にSUGICOでオープンデスクをさせていただいています。
約二週間のオープンデスクで、いろいろなことを感じました。
まずは、学校の勉強だけでは知識が足りていないということです。
図面を書くことはできますが、このテーブルの仕上げは何か、この壁の仕上げは何でどんな色にするのか、何も想像することができませんでした。
模型を作るにしても、この部分の壁の高さはどこから拾ってこればいいのか、わからないところばかりでした。
学校の勉強だけは、基礎的なことしかできないということを知って、もっと自分で勉強しなければいけないなと思いました。
今度のお盆休みを使ってやりたいことは、色々な所へ出かけた時に、いいなと思った建物は全部写真を撮ったり、写真の撮れない場所であればスケッチの練習をしながら模写をすることです。色々な建物を見て、少しでも多くの知識を増やしていきたいです。
そして、一番強く感じたことは、自分が考えた設計のプランが製図の教科書通りすぎるということです。
内壁は外壁と直角になるように、床は段差を付けない、キッチンはキッチンだけのスペースを作る、全部学校の教科書に書かれているようなプランばかりでした。
ですが実際に見せていただいた設計プランは、広く見せるために内壁に一定の角度が付けられていたり、作業スペースが一段高くなっていたり、キッチンがテーブルに埋め込まれていたり、玄関から入ってすぐの一番最初に見える景色のことが考えられていたり、事務所プランなのにバーカウンターがあったり、私には思いつかないようなプランばかりでした。
私は今まで、クラスメイトや先生が考えたプランしか見たことがなかったので、とてもいい刺激になりました。
それと、私は固定概念にとらわれすぎて、おもしろくない図面を書いているなと感じました。
最初、事務所には一人一つづつ机があるという考えしか持っていませんでした。
どうして机は一人づつあるのかと聞かれたときに、確かにどうしてだろうと思いました。自分でもよく分からずにプランを考えていました。
設計プランを考えるときは、自分の考えをしっかり持つことが大切だなと気づくことができました。自分の考えも無いのにお客さんの思い通りのプランを考えられるわけがないです。高校の授業でするような設計とは違って、相手の意見も取り入れるというのはとても難しいことだなと思いました。
もうすぐオープンデスクの前半が終わりますが、休みの間もこの二週間で学んだことを忘れずに後半もいろんなことを吸収して、クラスメイトよりも少しだけ大人な夏休みを過ごしていきたいです。